千川、北町保育園を子ども協会へ移管する議案 賛成多数で可決

12月15日の市議会文教委員会で公立保育園の北町、千川保育園の二園を財団法人武蔵野市子ども協会に移管する条例が審議され賛成多数で可決した。22日の本会議でも可決される見込み。市が出資している財団法人とはいえ、23年4月1日から公設保育園が二園、民間移管となるが、今のところ、大きな問題はないようだ。というよりも、現状ではいい方向になっていると思う。

 文教委員会では、財団法人武蔵野市子ども協会へ移管されることで、どのように保育の質が良くなるのか分からないとの理由で共産党の市議が反対をしたが、他の委員から疑問視する意見はなかった。

 他には、移管した後で転売されたり、保育園以外の目的に使われることがないのかとの質問があったが、移管するのは園舎だけで土地は無償で貸与する。目的以外に使うことになれば市に戻すような契約にする。同様のケースは、武蔵野赤十字保育園でも行っているとの答弁だった。また、将来的には民間委託が望ましい。今後もコスト評価をするようにとの委員の意見もあった。

★議案審議で私はいくつか、確認の意味で質問をした。
 そのひとつは、千川と北町保育園の保護者の理解を得られているかだ。公立保育園の民間委託で最も問題になるのが保護者の理解を得られないことが多いためだ。答弁では異論はなかったとしていた。
 私も何人かに聞いているが、財団に移管することで正規職員の保育士の割合が増えるのだから良くなりそうとの意見を聞いているので大筋は保護者の理解を得られているのではないだろうか。
 
 ふたつ目は、第三次子どもプランで示されていた理念は、公立、財団、私立の差がないように質を上げていくことだったが、そのための一つとして行うとの認識でいいのか。質を担保するには認可保育園のガイドラインが必要になるが、現状ではどのようになっているかも質問した。答弁では、その理念のためのひとつとして行うもの。ガイドラインは保護者も含めて策定しているとしていた。

 そして、保育所について国の方向性は分からない、もしかしたら悪くなるかもしれないが、市として質を上げていくとの認識なのかを聞いたところ、その認識でいるとの市長答弁もあった。

 武蔵野市で先に行われた公立保育園改革の結果、正規職員が減り、非正規が増えてしまったことは、質を考えれば失敗であり、公務員を増やせない社会状況を考えれば(※)、財団に移管して人件費を多少下げて正規を雇用し正規職員を増やしていく手法がベターだと思う。
 株式会社などの純粋な民間移管では、保育士などの人件費削減競争になりやすく、結果として質を保てるかの課題が出てきてしまう。このことを考えれば、今回の議案のように、公立のままでなく、かと言って純粋な民間ではない、第三の選択として武蔵野市が選択した市が関与できる財団への移管は正解だと思い議案に賛成をした。

 今後も質をどのように担保するのか。ガイドラインの策定なども含めて動向には注視をしたい。

※公立のままで正規を増やすことは、公務員保育士を増やせということになる。市民の理解を得られるだろうか。
公立のままでも、非正規保育士を多数にすれば、公立ではあるが、それでいいとも思えない。

【参考】
公立保育園の「民営化」問題 第三次子どもプラン中間報告で考えるべきこと