武蔵野市の23年度予算編成方針

23年度予算査定状況 武蔵野市のホームページで平成23年度予算の編成方針(要綱)が公開されている。これを読むと歳入見込みは厳しく、平成19年度から三位一体改革以降、毎年13億円の財源不足が生じているとしている一方で、今年7月にオープンが予定されている武蔵野プレイスの新たな管理費用に加え、給食や子ども協会という新たな財団設立による経費増などがあり財政事情は極めて厳しいとしている。23年度予算編成は、これから市長査定が行われ最終局面になる。



 編成編成では、上記の見込みがあることから限られた財源を計画的、効率的に使うために事業の選択や見直しを一段と強化し、事務事業(ごみ収集や保育園など個別の市の事業のこと)及び補助金についてもさらにコストや事業効果の点検、事務事業の抜本的再検討を積極的に行うとしている。
 また、『予算要求にあたっては、すべての事務事業の必要性、緊急性、事業効果、公費により負担すべき割合等を検討・再評価のうえ、事業の継続・廃止も含めた効率的な事業のあり方を部全体で検討し、最小限の経費で見積りを行うこと。特に、相当期間を経過した事務事業はサンセット方式により、その目的、意義、効果等を点検し見直すこと』としてあった。

 個別の事務事業の査定は公開されていないので詳細は分からないが、目的別(各事業の目的によって分ける予算の費目。福祉目的であれば民生費。学校関係であれば教育費など)と性質別(人件費や家賃などの義務的経費など性質で分けたもの)の査定状況は公開されているので、これを見ると、民生費が前年比で15億1724万円増に対して、消防費のマイナス1億9516万7千円、教育費の16億6014万千円が特徴だった。教育費が減ったのは武蔵野プレイスが完成することによる工事費の減が大きいのではないだろうか。

 現在、23年度予算は、財務部長による査定が行われており、1月18日、19日に市長査定が行われ最終決定されていく。 予算自体の評価は結果(予算案)を見てみないと何ともいえないが、どのように査定をしてきたが明らかになれば議会の予算審議はより深まるのだと思う。そのためにもこのような公開に注目していきたい。

【視点】
 武蔵野市は今年から、試行として編成方針と目的別、性質別だけの編成状況を公開している。そもそも予算とは市民の税金の使い道を決めることなのだから、納税者である市民に公開すべきとこれまで主張してきたこともあり、試行とはいえ高く評価できることだ。
 また、目的、意義、効果等を点検し見直すこと、サンセット方式と書かれている。これも主張してきたことであり評価したい(当然ともいえるが)。仕分け人として言うのも何だが、これらは事業仕分けで常に問われること。そもそも庁内で事業仕分けができていれば、事業仕分け自体はやる必要がないものだからだ。とはいえ、できていないから事業仕分けになるのだが…

 同時に市民にも税金の使い道である予算への関心、特に全体の財源との関係に関心を持ってもらうことも、これからはもっと必用だと思う。自分に関係のある事業の予算が減った増えたではなく、市全体の予算がどうなのか。他の事業と比べて重要度はどの程度なのだろう、今の費用が本当に必要なのか、妥当な内容になっているかなどでだ。そもそもで言えば、議会の仕事でしょ、といわれると、そうです、としか言いようがないが、主権者である市民にも、もっと関心を持ってもらいたいと思うのだ。

 予算の最終決定するのは議会。議会にお任せでではなく、議会の判断が良かったのかどうかも含めて関心を持ってもらいたい。そのためには、関心を持てるような手法をもっと考えなくては、とも思うのだが決定打は見つかっていない。最後は尻切れですね。すいません。

【参考】
新年度予算編成状況について