またもや未解決 名寄台帳紛失事件 

 12月14日の市議会総務委員会で平成22年9月3日に発覚した紛失した市税滞納者名寄台帳紛失事件について行政報告があり、解決ができていないと市長から陳謝があった。名寄台帳の紛失は、22年3月1日にも発生しており二度とも未解決のままだ。



 名寄台帳は、各部署での税金の滞納者リストを集めたもので一括して督促するために使うもの。元の台帳は残されているため情報はなくなっていない。名寄台帳の紛失事件について市は対策委員会を設置して真相究明や対策を行ってきたが、この報告書を持って一定の役目を終えることになる。警察への届出をおこなっているため、あとは警察の捜査を待つことになるとしていた。
  
 委員会では、やればできることがなぜできないのか。物理的にてきること、金も手間もかけてやるべきとの質問があったが、課のなかでの死角をなくすことやIT化を優先させて進めているとの答弁だった。

 詳細は報告書に書かれているが、問題に思えるのは、一回目の事件の後、対策が考えられてたが実行できていなかったことだ。報告書には、事件を再発させないための課の全体会議が開かれていなかった。再発防止策への職員の理解度や実行状況、進行管理をしていなかったと書かれてあったからだ。
 さらに、業務の効率化を優先させてしまい、再発防止策の実行がおろそかになってしまったとの証言もあったという。具体的には、再発防止策として台帳を保存しているロッカーの鍵を開ける場合には複数の人数で確認することとしていたが、実際には一人でやっていたとしていた。これでは、いくら再発防止策を作ったとしても効果はでない。報告書を作って、いくら謝っても意味がないことになる。

 効率化とは何だろうか。報告書によれば、昭和55年から課のレイアウトが変わっていないとも記されていた。今回の事件は、市の怠慢が続いてきたからなのか。それとも、人員の削減のし過ぎで仕事量が過多になっているために起きてしまったのか。あるいは、職員が犯人とすれば、愉快犯なのか、メンタルなことなのか。簡単にはできないだと思う、もう少し検証が必要ではないかと思った。

 また、紛失を擁護するつもりはないが、そもそもしなくてはならない仕事とは何か。そのために必用な人員配置は適切なのかも考える必要があるのではないだろうか。現時点で、紛失による被害は出ていないとしていたが、担当課の雰囲気、人間関係に影を落としていないかも気になる。
 議会としてどうするかのアイデアはないが、二度あることは三度ないように願うばかりだ。

【参考】
市税滞納者名寄台帳紛失事件報告書