長期計画討議要綱への団体別市民会議で気なったこと

2月18にあった第五期基本構想・長期計画策定委員による団体別市民会議を傍聴してきた。一日をかけて分野ごとに行われたもの。各団体からの参加者が集まっていたが、市民会議ではなく策定委員会によるヒアリング、もしくは、意見要望会だったというのが正直な感想だ。

 各団体からはさまざまな意見や要望が出されていた。10年先の武蔵野市を考えたというよりも予算要望のような発言もあったが、総じて思えたのは、いろいろな意見を市民は持っている。それも、それぞれが無理難題ではなく、なんとかできないか、できそうと思えるような内容が多かったことだ。どのような発言があったのかは、議事録を取っており公開するとのことなので、後日、市のサイトを参照してください。

 ■現場を知っているのか

 さて、この日に傍聴していて気になったのは、討議要綱に対して強く意見を述べていた人たちは、現場を見ているのか。実情を策定委員は知っているのか、と策定委員に問い詰めていたことだ。書類や市が用意した報告書だけで判断していないのか、という疑問を持っているようだった。

 例えば、西部図書館には今でも多くの人が利用している。廃館にもなることを知らない人が多い。現場に行っているのか。市民会館の役目も含めて身近な図書室、ブランチにすることも考えてほしい。そもそも社会教育をどのようにするかの考えがないのか、と複数の発言があった。
 泉幼稚園跡地については、地元と行政を話をしながら利用方法を考えてきた。先に策定された第三次子どもプランには青少年と言う言葉があったのに討議要綱では消えていた。これまでやってきたことは何だったのか。ゼロに戻るのか。市民と協議してきたことをどのようにこれから反映するのかという策定法方法への疑問。
 児童館をなくすとしているは利用率を知っているのか。0123にしたいとしているが、実態は012までしか利用できない。児童館の機能をどうするのか。
 また、討議要綱には記載されていないが、先の公表された「今後の公共施設配置のあり方について~第五期基本構想・長期計画のたたき台~」に吉祥寺美術館にある音楽室が廃止になるあるが、現状の活用実態を知っていない。99%の利用率あるなど施策の方向性が見えないことや現状の市政についてへの質問も出されていた。

 西部図書館について、策定委員のひとりがヘビーユーザーです、と返答していたように現場を知らないということはないのだと思う。今後の計画への反映を期待したい。

■前回とは違った雰囲気だが…
 
 傍聴をしていて思い出したのは、前回の第四期の基本構想・長期計画でのヒアリングのことだった。当時、私は市民として参加していたが学童クラブや保育園、子育てのついての記載についての疑問が数多くあったことから子ども分野は“荒れ模様”となっていたからだ。今回は、前回とは様相が変わり平穏なものだったが、前記のことなど課題となることは残されていた。今後の論点になるのだと思う。

 その象徴とも思えるのが保育園についての記述だろう。
 討議要綱には下記のように記されている。
『平成25年度までに公立保育園9園のうち5園の設置運営主体を一般財団法人武蔵野市子ども協会変更する。今後、国の制度改正の動向に留意するとともに、移管した5園の運営状況を検証した上で、残る公立保育園について、その役割、あり方について検討する必要がある』
 このことから、残った公立の4園を民間委託してしまうのかとの質問があったからだ。策定委員からは「新しいことは書いていない。これまでの計画に書いてあることを書いた」と返答していたのだったのだが、第三次子どもプラン策定後にに示された「新武蔵野方式による公立保育園の設置・運営主体変更に関する基本方針」では公立保育園を4園必要と記載している。つまり、これまでの計画では残る公営園のその後について検討するとはしていないのだ。他の団体からも、どのような考えからこの記載になったのかとの質問があったが明確な返答はなかった。

 これらは微妙な表現でもあり、真意がどこにあるのかは分からない。なぜこのような記述になっているのか、その理由が知りたいと市民が思うのは当然だろう。討議要綱は市報で市内の全戸に配布するため情報量に制限があり、その理由が伝わらなかったのだろうと推測するが、もっと説明することは必要だと思った。討議要綱には何かの意図があるように思えてしまうとある市民の方が話されていたが、そう思われないようにすることも必要だろう。なによりも、討議要綱でありたたき台の案。決定ではなく、今後の議論によって変わるはずであることをもっと強調してもいいと思う。

 それにしても思うのは、もっと時間をかけるべきではないかということ。市民会議と名前を付けるのであれば、参加者から出された意見について策定委員や他の参加者と議論をすることをやっていいのだと思う。そのほうが市民が自ら関わった計画、自らの計画という思いを持てるのでないだろうか。今のままでは市民から意見を聞いただけで作りました、とならないかと危惧してしまう。
 他の日の市民会議ではどうなるか分からないが、策定委員や事務方の努力が時間で追い詰められてしまい、生煮えで計画になってしまわないか、なぜこのように決まったのか良く分からない計画にならないかとも思ってしまった。余計な心配、杞憂だと思うが、この日、気になったことだった。

 次の土日には、圏域別市民会議がある。中部地区は20日に終了しているが、どの地域にも当日参加可能。ぜひ、お出かけください。

 ○東部地区 2月26日(土) 13時30分~15時30分 商工会館市民会議室(吉祥寺)

 ○西部地区 2月27日(日) 13時30分~15時30分 スイングビル11F レインボーサロン
 

【参考】
武蔵野市
 第五期基本構想・長期計画を策定しています
武蔵野市議 川名ゆうじの武蔵野blog
  議員向けに長期計画要綱、配付される
  新施設はもう作らない!? 泉幼稚園、桜堤小、西部図書館、市民会館など公共施設の再配置のあり方報告