岡田幹事長/記者会見要旨 12/20

岡田克也幹事長/記者会見要旨
2010年12月20日(月)16時06分~17時04分
編集・発行/民主党幹事長室

名古屋市長選挙、小沢元代表の政倫審出席などについて

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://asx.pod.tv/dpj/free/2010/20101220okada.asx

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■冒頭発言
 ○名古屋市長選挙について
 ○公明党の「新しい福祉社会ビジョン」の中間取りまとめについて
 ○本日の菅総理と小沢元代表との会談を受けた役員会について
■質疑
 ○小沢元代表の政倫審出席について
 ○朝鮮半島における邦人の保護について
 ○公明党の「新しい福祉社会ビジョン」
 ○名古屋市長選挙について
 ○鳩山前総理の引退撤回について
 ○党財政について
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■冒頭発言

○名古屋市長選挙について

【幹事長】それでは、私のほうから何点か申し上げたいと思います。まず、河
村たかし名古屋市長が辞職願を提出されたことであります。河村さんはその理
由として、「市議会で公約の一丁目一番地の減税が否決された。もう一度、市
民に信を問う」と述べているということであります。しかし、市議会解散請求
不成立の際に「リコール不成立の責任を取って辞職する」と述べられたはずで
はないかと思います。そのリコールが再審査請求によって成立することになっ
たにもかかわらず、今度はまた別の理由でもって辞職願を提出したということ
であります。

 とにかく愛知県知事選とのダブル選挙にしたい、ということのみが念頭にあ
ることが、このことによっても明らか、つまり、最も重要な辞職の理由が変わ
るわけです。そういうことを見て、いよいよ大義なき市長の辞職であり市長選
挙であると言わざるを得ないと考えております。いわば「市民不在の選挙」と
いうことで大変遺憾に思うところであります。われわれとしてもしっかりと候
補者を擁立して、名古屋市民の皆さんに「政策でどちらを選ぶか」と問いかけ
ていきたいと考えております。これが第1点です。

○公明党の「新しい福祉社会ビジョン」の中間取りまとめについて

【幹事長】第2点は、公明党が昨日、「新しい福祉社会ビジョン」中間取りま
とめを発表いたしました。社会保障全般について幅広く検討されており、大変
参考になるものだと、政府、そして与党としても参考になるものだと考えてお
ります。

 私もざっと目を通させていただきましたが、年金については民主党に対して
やや厳しい表現も見られますが、社会保障番号制度の導入など、われわれの考
え方と近いものも多いわけであります。そして、「安定的な財源を確保するた
めに消費税を含む税制の抜本改革を行う」と述べているところも注目に値する
ところであります。

 このビジョンの中では、両院合同の社会保障協議会を設置して、「検討期限
を定めて」与野党協議を行うことを提起しているわけですが、2005年、私
が代表として同様・同種の協議会を、衆参を超えた協議会を作ったわけであり
まして、そこにもつながるものかなと考えております。

 いずれにいたしましても、今回の提案を受け止め、他の野党にもそれぞれ考
え方を明確に示していただき、ぜひこういった基本的な国のありように関する
問題については、お互い胸襟を開いて、国民の立場に立って意見交換をしてい
くことが非常に重要であると考えているところであります。

○本日の菅総理と小沢元代表との会談を受けた役員会について

【幹事長】3番目。今日の総理と小沢元代表との会談を踏まえまして、先ほど
役員会において議論をいたしました。私から、総理からお聞きをした会談の模
様をご報告したうえで、議論をしていただいたわけであります。

 議論の中身は特に申し上げるつもりはありませんが、総理との会談の中で、
「議決をされても政倫審に出ない」と明言されたと伺っておりますので、そう
いう新しい状況の中で、そして、それに対して野党の一部が、それなら政倫審
で議決しても仕方がないではないか、単なるパフォーマンスにすぎなくなるの
ではないか、という趣旨のことも述べていることを踏まえて、どう対応すべき
かを議論いたしました。

 結論的に申し上げますと、政倫審に関しては、私が一任を受けている。「一
任」の意味についていろいろある、「本当の意味の一任じゃないという解釈も
一部の役員会メンバーから出ていたようだが」と私が申し上げましたところ、
「それはない」と。一任はきちんと一任されたと、政倫審に関してはですね、
ということを確認のうえで、なお政倫審に自ら出てきていただくこと、あるい
は決定をして出てきていただくことについて、幹事長としてしっかりとその対
応をしてもらいたいと、こういう話でありました。

 政倫審についてはそういうことでありますが、しかし、他の野党が、先ほど
申し上げたようなことを言っていることも重ね合わせて、どういう道があるの
かについて、さらにしっかりと議論を行わなければならないと考えております。
年内もう一度、来週の月曜日、定例で役員会を開催することになっております
ので、そのときにさらに、これから1週間の状況を踏まえて意思決定していく
ことになるのではないかと思っております。

 先ほど言い忘れましたが、私からは、「菅総理は、いずれにせよ国会に出て
きて説明していただくことが必要であると明確に今日も述べられているので、
そういったことは前提にして役員会でしっかり議論してもらいたい」と申し上
げたところであります。

■質疑

○小沢元代表の政倫審出席について

【記者】従来、岡田幹事長は「政倫審への自発的な出席がなかった場合、党と
して決定しての政倫審への出席」という方針であったと思う。今、小沢元代表
が政倫審に出ないと言った以上は、さらに先のステップである証人喚問を含め
た国会への対応を今後考えていくことは選択肢となるのか。

【幹事長】今日の役員会の議論の中でそういう指摘もありました。しかし、証
人喚問というのは、これは野党が要求しているわけで、それに民主党が同調す
ることは簡単なことではありません。したがって、政倫審ということを基本に
据えて、引き続き考えていくということであります。

 ただ、先ほども説明しましたように、「決定しても出ない」と明言されたこ
と、それから「そういう政倫審なら意味がない」と一部の野党が主張している
こと、そういうことを踏まえて、今後どうするかを考えていかなければいけな
いということです。それ以上のことは現時点では私は申し上げません。

【記者】岡田幹事長に一任されているという政倫審への出席に対する要請だが、
小沢氏は一貫して「出ない」と強く言っている。そうなると、民主党として離
党勧告を含めた処分への対応についてはいかがか。

【幹事長】今日の役員会ではそういう議論は全く出ておりません。議論してお
りません。

【記者】もともと小沢さんの国会招致問題は「通常国会までに何とか解決した
い」とおっしゃっていた。先週ぐらいから岡田幹事長自身が小沢さんと会って、
出席を拒否された。今日は菅総理が出ていって、また拒否された。何か変わっ
たところはあるのか。事態は進展しているのかどうか。何も変わっていないよ
うにも受け取れるが、いかがか。

【幹事長】変わっているか変わっていないかという質問の意味がよくわからな
いのですが、小沢さんからは「出ない」というお答えをいただいたということ
です。それが変わっているのか変わっていないのかということは必ずしも、私
は小沢さんではないのでわかりません。

 ただ、党としては、この国会において説明する、すべきであるということを
役員会でしっかり確認して、その具体的なやり方として政倫審ということを決
め、そして進めてきた。国会開会中、予算の審議をしているときには、これは
野党にいろいろな攻撃材料を与えることになりますので、あまり大きな議論、
議論は急がない、そういうときもありましたけれども、この1カ月余りの間、
着々と議論をし、そして手続きを踏んできたということであります。

 メディアの皆さんからは「もっと早く」という声もあり、あるいは「なぜ今
突然にこんなことをやっているのか」という声もありますが、いずれも間違っ
ておりまして、われわれは粛々と手続きを議論しながら進めてきているという
ことです。

【記者】証人喚問の取り扱いについてだが、先ほど幹事長が「野党の要求に同
調するのは簡単ではない」とおっしゃったが、その理由について伺いたい。か
ねてから幹事長は野党に対して、証人喚問をどういう趣旨で開きたいのか論旨
をはっきりするように、と言われていたと思う。そういった趣旨がはっきりす
れば開催要求に応じる条件になるということか。

【幹事長】私はこの問題は、国会できちっと説明することが重要であるという
前提に立って、しかし、でき得ればやはり小沢元代表が自分の意思で出てきて
いただく、それが党にとってもご本人にとっても一番いい。そういう思いで進
めてまいりました。そしてそれがかなわないのであれば、政倫審で決定して出
てきていただくということで、なるべくそういった、何といいますか、偽証罪
などの適用がある証人喚問よりは、やはり党の幹部としてご功績のあった方で
すから、自ら出てくる、あるいはそれに準ずるような政倫審が望ましいという
ことでずっと努力をしてきたつもりであります。できればそういう形で最終決
着したいと今も考えております。

【記者】先日、菅総理が「発信力」という言葉を口にされているが、今回の小
沢さんの招致問題では小沢さんが政倫審出席拒否ということで手詰まり感があ
るが、今、国民に伝えたい、発信したいメッセージは何か。

【幹事長】この問題は、要するに疑惑を持たれた政治家が国会において説明を
すべきであるという、非常に単純なことなんですね。よくメディアの皆さんは
「権力闘争である」とか「ゴタゴタしている」と言われますが、われわれはそ
ういうことを考えているわけではもちろんありません。とにかく、きちっと説
明する、そのことを何とか実現したい、そう思って取り組んでいるところです。

【記者】幹事長はこれまでの会見で、幹事長のほうで一任を受けたということ
で、今日の役員会ではこれは議題にしないというお考えだったと思うが、今日
の小沢さんと菅さんの会談を受けて今日の役員会で議題にして協議した理由は
何か。

【幹事長】今のお話は、ですから政倫審ということであれば私は一任を受けた
つもりでおります。ただ、そうじゃないという議論も一部出たようですので、
そのことは確認した。そして政倫審以外の道もあるいはあるのであれば、それ
は私の「一任」の範囲を超えているということであります。

【記者】幹事長は冒頭で、年内の役員会、来週、定期で開かれるとおっしゃっ
たが、改めて今日総理と小沢さんが会われたことを受けて、年内に何らかの決
着をつけるお考えはあるか。

【幹事長】なるべく丁寧にということで、しかし、着実に手続きは進めてきた
と思っております。しかし、やはり国民の皆さんにどうやって説明責任を果た
していくかという問題でもあり、同時に、国会が始まるに当たって一定の方向
性がしっかりしていないと、国会を始めるに当たっての様々な障害がそこにあ
るわけですから、そういう意味であまり時間はない。時間を今まで丁寧にかけ
てきましたが、しかし、いつまでも先送りできる問題ではないと考えておりま
す。それ以上のことは、今申し上げるつもりはありません。

【記者】確認だが、来週の役員会まで1週間の状況を踏まえて意思決定すると
いうことだが、来週の役員会までは何も前に進めないということか。例えば政
倫審の申立手続にはまだ入らないという理解でよろしいか。

【幹事長】そこは私、一任を受けておりますので、「ない」と断言するつもり
はありません。一任を受けた範囲では私はいろいろなことができると考えます
が、同時に、先ほど言いましたような新しい状況の中で、野党の対応も、まだ
はっきりしないのですけれども、果たして政倫審を開いて、出てこないという
こともあるのかないのか、そういったことの見極めも必要であり、様々な問題
について検討していかなければいけないと思っています。

【記者】要望に関しての確認だが、「証人喚問」という言葉が独り歩きしてい
るが、これは、明日は衆議院環境委員会の閉会中審査がCOP16に関してあ
るようだが、衆議院予算委員会での閉会中審査における証人喚問という意味合
いでおっしゃっているのか。

【幹事長】それは別にわれわれが求めているわけではないので、野党のほうか
ら出ているものは、参議院も出ていたのではないかと思いますが、少なくとも
衆議院においては、予算委員会の理事会でそういった話が出ていることは事実
ですね。

【記者】先ほど岡田幹事長は「証人喚問については野党側の方針には簡単に同
調はできない」と発言された。一方で、「小沢さんは何らかの国会での説明が
必要である。それは非常にシンプルな問題である」と。そのうえで、小沢さん
は政倫審に自発的には出ない、さらに議決を行っても出ないという考えを表明
されたと。こうなると選択肢として残っているのは一体何なのかと考えると、
やはり証人喚問を含めた何らかの国会の場での説明がやはり小沢さんに求めら
れているとお考えか。

【幹事長】その質問に対しては注意深く答えなければならないと思います。国
会の場で説明する必要があることは私は考えておりますし、総理もそのことは
国会でも明言されております。具体的にそれがどういうやり方があるのかと。
非常に道は狭いわけでありますが、政倫審ということも選択肢として別にそれ
が消えたわけではないということです。

【記者】幹事長がたびたびおっしゃっているように幹事長に一任されていると
いうことだが、今日の菅総理と小沢さんの会談後に、菅総理自らがブリーフを
行われた。今後、政倫審以外の国会の場での説明に移ったときに、最終的な責
任者は総理になるのか。

【幹事長】基本的には役員会です。もちろん総理も役員会のメンバーですけれ
ども。国会対応は役員会というのが党としての意思決定機関です。

【記者】小沢さんを支持する議員は両院議員総会の開催に向けて動き出してい
るという情報もある。そういった中で党内が分裂する、こういったことが加速
するのではないかという懸念もあるが、どうお考えか。

【幹事長】まあ、いろんな議論はありますけれども、両院議員総会は党規約上
認められた手続きですので、それをやるならやるということで粛々と、3分の
1に達して、やる必要があるということであれば、やればいいと思います。そ
のことが分裂に発展するとか、私は全くそうは考えていないわけです。

【記者】先ほど岡田幹事長は、「道は狭いが、政倫審も選択肢として消えたわ
けではない」と。ただ、自民党は、政倫審は反対していると。そうすると政倫
審で議決する場合には、現状を考えると民主党の政倫審のメンバーを差し替え
る必要が出てくると思うが、メンバーを差し替える考えはあるか。

【幹事長】政倫審の委員に「あなたはどうですか」と確認しているわけではあ
りませんので、今、差し替える必要があるとかそういったことを私がお答えす
る必要はないと思います。

【記者】「丁寧に進めてきた」と岡田幹事長はおっしゃっているが、このよう
に丁寧に進めてきた結果、小沢元代表から政倫審に出るという理解が得られな
かったことについて、率直にご感想をお伺いしたい。

【幹事長】大変残念なことですね。そしてやはり今でも私は、自らの判断で、
政倫審でお話しになることが望ましいと考えております。それは小沢さんご自
身にとっても望ましいと考えています。

【記者】小沢元代表は政倫審の議決があっても出席しないと。つまり国会の方
針に従わないとしている議員がいる民主党のガバナンスはどうなっているのか。

【幹事長】政倫審でお話をするということは、これはかなりのことですから、
いろいろな議論はあり得るのだと思います。ただ、大変残念なことであると思
います。これは代表も「ぜひ出てください」と言われたわけで、それを拒否さ
れたことは非常に残念なことです。しかし、それが最終的なものなのかどうか
ということについて、私はまだ諦めてはおりません。

【記者】幹事長はまだ諦めていないということだが、改めて幹事長あるいは総
理が、小沢さんと会談なりをされて、もう一度説得されるお考えはあるか。

【幹事長】総理まで直接小沢さんと1時間半もやられたわけですから、基本的
にはそれはないのだと思います。ただ、そういった話し合いを持ちたいと小沢
さんのほうからご要望があるのであれば、私はいつでも話し合いに応じたいと
考えております。

【記者】(小沢元代表は)今日東京で発売された雑誌(「週刊ポスト」)でロ
ングインタビューに答えている。「この夏頃から全国各地で『小沢支持デモ』
というのが起きている。インターネット上の呼びかけで自然発生的に1000
人以上集まる。(中略)国民がそういう形で集会やデモをすることなど、かつ
てなかった」という質問に対して、小沢さんが「みんな互いに知らない人たち
なんですってね」「それが自然発生的に起きるということは、日本の社会では
なかったことじゃないですかね。僕も大変感激しているんですけれども」とい
う発言をなさっている。

 もちろん集会・結社の自由は、憲法21条ですか、あって当然尊重されるべ
き。デモも届け出があれば、秩序を守れば全く問題はない。ただ、政権政党の
実績のある、影響力のある、今は無役かもしれないが、政府外議員でも、自治
大臣・国家公安委員長経験者であり、また昭和から平成にかけての竹下官邸で
内閣官房副長官をなさっている小沢さんが、デモに関して「僕も大変感激して
いるんですけれども」と発言なさっているのは、非常に違和感を覚えた。ご所
見はいかがか。

【幹事長】私はデモそのものがどういう形で行われているのかも承知しており
ませんので、基本的にコメントをすることはありません。

【記者】先ほど「小沢さんから言われなければ、こちらからまた再会談するこ
とはない」とおっしゃったと思う。先ほど役員会で総理と小沢さんの会談の報
告を受けたものを説明されたと言われたが、1時間半の長い時間の間、どうい
うやり取りがあったのか。何度も総理の側から、政倫審に出てくれと求めて、
それに対してずっと小沢さんが断ったということなのか。その1時間半のこと
を伺いたい。

【幹事長】基本的には同じことが何度も繰り返されたと、総理からは聞いてお
ります。それ以上のことは、私は現場にはおりませんでしたのでお話はできま
せん。

【記者】政倫審の議決について、今日総理との会談という状況がある中で、あ
えて政倫審で議決したうえで党としての意思を示すことの意味合いというか意
義について、幹事長はどのようにお考えか。

【幹事長】それは今まで申し上げてきたとおりであります。ただ、ご本人が明
確に出席を否定された、それに対して野党のほうから今までと違う反応も出て
きているという中で、これがどうなのかということについて、今日の役員会の
中で議論が行われたということです。

【記者】幹事長は、小沢さんの自発的な政倫審への出席を諦めていないという
ことだが、小沢さんが今日、党代表である総理に対して「議決が出ても、出な
い」と言ったことを、まだ最終的な小沢さんの意思表示だとはとらえていない
ということか。

【幹事長】いや、総理のところで長時間話をされた結果そういったことを繰り
返されたわけですから、それは最終に近いと思います。しかし、私としてはな
お、もう一度考え直していただけないかと、他に道はないのではないかと思っ
ておりますので、もう一度よく考えていただきたいと、そういう思いです。

 総理も、先ほど言いましたように、国会での説明が必要だということは予算
委員会の審議の中で明言されていますし、小沢さんご自身も、先ほど言いまし
たように、すでに強制起訴が決まった後も、こういった記者会見の場で「国会
でお決めいただければ、自分は躊躇なく出る」という趣旨のことを言っておら
れるわけです、10月7日ですか。そういうことを考えれば、やはり国会に出
ないという選択肢は、私はないと思っております。そういう中で何が望ましい
かということをやはりよくお考えいただきたいと考えています。

【記者】菅政権が発足して以来、支持率が2回V字回復のように上がったとき
がある。1回目は6月の発足時に小沢さんを外したときで、2回目は代表選の
ときだと思う。その中で16日夜の公邸での菅首相と経済関係者の懇談で、
「殴り合う場面を見せたほうが世論の支持を受ける」という発言をされたよう
に聞いているが。

【幹事長】それは、誰がですか。

【記者】菅総理ですね。そういう意味で今回の小沢さんの一連の問題は、支持
率を上げるためにこういった場面を、対立構造を見せてそういうのに利用して
いるという意見も少なからずあると思うが、それについて幹事長はどう思われ
るか。

【幹事長】まず、引用された発言を私は全く承知しておりません。ですから、
そういう仮定の上に立った質問ですから答える必要はないのですけれども、こ
の問題は、私は国民が疑問を持っているときに、説明が足らないと言っている
ときに、政治家がいかにしてそれに答えていくかという問題で、別に政権の支
持を上げるためとか、そういう問題ではないと思います。より本質的な問題で、
そして民主党としては、こういったことにきちんと答えないと、やはり国民か
らの理解・信頼は得られないと思っております。

 今「菅さんの第2次の政権がスタートしたときに小沢さんを排除した」とい
う趣旨のお話がありましたが、そういうことはありません。副大臣、政務官に
多くの小沢さんを支持した人、それから大臣も、含まれているわけですから、
別に小沢さんとの対立の構図というものを何か演出したとか、そういった認識
とは、私は違うと考えております。

【記者】岡田幹事長は「この問題は、国会中は対応は難しいし、党の代表も務
めた方なので丁寧な手続きが必要だ」と、これまでもおっしゃってきた。一方
で、今回、党の代表である菅総理が出て本人の説得に当たられたにもかかわら
ず、やはりこの問題は進展しないという印象を強く持ってしまうが、いかがか。

【幹事長】今日の時点では話し合いは成立しなかったわけですから、それは大
変残念なことです。そのことを受けてさらにどうするかを決めていかなければ
いけない。先ほど言いましたように、私はあまり時間はかけられない、次の通
常国会もありますし、そんなに時間はかけられる問題ではないと思っておりま
す。

【記者】幹事長は「そんなに時間はかけられない」と強調されるが、今回小沢
さんが菅総理と会うに当たって、小沢さんがたぶん出てこないことは容易に予
想できたと思う。それでまた来週の役員会で協議するというのは、私からする
と単なる先延ばしではないかと映ってしまうが、その辺はどうお考えか。

【幹事長】先延ばしをして何かゴールがあるかといえば、そういうものはない
わけです。私が丁寧に、しかし着実に、この1カ月以上にわたってこの議論を
進めてきたことは、多くのメディアの皆さんも、ここに出席しておられる方は
わかっていることではないかと思います。その間何か「先送りした」とか、逆
に「なんでこのとき急にやるんだ」とか、いろんなことを皆さんは言われまし
たが、私にすれば最初から着実に歩みを進めている。もちろん予算の審議が佳
境に入ったときには少し歩みを遅くするとかそういうことは当然、野党に攻撃
材料を与えるだけですから、そういうことは考えましたが、私としてはしっか
りと議論を進めてきていると思っております。

【記者】先週金曜日に、小沢さんの刑事裁判の主任弁護人につく予定の弘中惇
一郎弁護士が議員会館で記者会見して、公の場に出て話すのを強いられるのは
好ましくない、人権保障の点からなども問題がある、というような趣旨の話を
して、無理やり話をさせられるのは刑事裁判に影響があってよくない、とおっ
しゃっていた。今までも小沢さんを支持している議員などから同じような話は
あったとは思うが、小沢さんの弁護士がそれを主張しているのは今までと違う
意味というか重みがあると思う。その点について幹事長のご所見を伺いたい。

【幹事長】あの会見は非常に自制されたものであったと思います。今おっしゃ
ったことも「弁護人としては」ということが必ずついているんですね。つまり、
一般的に言われたのではなくて、「弁護人の立場で、好ましくない」と言われ
たわけで、そういう意味では一般論として言われたわけでは必ずしもないのじ
ゃないかと。かなり自制された物の言い方だったなと、私は受け止めておりま
す。

【記者】今日、菅総理と会談した小沢さんが「出席しない」と強く言った中で、
岡田幹事長として次の一手として具体的に持っているアイデアは一体何か。

【幹事長】そのことを私、自分のアイデアを申し上げる立場にはありません。
先ほど来、ずっと説明してまいりました、そのとおりです。

【記者】茨城県議会選挙で敗れた候補者の運動員が言っていたのは、有権者か
ら小沢さんの「政治とカネ」なんか一言も言われなかった。それよりも言われ
たのは、「菅政権は何やっているんだ、経済だとか外交は。おれたちもこのま
まだったら死んでしまう」と。法案の通過率が低いことが表しているように、
国民の目は今や小沢さんの「政治とカネ」よりも、菅政権の不手際、民主党内
のガバナンスのなさに怒りが向かっている。少なくともネット上の世論ではそ
うだ。小沢さんの政倫審出席を仮に実現させたところで、一体この先どうなる
のかというのが国民の大方の不安だ。幹事長のご所見をお伺いしたい。

【幹事長】小沢さんの「政治とカネ」の問題だけが現在の菅政権の支持率低下
の原因である、と申し上げたことはありません。しかし、理由の1つであるこ
とは、私は事実だと思います。茨城の選挙で言われたというのは、それは限ら
れた範囲の中でそういう議論もあったかもしれませんが、私が聞いております
限り、茨城でもいろいろな議論があったと、有権者の皆さんの声があったと聞
いております。1つひとつそういったことをきちんと解決していかないと、民
主党に対する期待感は出てこないわけで、この小沢さんの「政治とカネ」の問
題を放置して、それで民主党に対する信頼感が生まれるとは私は思っておりま
せん。

【記者】(幹事長は)問題解決に時間はあまりない、とおっしゃった。加えて、
小沢さんの説得もあきらめていないと。小沢さんは「幹事長本人からの連絡が
ない」とよく言っておられるが、残された時間で今後どういう形で小沢さんを
説得されるおつもりなのか、お考えをお聞かせください。

【幹事長】まず、私からの連絡がないと小沢さん自身が言われたかどうかは、
私はわかりません。伝言ですよね。直接小沢さんは言われていないと思うんで
す。もしそういったことが事実であれば、私は全く理解に苦しむわけです。小
沢さんは直接電話には出られません。当然、ついておられる秘書の方が出られ
る。私は幹事長として仕事をしておりますので、党の職員を使って「お会いし
たい」という連絡をしているわけで、お会いしたいということを直接話せとも
し言われたとしたら、それは何を言っているかよくわからない、ということだ
と思います。私としてはきちんと、お会いしたいということをずっと1カ月以
上にわたって言い続けて、それでもお会いにならなかったわけですから。それ
を今さら何か、「直接連絡してこないのが悪い」というのは、ちょっと私は理
解に苦しむところです。

【記者】小沢氏自身のご判断で政倫審に出られるのが最も望ましいのはわかる
が、先ほど幹事長もおっしゃったように、小沢さんは明確に拒否された。そう
なってくると、そんなに国会で説明すべきとおっしゃるならば証人喚問でやれ
ばいいじゃないか、という野党の言い分にも一理あるように思うが、証人喚問
に難色を示される理由を教えてください。

【幹事長】証人喚問は、先ほど言いましたように偽証罪の適用もされる、非常
に厳しいものであります。もちろん多くの総理経験者とかそういう方々も証人
喚問の場に出てきて証言されているわけではありますが、それをなるべく避け
たいと考えるのは同じ党の幹事長として私は当然のことであると思います。

【記者】先ほどから幹事長は、まだ政倫審の道も残されているというお話だっ
たが、これに関して自民・公明両党、野党に対して協議されていくと思うが、
どのようなことを訴えていくおつもりか。

【幹事長】疑惑を持たれた政治家がその疑惑を晴らすための場として政倫審が
あるということですから、まずここでしっかりと意見を述べていただくことが
基本だということです。

【記者】来週の月曜日、12月27日に定例の役員会があって、常任幹事会は
あるのか。それで年内のスケジュールは終わりということでいいか。

【幹事長】常任幹事会は明日がおそらく最終になると思います。そしてこの問
題は国会に関することですから、常任幹事会のマターではありません、基本的
に役員会です。

【記者】この問題について着実に歩んできている、進んでいるという話があっ
たが、一方で、小沢さんとしては終始一貫して政倫審には出ないという方針だ。
今後小沢さんが歩み寄ってくるとお考えか。

【幹事長】小沢さんが政倫審に出ない方針で一貫しているというのは、私は事
実ではないのではないかと思います。そうではない言い方もされているし、そ
して同時に、「国会で決議されれば、自分は国会で説明する」とも言われてい
るわけです。

【記者】実際に今日の会談でも、菅総理にそういうことで……。

【幹事長】ですから、ご質問が「一貫してそうだ」と聞かれたから、「一貫し
てそうということではない」とお答えしました。

【記者】今日のお昼の官邸での菅総理と小沢さんの会談に、岡田幹事長は同席
されなかったということだが、それについてどうお考えか。小沢さんが菅さん
との会談を終えてから官邸を出る際に、岡田さんは何らかの会話を、小沢さん
と話す機会はあったのか。

【幹事長】会話を、話す機会はありません。顔も合わせておりません。小沢さ
んが出られた後、われわれは菅総理のところに集まりましたので、顔を合わせ
る機会はありませんでした。それから(質問は)何でしたっけ。

【記者】岡田幹事長が今日同席しなかったことについて。

【幹事長】同席しなかったことは、それは同席するという考え方もあったわけ
ですけれども、小沢さんのほうから、総理と2人でやりたいというお話であり
ましたので、こちらとしては、最初は3人でやったうえで、必要があれば私が
席を外すという、そういうオプションも考えて伝えてはあったのですが、最初
から2人でやりたいということでしたので、私はそれを尊重したということで
す。

 ちょっと言い忘れたのですが、小沢先生のご発言ですが、「地方選挙で連戦
連敗である」と言われていますが、これは事実に反しますので、そのことはは
っきり申し上げておきたいと思います。どの範囲までを「地方選挙」というか
にもよるわけですけれども、例えば市長選挙に限ってみても、10月以降、今
日までの間で、岐阜の可児市、北海道の旭川市、新潟の妙高市、ここでは民主
党推薦候補が勝っているわけであります。もちろんその他にも、相乗り候補と
いうのはたくさんあります。相乗りは除くとしても、与野党激突型の選挙で、
私の理解では8つあったと思いますが、そのうちの3つは民主党が推薦する候
補が勝っているのが事実であります。

 なお、ちょっと括り方は違うのですが、4月13日の読売新聞でこういう記
事がありました。「民主、首長選で苦戦…衆院選後29勝37敗」。特に与野
党激突型については3勝9敗という記事がありまして、これ読売さんが出して
おられるので間違いはないと思うんですけれども、実は政権交代後、首長選挙
で、必ずしも菅政権になってからのことではなくて、鳩山政権のときにもかな
り厳しい戦いが続いているのがこれは事実関係でありますので、ぜひ報道する
ときにはそのことも踏まえて報道していただければありがたい。

 別にわれわれ菅政権になって、私は幹事長で、選挙の責任者ですから、負け
が込んでいることを認めないわけではありません。そのことは大変責任を真摯
に感じておりますが、菅政権になってから急に悪くなったということは、それ
は事実に反することは申し上げておきたいと思います。鳩山総理・小沢幹事長
の時代にもやはり苦しい戦いが続いていたということです。

【記者】小沢さんについての報道があまりにも偏ってというか、多いという印
象が非常にある。民主党としてはこれまでやってきた防衛大綱・税制改正大綱
とか、もろもろの成果を発表しているにもかかわらず、基本的には小沢さんに
関しての報道がかなり多いことに対してご意見はおありか。

【幹事長】まず防衛大綱とか税制改正に関しての報道はかなりなされているこ
とは事実だと思います。決してそれが従来と比べて少ないことはないと思いま
す。まあ、報道のされ方はいろいろ私としても意見はあるのですけれども。例
えば税制改正について、「法人については減税、個人については増税」、そう
いうタイトルが結構多かったと思います。それは事実ですけれども、しかし、
個人の中でやはり所得の多い層に対して増税している。そういう意味では個人
の中での所得の再分配、格差の是正を行っている。そういう点についてもう少
し注目していただきたいなと、そういう思いはあるわけです。ただ、報道は、
私はかなりきちんとなされていると思います。

 小沢さんの報道が多いかどうかというのは、私は判断できませんが、もちろ
ん民主党の中で代表まで務められた方ですから、その方の議会における、国会
における説明をするかどうかという問題は、重要な問題であることは事実です
が、いろいろな民主党のその他の点についてもさらに報道していただければあ
りがたいと考えています。

○朝鮮半島における邦人の保護について

【記者】今から数時間ほど前に、韓国が延坪(ヨンピョン)島で射撃訓練を始
めたが、北朝鮮はこれに対して、もし行えば武力的に対抗措置をとると警告し
ている。半島には、北朝鮮にも韓国にも日本人がたくさんいるが、何か今対応
されていることはあるのか。

【幹事長】もちろん政府としてはしっかり状況を把握して、いかなることが起
きてもきちんと対応できるように準備は行われているということです。幹事長
としてもこの問題に、非常に関心を持って見ているところであります。それで
何らかのアクションがあったということになれば、これは人命にもかかわるこ
とですから、そのアクションの中身にもよるわけですけれども、そういったこ
とが起きた場合の迅速な対応ができるような、そういった準備を政府にはしっ
かり求めているところです。

○公明党の「新しい福祉社会ビジョン」

【記者】公明党の山口那津男代表や坂口力副代表が作られた今回の「新しい福
祉社会ビジョン」に関して、公明党が主張している与野党による「社会保障協
議会」(仮称)の設置について、山口代表の言葉で、「公明党は昨年から与野
党の協議機関の設置を再三訴えてきた。政府・与党はわれわれの要求に答えを
出すべきだ」と述べ、政府の遅い対応を指摘した、と。それから山口代表は
「最も国民の生活現場に近い公明党としてのチーム力を集中して協議した一つ
の方向性がこのビジョンで、統一地方選は重要な戦いである。ネットワーク力
を生かして政策を実現する推進力という意味で」とも。ここにそう書いてはい
ないが、統一地方選の前に、「社会保障協議会」の設置及び協議の方向性を、
ある程度出したいのだと思うが、いかがか。

【幹事長】この問題では、菅総理も、税と社会保障の一体的な改革を実現する
ための超党派の協議を野党に呼びかけてきたところです。民主党としては衆議
院の議院運営委員会理事会で、与野党の協議機関の設置を既に提案しておりま
す。同じラインに乗ったご提案かと受け止めておりまして、もちろん他の野党
もありますが、超党派でそういう議論の場ができることは非常に必要なことで
あると思います。

 2005年、私が党代表の折に作られた協議会は、残念ながらうまく機能し
ませんでした。そして小泉さんの「郵政解散」でいったん中断してしまったわ
けですが、やはり社会保障、そして税という国民の生活に密接に関わる問題に
ついて、ここは党利党略を超えて与野党で胸襟を開いて議論することが私は求
められている。政権が変わるたびに方針が全く変わってしまうことでは、私は
国民に対する責任を果たしたことにならないと考えております。

○名古屋市長選挙について

【記者】民主党としていつごろまでに候補を擁立するか。先週、県連から具体
的な候補者を挙げて説明があったということで、石田芳弘さんのことだと思う
が、その後、石田さんは本紙の取材に対して出馬への意欲は語っている。県連
なり石田さんサイドから、市長選への対応について説明があったかどうか。

【幹事長】私が申し上げたのは、厳しい選挙戦を戦っていかなければなりませ
んので、やはり市議団、そして県連、一丸となって候補者に対してしっかりと
後押しをする、そういう態勢をとってもらいたい、そして決意を持って候補者
を決めてもらいたいと。そういうことを前回、牧県連代表そして鈴木選対委員
長に申し上げたところであります。そういうことを踏まえていろいろな議論を
県連で行っていると聞いております。あとはその県連の決定を党としてどうす
るかという問題で、まず決定がなければそういう議論には発展しないというこ
とです。

 ただ、最初申し上げた通り、やはり市長選というのは大変税金もかかります
し、そしてその間、市政がある意味では制限されるといいますか、影響を受け
るわけですから、やはり何のために市長選挙をやるのかということは非常に重
要で、私は説明が短期間に変わったことについて、本当の理由は何なのかを改
めて問いたいと考えております。

【記者】先週、県連とお話しになられた後、今まで県連なり石田芳弘さんから
お話はあったか。

【幹事長】それはプロセスの話ですから申し上げませんが、いろいろな意見交
換は各方面と行っております。

○鳩山前総理の引退撤回について

【記者】鳩山さんが引退撤回宣言を昨日、正式にされたという報道がある。政
治家個人の行動に関しては幹事長が言うべきことではないと、以前の記者会見
で岡田さんおっしゃったと思うが、前総理・代表が前言撤回することが民主党
のイメージとか支持率を下げているという見方はなきにしもあらずだと思う。
鳩山さんという人は前言を撤回する人だと。前からそういう人だったのか。

【幹事長】鳩山さんが次の選挙に出ないということは、メディアに向かってそ
ういう趣旨のことを言われたかもしれませんが、党に正式にそういった連絡・
申請があったわけではありません。したがって、党を離れたところで鳩山さん
が「次は出ない」と言われ、そして今回は「出る」と言われたということです
ので、そのことについて私からコメントすることはありません。

○党財政について

【記者】今日は12月20日ということで、今年度最後の政党交付金の支給日
ということで、おそらくもう口座を確認なさったと思うが、来年への繰り越し
ということだが、言うまでもなく統一地方選挙など大型選挙が予想される。政
党基金というか繰越金、どれぐらい繰り越していくような、どれぐらいという
か、方向性としてどうお考えか。

【幹事長】党の財政についてのおおむねの方向性は、1月13日の党大会にお
いて概算を示すことにしております。ですから今ここで申し上げることはあり
ません。ただ、統一地方選挙もありますし、それからやがては参議院選挙、衆
議院選挙、いずれも3年以内、2年半以内と言うべきかな、にあるわけですか
ら、やはりその時に備えて資金を準備しておくことは非常に重要なことである
と思っております。

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