学童クラブの土曜 最長18時まで開所へ 実施は3クラブから

110307学童クラブの土曜開所

 3月7日の市議会文教委員会で学童クラブの土曜開所について行政報告があり、9時から17時まで、事前に申し出があれば18時まで開所したいと市の考えが示された。当初、15時30分までの開所としていたが、見直しを行いより拡充したことになる。朗報だ。



 土曜日に開所する学童クラブは全クラブを想定しているが、あそべえの運営協議会などとの協議し体制が整い次第、開所するとしていた。そのため、4月で最も早い土曜日は2日だが、この日には間に合わないようだ。4月に開所できそうなのは3クラブではないかとの見方も示していた。具体的に開所できるクラブ名は示さなかったので、開所する学童クラブの確定は今後になる。
 境南学童クラブが4月から校内に移転するため、校内、もしくは隣接ではない学童クラブは本宿だけとなるが、学校との距離が離れているため開所は難しいようだ。

 土曜日の運営体制は、学童指導員1名にあそべえのスタッフが3名つくのが基本。障がい児の利用がある場合は、状況に応じて臨時職員を加配するというもの。当初の15時30分までの開所案では、この時間以降に学童指導員がいなくなることで子どもへの環境がどのようになるか懸念があったが、学童の児童がいる時間までは指導員を配置するとしていたためこの懸念はなくなっていた。

 保護者への通知は今後行い、開所が決定した学童クラブから利用者の登録作業に入る。年度の途中で勤務状況が変わり土曜勤務になった場合でも途中から申請できるとしていた。

 委員会では、どの程度のコストがあがるのか。土曜開所に異論はないが、子どもプランなどでは学童クラブを財団へ委託し正規化の検討があるようだが、それではコストがあがり行革に逆行する。慎重にして欲しいという趣旨の質問があった。

 答弁は、当初、土曜開所をすると年間約1800万円がかかると考えていたが、指導員の勤務上条件を変更することで300万円程度の増で可能になる。これは、現在の勤務条件が土曜日が休日なので出勤となると休日手当てなどが必要になるためだ。そのため、土曜日を出勤した場合、代休を他の日に取ることで対応すれば300万円程度になるというもの。今後、指導員との協議していきたいと答弁だった。

 土曜開所は、23年度予算が成立することで確定する。予算審議でも再度、議論があるはずだが、コストが争点になる可能性もありそうだ。

【視点】
 土曜開所は試行となっていた。そのため、何のための試行なのかを質問をしてみた。利用数を把握し、少ないようであれば開所しないための試行なのか、本格的に実施するための課題把握のための試行かで意味が変わるからだ。答弁では本格実施のための試行であるとした。この姿勢は評価したい。
 
 本格実施への課題把握であれば、試行の評価と改善をどのようにするのかと質問をしたところ、保護者だけではなく子どもからの意見も聞き改善したい。現在、開催されている放課後施策推進協議会でも議論してもらう。まじ、1学期中にしたいとの答弁だった。このことも評価したいことだ。

 気になるのはコスト論だ。確かに不要なコストはかけるべきではないが、学童クラブの保育内容を左右するのは指導員の資質が大きい。その指導員が非正規のままでは、子どもの環境がよりよくなるとは思えない。非正規は、継続して勤務ができなくなるため大きな課題と市も認識し正規化を検討しているほどなのだ。

 そもそも学童クラブは児童福祉法に基づく事業。困っている子どもが一人でもいれば行うべき事業だ、実際に、土曜を閉所しているのは多摩26市のなかで武蔵野市だけだったのだからコスト論以前に開所はすべきことなのだ。そのうえで、コストを考えるべきだと思う。

 指導員の給与はいくらが適正かは別問題として、どの程度のコストが必要なのか納税者である保護者も考える必要があると思う。とにかくコストカットで非正規化が進んでしまったことで大きな社会の歪が出てきているが、武蔵野市の学童クラブでも同じことが起きているからだ。保護者の雇用を守るために学童指導員を非正規のまま、低賃金のままでいいとは思えない。

 また、コスト的には安上がりになるが、土曜日勤務の振り替えも課題だと思う。これでは指導員が平日休むことになり、平日の育成に影響が出てくることになる。土曜開所へ向けて大きく前進したことは高く評価したいのだが、本来は、土曜日までも勤務条件として適正な給与と身分を設定しての土曜開所だと思う。

 指導員の勤務条件をどうするか。土曜開所の次の大きな論点になりそうだ。

※画像は文教委員会で配付された資料