マングースの二の舞? 猪駆除に狼を野に放つか!? でも、そもそもを考えると

 読売新聞が『オオカミでイノシシ駆除、計画に「危険」指摘も』と報道している。猪の被害に悩む大県豊後大野市が狼を放つことで対策にならないかと検討しているのだそうだ。



 前例としてはアメリカ・イエローストーン国立公園で鹿が増えすぎてしまったことから狼を放った例があるという。
 計画を検討しているのは「日本オオカミ協会」で狼には人を襲う習性はないとしている。読売新聞では、奄美大島でハブ駆除のためにマングースを放した例を取り上げ「元来、生息していない動物を持ち込み、生態系が崩壊した例は数多い」との専門家の意見を掲載し疑問視している。これに対して同会はブログで「外来生物が侵入した生態系は、構成員を変えて安定します。それが人間の気に入らなくても、です。それは崩壊とは言わないのではないか」と反論している。

 この記事を読んで思ったのは、人間の都合で考えれば別だが、そもそも、狼は日本にいたのだから生態系が崩壊するとは思わない、ということ。
 しかしだ。さらにそもそもを考えると、動物の住む場所をなくしたこと、狭めたことが猪や鹿の被害をもたらしているのではないだろうか。多様な動物が住めない環境に狼を放して大丈夫なの? と思う。専門家ではないので、今の森の環境でどのように生態系が安定するのか予想はできないが、対処療法ではなく原因への療法をすべきではと思うのだ。

 現実の被害は、そこまで待っていられないのだろうが、それが政治の仕事だろう。コンクリートから人への政治は、自然体系の復活を行うような新たな事業を創るべきじゃないだろうか。