少々残念な保育のガイドライン検討委員会 

 1月28日に武蔵野市保育のガイドライン検討委員会が開催された。保育のガイドラインは、保育の質の向上のため公立保育園改革のひとつとして作られたもの。公立保育園で行われている保育実践を明文化したものだ。財団法人子ども協会へ公立園が移管されることで、保育内容がどのようになるかが大きな課題になるが、このガイドラインがあることで質を変えないことへもつながる重要なものだ。しかし…



 ガイドラインは、公立保育園で実践されている保育内容を保育課と保育園の職員(保育士、栄養士、看護士など)によりまとめられた。公立保育園共通の基本となるもので、このガイドラインを元に各園の実情に合わせて保育マニュアルなどが作成されている。

 平成19年3月に当初のガイドラインが作成され、平成21年に厚生労働省の保育所保育指針が改定されたことでこれまでにも改定は行われている。今回は上位計画である子どもプラン武蔵野が平成22年に改定されたことをうけて改定をするために検討委員会が設置されたものだ。

 検討委員会の構成は、保育課長が委員長となり保育園アドバイザー、公立保育園職員、私立認可保育園職員、保護者で構成され、平成23年10月まで検討を行う。保護者には、子ども協会へ移管される保育園の保護者も含まれている。

 この日の委員会は、公立保育園の職員、園長、副園長、栄養士、看護士からガイドラインのついての説明が行われ質問などが行われていた。

 前段が長くなったが、委員会を傍聴していて良く分からなかったのが、何を目指して協議をしているかだった。改定することが最終的な目的なのは分かるが、この日の議論を聞いていると、副園長の仕事は何をしているのか。民間にいないので分からないなど公立の保育内容の細かなことへの質問や災害時に保育所はどのような対応をするか。民間園にはこのようなガイドラインはないので意味合いが分からないなど武蔵野市の保育施策への質問会の様相だったからだ。公立保育園の保育内容について基礎的な知識が共有されておらず、議論の入り口に入れていないようも思えた。公立保育園と民間保育園(どちらも認可)の互いの保育内容について共通認識がないのだろうかと思えてしまった。

 委員会が始まって二回目ということで仕方がないとは思うが、残念な思いだった。
 それは、公立保育園二園を財団法人子ども協会へ移管することが決まり、移管した保育園でも公立と同様の質の保育を行うためにこのガイドラインが重要になることを考えれば、もっと深い議論があるのだろうと期待をしていたからだ。
 また、公立保育園の職員と保護者に民間の保育園職員、さらに市の担当課が一緒になり保育内容を良くするために議論するというのは他の自治体では聞いたことがなく非常に画期的な取り組みであること。武蔵野市に限らず、保育の質の議論はよくあるのだが、その質とは具体的に示しての議論はあまりなく、質を考える意味でもいい場になると思っていたからだ。

 もうひとつ気になったことがある。それは、ガイドラインを検討していることが保育園の保護者に知られているのかということ。30人近い傍聴者がいたが、ほとんどが保育士のように思えたからだ。子どもが小さいうちは傍聴は難しいことは分かっているのだが…。

 これらはこの回だけのことかもしれない。次回以降に期待をしたい。

 最後に。じつはこのガイドライン、公開したのはつい最近のこと。悪いことが書いてあるわけもないのだから、隠す必用はどこにもないはずだ。このあたりの感覚も検討しなおして欲しい。

 保育のガイドラインはここ。まずはご覧を。