複雑な思い。 幼児英才教育型の託児所&学童保育の発表で

 (株)リソー教育が1歳児から小学3年生までを対象にした「英才教育+長時間保育」の新たな託児事業を開始すると発表した。同社のプレスリリースによると、『働くお母さんの要望に応える社会事業であり、本物のサービス、本物の託児をトコトン追求して、オンリーワンの不動の事業に育て上げ、仕事と育児を両立させるお母さんを支援してまいります。』という。
 このリリースを見ていて、う~ん、というのが正直な感想だ。要望=ニーズにあっているような気はするけど…。英才教育よりも泥だらけでノビノビと育ってもらいたい思うのは、もう時代遅れなのかな。



 
 新規事業は、同社の子会社、伸芽会が実施するもので『幼児英才教育(名門幼稚園・小学校受験)型の長時間託児事業「伸芽’sクラブ(しんが~ずくらぶ)」だ。

 同社のプレスリリースには下記の特徴があるとしている。

(1)伸芽会の家庭教育・しつけ指導が入った受験対応型・英才教育+保育託児教育
(2)賢い育児・家庭教育の実践アドバイスができる父母への指導教育
(3)食育を考慮した厳選食材による給食提供、食事マナーの幼児・父母への指導教育
(4)ご多忙なご両親の生活に合わせた 7:30 から 21:00 までの長時間開園
(5)プラスワン教育のオプション選択コース (例:絵画・体操・ピアノ・バイオリン・リトミック・英語・囲碁・チェス)
(6)私立・国立幼稚園・ご自宅・学校や駅への送迎(有料)

 開園時間は7:30~21:00(土曜日・日曜日・祝日も含む)。料金は未定。平成23年3月から首都圏の主要駅前で順次開始予定としている。

 料金は別としても土日、21時まで開所しているのは、働いている保護者にとってはありがたいと思う。公設で土曜日も開所していないようが学童があるくらいだし子育てに不安を持っている家庭や学習指導も保育園や学童にして欲しいという人もいるので、ニーズにはあっているようにも思う。

 でもなぁ、と思ってしまう。受験も将来を考えれ大切とは思うが、もっと遊びの時間、余裕の時間が子どもには必要じゃないか。それが、人間に幅を持たせるじゃないかと思うからだ。特に小学生の放課後。授業が終わって夕食までに近所の子どもと遊ぶことが社会への第一歩になって行くんじゃないかと思っているからだ。勉強は良くできるようになるかもしれないが、人との付き合いかたを自らの体で覚えられなくならないか、と思ってしまった。
 とはいえ、今でもそんな昔のようなことは絶滅しているのかもしれない。それなら、ちゃんと受験勉強させたほうが子どものため、と言われてしまうとなんとも言えないのも実情だ。

 保育園や学童保育のことにかかわりを未だに私が持っているのは、昔の理想的な姿に近いことができ、それは多くの子どもの場にもしていくべき、と思っているからだが、それは、今の保護者には余計なお世話なのかな、とも思ってしまった。学習塾と学童保育の一体したような事業も増えてきていることを考えれば、この新規事業はニーズに合っているのだろう。待機児が増えている現状を考えれば託児所はもっと必要。内容の競争も必要とは思うので、否定はできないのだが、複雑な思いをこの発表から受けてしまった。このような事業が支持を受けていくなると、公設の保育園、学童保育の意義は何かも問われることにもなるはずだ。
 

【参考】
ReseMom 
 学校・塾・予備校伸芽会が幼・小・中受験対応型保育…目黒・渋谷・横浜・自由が丘ほか