岡田幹事長/記者会見要旨 12/09

「政治とカネ」の問題に対する基本姿勢と小沢元代表の国会招致、大連立構想、茨城県議会議員選挙などについての会見です。

なんだかなぁと思ってしまう昨今の民主党。
末端には、内部がどうなっているのか、まったく分かりませんが、これからどうなるのだろう。というよりも、どうしたいのだろう?

ひとついえるのは、国政は国政。地方は地方で考えて実行しなくてはならないことだ。

以下が記者会見要旨。


岡田克也幹事長/記者会見要旨
2010年12月9日(木)13時17分~13時57分
編集・発行/民主党幹事長室

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■冒頭発言
 ○「政治とカネ」の問題に対する基本姿勢
■質疑
 ○小沢元代表の国会招致について
 ○大連立構想について
 ○茨城県議会議員選挙
 ○両院議員総会
 ○大連立構想について
 ○統一地方選に向けて
 ○訪中について
 ○広島訪問
 ○沖縄協議会
 ○昨夜の4議員の会合について
 ○党綱領
 ○政権発足半年の評価
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★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://asx.pod.tv/dpj/free/2010/20101209okada.asx

■冒頭発言

○「政治とカネ」の問題に対する基本姿勢

【幹事長】私からは、最近「政治とカネ」の問題について、いろいろな議論が
メディア等でも取り上げられておりますが、基本的に私が考えますに、やはり
「政治とカネ」の問題というのは、国民の政治に対する信頼、それをしっかり
と確保して、そして力強く政治を進めていくうえでぜひ必要なものであると。
「政治とカネ」の問題について疑惑を持たれれば、それに対して答えていく責
任があると考えております。そういう観点で政倫審(衆議院政治倫理審査会)
という場もあるわけであります。そういった観点で今、党の中で議論を行って
いるところであります。

 国民の信頼が民主党に対して、特に「政治とカネ」の問題では自民党とは違
う、というのが民主党に対する国民の皆さんの受け止め方だったはずで、そう
いった価値は非常に重要なものであると思っております。もちろん、前から申
し上げておりますように、今そういった疑惑といいますか、疑問が持たれてい
るということでありますから、小沢元代表には政倫審の場に自ら出てきて説明
をしていただくことが望ましいと、一貫してそのことは申し上げているとおり
であります。

 あわせてこの問題が、次期通常国会で、国民生活に大変影響のある予算を通
し、予算関連法案を通していくうえで、野党の協力を得るためにも、重要な問
題であると考えております。春の統一地方選挙においても、もちろんこの問題
だけがと言うつもりは、私は全くありませんが、しかし、その一つの原因にな
っていることも事実で、早期に政倫審の場でそういった国民の疑問にきちんと
答えていくことが必要である、望ましいと考えているところであります。そう
いう観点で、今いろいろと幹事長の責任で物事を進めさせていただいていると
いうことであります。私からは以上です。

■質疑

○小沢元代表の国会招致について

【記者】(小沢元代表が)年明けには強制起訴されるという見通しの中で、閉
会中での国会招致の実現の必要性についてはどのようにお考えか。

【幹事長】強制起訴の問題とは直接関係がありません。「なぜ必要か」とメデ
ィアの皆さんに聞かれるのは、私にとって驚きであります。むしろメディアの
皆さんも「なぜこんなに時間がかかっているのか」と批判をされてきたのでは
ないかと思います。私としては一貫して、何とかこの問題について責任を果た
したいということで、ずっと取り組んでまいりました。それだけのことです。

【記者】昨日、菅総理大臣がぶら下がりの記者会見で、議決による国会招致に
ついて「党の岡田幹事長のほうにも検討を指示している」という発言があった。
その検討状況はどうなっているのか。

【幹事長】「検討を指示している」と言われたかどうか、ちょっと私は確認し
ておりませんが、いずれにしてもこれは幹事長の責任で行うことだと思ってお
ります。ご本人が自ら出ていただくことが望ましいと考えておりますが、その
ことが実現しないときにどうすべきかということについても、今後とも、今ま
でもそうですが、役員会の場などで議論をしっかり行っていく必要があると考
えています。それ以上のことは今申し上げるつもりはありません。

【記者】国会招致問題で、これまで総理は、幹事長に対応を任せるという形で、
「なかなか党代表である総理のリーダーシップが見えない」という声も上がっ
ている中で事態が進んできた。最終的に総理が自ら動くような形でこの問題の
解決を図るというお考えはないのか。

【幹事長】まず党務のことは幹事長が最高責任者であって、私の責任で進めさ
せていただいております。もちろん総理は党代表ですから、総理の後押しをい
ただくことは、それはあるかないかというのはこれからの展開ですから、現時
点ではそういう必要性は私は感じておりません。むしろ、総理として本来取り
組まなければいけない重要課題が山積しておりますので、そちらにしっかり専
念してもらいたい。こちらは私の責任で進めたいと考えております。

【記者】昨日、幹事長も他の民主党議員から要請を受けられるなど、反対する
声も出ているが、小沢さんの国会招致の問題が党内対立につながるという懸念
はお持ちではないか。

【幹事長】そういうふうにならないようにしたいと思っております。

【記者】小沢さんが来年に強制起訴になった場合、「司法の場で話しますか
ら」という理屈で国会招致を断ることが普通に考えられると思う。そういうの
も踏まえて早めに対応しようということなのか。

【幹事長】いろいろ想定を置いた質問には、私はお答えしないことにしており
ます。ただ、小沢元代表は「国会でお決めになれば、それに従います」という
ことを言われておりますので、そういったことは念頭に私も当然置いておりま
す。

【記者】昨日、総理と官邸で20分程度意見交換されたかと思うが、今回の小
沢さんの問題への対応について、役員会での政倫審での議決に向けた意見集約
については何か指示はあったのか。

【幹事長】何か指示があったとか、なかったとか、そういうたぐいの話ではな
いと思います。菅総理・代表と、幹事長たる私、お互い信頼関係に基づいてさ
まざまな議論は行っております。別にこの問題だけではありません。

【記者】先ほど「早期に政倫審の場などで国民の疑問に答えていく必要があ
る」というお言葉だったが、やはり来年度の本予算は国民生活に非常に大事な
もので、その予算の成立をつつがなく行うためには、やはり通常国会の前にこ
の問題を解決していくことが望ましいというお考えか。

【幹事長】それはプロセスですので、なるべく早くとは思っておりますが、い
つということは今申し上げるつもりはありません。ただ、前国会において、や
はり予算の審議が特に参議院において佳境に入っているときには、私はこの問
題は大っぴらに議論しないほうがいいと考えて、控えてまいりました。メディ
アの皆さんからはずいぶん、「何やってるんだ」というお叱りもいただきまし
たが。目的は「きちんと説明する」という、そのことを達成することが目的で
ありますので、そのためにどうしたらいいかということを第一の優先順位に置
いて、さまざま組み立てを行っているところです。

【記者】幹事長は冒頭「小沢さんの問題は、通常国会で予算を通し、野党の協
力を得るうえで重要な問題だ」と評されたが、前回の臨時国会で野党が問題に
して国会が最後空転してしまったのは、小沢さんの問題ではなくて、仙谷さん
と馬淵さんの問責(決議)だと思う。そういったことを踏まえたうえで、参院
の幹部から「小沢さんの問題よりも仙谷さんの問題を、早く辞任するなり、結
論づけるほうが先決だ」という意見があるが、これについてはどうお考えか。

【幹事長】(質問者の)北海道新聞として、先の国会において小沢さんの問題
が障害になっていなかったと判断されるのは自由ですが、私はそう思っており
ません。もちろん問責(決議)の問題もありますが、同時に、やはり小沢さん
の問題というのは常に4つの問題の1つ、残された2つの問題の1つというこ
とでありましたし、だからこそ、幹事長会談をわざわざ野党が要求して、そこ
で取り上げたのではないかと思っております。もしそれがそうでないというな
ら、それは認識の違いだと思います。

【記者】先ほど幹事長は、小沢さんが自ら出てくることが実現しない場合に役
員会の場で議論する必要があるとおっしゃったが、自ら判断して出てくるかこ
ないかを、もう一度小沢さん本人に確認するおつもりはあるか。

【幹事長】何度もしているわけですね。しかし、それは最後の瞬間までその努
力はしなければならないと思っています。

【記者】小沢さんの国会招致の問題について、次回、来週月曜の定例の役員会
で議題にするお考えはあるか。

【幹事長】先ほども申し上げましたが、(補正)予算(審議)が佳境に入って
いるときには控えていたということで、一貫して議論はしております。そうい
う場合を除いては。

【記者】小沢さんの問題について役員会で話し合う場合、その役員会は来週月
曜日の定例の役員会ということでよいか。それとも金、土、日、明日、明後日、
明明後日とあるが、それよりも早く前倒しをしてやることはあるか。

【幹事長】そういう予定はありません。

○大連立構想について

【記者】ねじれ国会で臨時国会はかなり苦労されたが、そういうことも踏まえ
て、現在、大連立をやるべきではないかという声が与野党、また政界の外から
も出ている。幹事長の大連立についての考え方をお聞かせ願いたい。

【幹事長】いろいろなところでいろいろな議論が出ていることは承知しており
ますが、こういう問題はいろいろな方が私見を述べられるのはいいと思います
が、党の幹部が軽率に言うべき話ではないと思っております。

○茨城県議会議員選挙について

【記者】小沢元代表が2日ほど前に党の議員たちと会談した中で、今週末にあ
る茨城県議選に触れて、茨城県議選でもし負けることがあれば地方から火を噴
く、すごい反発が起きる、という趣旨の発言をされている。岡田幹事長はそれ
と同じ考えをお持ちになるか。

【幹事長】茨城県議選は厳しい状況にあります。だからこそ、全党を挙げて戦
っていかなければいけない。「もし負ければ」とか「大惨敗すれば」とか、そ
ういう話ではなくて、まさしくそういうことにならないように、これは全議員
が頑張らなければいけない話ではないかと思います。

【記者】現有議席が6議席だが、勝敗ラインというか、6議席よりも上回れば
勝ちと考えるのか。ある程度、その倍ぐらいにいかなければ勝ったとは考えな
いとか、その辺はどうお考えか。

【幹事長】「勝敗ライン」という考え方は特に持っておりません。県議選です
し、県連で責任を持って行われるのが基本。それに対して党本部が後押しをす
るということです。非常に県連としても意欲を持ってたくさん候補者を立てて
いただきましたので、党本部としても力を入れているということで、あまりそ
れを勝敗ラインで論ずるような話ではないと思います。もちろん、しっかりと
勝ちたいと考えております。

【記者】先ほどの質問に「負けるとか、そうならないように全議員が頑張らな
くてはいけない」と。選挙というのは党としてそう臨むべきだという幹事長の
お考えはよくわかる。その中で、元代表にあった立場の方が選挙前にそういっ
た発言をすること自体はどう受け止められるか。

【幹事長】特にコメントはいたしません。ただ、それをお読みになった方、ご
らんになった方がどう受け止めるかというのは、これは私が言わなくても、多
くの方が共通の感想を持たれるのではないかと思います。

 そもそもそういう話が外に出ることが、私は、誰がお話しになったのかわか
りませんが、そういうこと自身が問題なんだろうと思います。中で率直に話を
することは別に構わないとは思うんですけれども、それを外に党所属の国会議
員がこれ見よがしに言うことは、いかがなものかと思っています。

【記者】先ほど幹事長は「茨城県議選が厳しい状況にある」とおっしゃったが、
その理由というのはどのように分析しておられるか。

【幹事長】理由はいくつかあると思います。そもそも保守王国と言われる茨城
ですから。特に県議会においては圧倒的に自民党多数という中でのそもそも厳
しい戦いであることが一つ。しかし、それが1年前には、総選挙においては「
風」が吹いて民主党が躍進したことは事実ですが、今はそういう風は吹いてい
ない。内閣支持率も低迷している。なぜ低迷しているかということについては、
もちろん、私を含め今の執行部あるいは内閣の問題というのは当然あると思い
ます。しかし、それだけではなくて、先ほど申し上げた、やはり「政治とカ
ネ」の問題に対する、国民が「疑問に答えてもらっていない」という気持ち、
これも一因であることは間違いないと思います。

○両院議員総会

【記者】前の質問に出た、小沢さんが会合でいろいろな発言をされている中で、
「年内に両院議員総会を開いて議論をするべきではないか」という発言をされ
たようだが、幹事長は年内に両院議員総会を開くことに関してはどのようにお
考えか。

【幹事長】そういう議論が小沢さんから出たかどうか、私、全く承知しており
ませんので、いわば仮定の議論だと思います。両院議員総会で何を議論するの
かも明らかになっていない段階で、一概にいいとか悪いとか、そういうお話は
幹事長としてするべきではないだろうと思います。

【記者】両院議員総会は国会が閉会した直後に開かれるのが慣例かと思われる
が、今回、国会が閉会しても開かれなかった。どういった理由があるのかお聞
かせください。

【幹事長】特に理由はありませんが、1月13日に党大会が開かれますので、
そういうことも関係していたかと思います。

○大連立構想について

【記者】蒸し返しで恐縮だが大連立の話だが、一部のメディアのトップの方が
そういうのをけしかけているという動きもあるようだが。

【幹事長】産経新聞?(笑)。

【記者】いや、違いますけど(笑)。

【幹事長】違いましたか、ああ(笑)。

【記者】そもそもそういう大連立をけしかけられていることについてはどうお
感じか。

【幹事長】いや、「けしかけられている」というのはちょっと、それは同業の
中で、表現としてはいかがかという感じはしますけれども。私はそういうこと
は直接承知しておりませんし、そういう事実があるのかどうかもわからないこ
とですから、それ以上のコメントはできません。

○統一地方選に向けて

【記者】統一地方選の戦術というか取り組みについて伺いたい。幹事長はかね
がね、地方行脚等でも統一地方選に向けた三原則ということをおっしゃってい
る。特に三原則の中の、3人区以上の複数擁立についてだが、こういうふうに
支持率が低下する中で、各県連からお話を伺うと、共倒れの危険性を危惧する
声もあり、なかなか現実に受け入れるのは難しいという声も聞こえる中で、勝
てるところは取りこぼしなく勝ちにいくといった、三原則の見直しなり戦術の
転換についてはお考えか。

【幹事長】いや、特に考えておりません。

【記者】地方行脚の中で、それぞれの県連の幹部から執行部への要望などもあ
るかと思うが、統一地方選に向けた党勢の立て直しに向けて、どういった声が
寄せられているのか紹介していただけるか。

【幹事長】県連や連合の皆さんと意見交換しておりますが、さまざまな意見は
あります。ただ一番大きいのは、やっぱりしっかりと党がまとまってもらいた
いと。菅総理中心にまとまるべき時に、それと違う意見が公然と出てくるよう
な、そういったことが非常に戦いを難しくしていると。そういう声は最近特に
連合の皆さん中心に各地区で私が聞いております。

 昨日の、匿名ですけれども参議院の幹部の発言なども、現職閣僚、特に中枢
にある閣僚の交代が先だ、みたいな発言は、いかに匿名であっても許されるこ
とではない。そういう発言があったのだとすれば、全く党幹部としての自覚を
欠いた発言であると思います。もちろん幹部でなくとも、例えば今、内閣改造
だとか閣僚の交代だとか、そういったことをかなり気軽に言う議員も多いんで
すが、私は前からこの場でも申し上げているとおり、それは総理の専権であり
まして、そういうことについて軽々しく評論家のように口にすることは、少な
くとも国会議員である以上、厳に慎まなければならないと私は思っています。

○訪中について

【記者】既に答えられているかもしれないが、訪中の件だが、改めて12月に
行かなくなった理由と、1月に訪中を考えているのかと思うが、その時期、そ
して目的について教えてください。

【幹事長】目的は党として、与党として、中国の責任者の皆さんと意見交換す
るということであって、それ以上に「目的は」と言われても、行くこと自身、
何か理由をつけなければいけないことではない、当然のことではないかと思っ
ております。

 12月中にと考えましたが、こちらの希望していた方との会見がなかなか予
定が立ちにくいということでありましたので、そうであれば先に延ばすと、私
のほうから結論を出しました。もちろんいろいろな方にお会いするわけですけ
れども、しかし、年にそう何回も行けるわけではありませんので、やはり向こ
うのご都合が悪いというのであれば、先に延ばす以外ないということでありま
す。

 1月にと思っていますが、1月も国会召集がいつになるかまだ決まっており
ませんが、国会が始まりますと事実上それは不可能になりますので、1月の前
半か、あるいは2月以降のどこか週末で時間の取れるときを考えて、再設定せ
ざるを得ないと思っております。

【記者】1月上旬に民主党の「有志訪中団」と称して、生方(幸夫)議員を団
長として訪中されると思うが、そのときも中国共産党の対外連絡部を通してと
いう形だそうだが、それに合わせることも一つの選択肢として考えられている
か。

【幹事長】生方さんのことは、私、承知しておりません。そういう予定はあり
ません。

○広島訪問

【記者】幹事長はこの11日の土曜日に広島市を訪れる方向と伺っていて、被
爆者団体とも意見交換されると聞いているが、その訪問の予定と狙い、意義な
どを教えてください。

【幹事長】細かい日程は今ちょっと手元にありませんので、それは確認してい
ただければと思いますが、全国を回っていく中で、広島の県連なり連合の皆さ
んとも意見交換したいと考えて設定いたしました。ただ、この8月も、私、外
務大臣として広島を訪れましたが、十分に時間もとれませんでしたし、トンボ
返りの状態で、やはり被爆者の方々の意見を聞きたいという気持ちはありまし
たので、県連の皆さんにお願いして、そういう時間を設定していただきました。
特に被爆者の皆さん、その中でもやっぱり「語り部」といわれる方々のお話を
ぜひ一度聞いておきたいと思っておりますので、そういう機会もつくってもら
うようにお願いしているところであります。

【記者】地元では被爆者関係でいろんな要望があるが、「黒い雨」の指定地域
には国が医療支援をしているが、最近、その地域をもうちょっと広げてほしい
という声がある。そのあたりについて意見交換するお考えはあるか。

【幹事長】もちろんご要望があれば、そういったことについても当然議論にな
るだろうと思います。ただ、いろいろな陳情といいますか要望に対して、その
場で即答はしないというのが私の基本的考え方でありますので、じっくりお話
を聞かせていただきたいと思っております。外務大臣のときにも、核の役割の
低減、「核リスクの低い世界」ということでさまざま進めてまいりましたので、
その延長線上に今回の訪問はあるとお考えいただければと思っています。

○沖縄協議会

【記者】昨日、沖縄協議会の初開催があったが、その中でもいくつか県連から
の要望項目が上がっている。その中で、やはり負担軽減の部分が一つ大きな柱
であると思うが、その具体的な取り組みとして幹事長としてはどのようにお考
えになっておられるのか。また、それを受け止めて政府にどのようにつなぐと
いう形、まあ協議会の位置づけにもなると思うが、お伺いしたい。

【幹事長】(沖縄)協議会そのものは、もちろん負担の軽減とか、それから振
興策とか、そういうことも当然議論になります。現に、明日は各省庁を呼んで、
それから沖縄担当の副大臣にもできるだけ同席いただいて、県連の皆さんから
この年末に向けての、予算編成期に向けての要望事項をしっかりと聞き、各省
庁に伝えたいと考えております。

 ただ、基本的なスタイルとしては、しばらくは私としては耳を傾けることに
専念したいと思っております。振興策とか負担軽減というのは最終的にはこれ
は政府の役割でありますので、しっかりと耳を傾けて、その声を政府に伝える
ことが党としての役割かなと思っているところであります。

【記者】県連の、地元の要望ということで、昨日の会議の中では、具体的には
負担の軽減、普天間の現状の飛行場の危険性除去の方策について、滑走路の短
縮とか、あるいは普天間第二小学校の移転というようなことができないのかと
いう、まあ例示という形で言及があったかと思うが、そのことについては幹事
長はどのようにお考えか。

【幹事長】あまり個別のことを私が申し上げるべきじゃないと思うんですね。
それは政府が基本的には考えることであります。

 滑走路の問題は、これはアメリカの考えもありますので、そう簡単に安請け
合いはできないんじゃないかと個人的には思っておりますが、学校の移転の問
題は非常に深刻な影響が現にありますので、そういったことができるのであれ
ば、それは、そのために政治がしっかりと役割を果たさなければいけない。い
つまでもあの危険な状態を放置すべきでないと考えております。

 いずれにしても、県連のお話とか、それから市長も新しい市長が決まったわ
けですから、どこかの段階で直接、(普天間飛行場のある)宜野湾市の意見も
よくお聞きをしてみたいと思っております。

【記者】昨日の(沖縄)協議会の中では、来週末にも幹事長が直接沖縄を訪れ
て、関係者と意見交換なりをすることも決まったということだが、その目的に
ついてお聞かせください。

【幹事長】まだ決まっていないんです。それは一つの目標といいますか、私の
日程上可能な日にちの一つがそれなんですが、もう一つは1月の初め、10日
前後というのがあります。最終的にどうするかということはまだ決めておりま
せん。おそらく政府のほうでもいろいろな方が沖縄に行かれる可能性がありま
すので、その辺の調整も必要になってくるのではないかと思っています。目的
は、耳を傾けることです。

○昨夜の4議員の会合について

【記者】昨夜、鳩山由紀夫さん、鳩山邦夫さん、舛添要一さん、小沢一郎さん
が会合を行ったが、その場に(民主党の)党内の方たちではなくて野党の方も
いらっしゃることで、政界再編という見方もできるかと思うが、そういった方
たちが集まっていたことに対しての幹事長のお考えをお聞かせください。

【幹事長】与野党で食事をしたら「政界再編」なら、この前の私が(社民党
の)重野さんと食事をしたのはどうなるんですかね。ですから、そのことをも
ってあまり大げさに言う必要はない。私だって野党の皆さんと食事をすること、
いくらでもありますから。

【記者】その会合の中で、出席したどなたかわかりませんが、「私たちは協力
しようとしているのに、私たちを切って政権浮揚しようとしているから、協力
できない。そのことが一番の問題だ」という趣旨のお話が出たということだが、
挙党一致でやっていくことを目標にした新生菅内閣・菅政権において、そうい
ったことが党内に入っている方たちから意見が出ることについて、岡田幹事長
はどのようにお考えか。

【幹事長】まず、そういう発言が本当にあったかどうかもわかりませんよね。
ですから、あまりコメントするべきでないと思います。当然、菅政権は「全員
野球」で、しっかりとみんなが協力して役割を果たしながら進んでいくという
方針で行っているところであります。

 そのことと、最初に申し上げたこととは、これはまた別の話でありますので、
やはり国民のそういった疑問があればそれに答えることは、同時に政治家とし
ての果たすべき責任ではないかということであります。

【記者】今、幹事長は「菅政権は全員野球でしっかりとやっていきたい」とお
っしゃったが、小沢さんの問題をめぐっては、小沢さんを支持するグループと
そうでないグループが今、党内対立があるように見受けられるが、小沢さんの
国会招致をめぐっては、その党内対立があっても原則どおり、国民の要望に従
って招致していきたいという意向で進めていくということでよろしいのか。そ
れとも、党内融和を優先させて取り下げることが将来的にあり得るのか。

【幹事長】党内対立があるとは私、考えておりません。だから、認識の違いか
なと、昨日お話を聞いていまして思いました。つまり、この問題が国民にとっ
て関心事ではない、というお話でしたから、それは私は、違うのだと。やはり
国民的な関心事で、何とか説明してもらいたいという声がメディアの調査など
を見ておりましても非常に高いわけで、そういうふうに申し上げたんですが、
いや、「国民は関心はない」ということでお話しになっていましたので、そう
いう認識の違い。まあ、認識の違いであれば、話し合えばそのギャップは埋め
られるのじゃないかと思います。

○党綱領

【記者】菅総理との会談の中で党の綱領について話が出たと伺ったが、ポイン
トとなってくる個所と、今後作業するとした場合のスケジュール感について伺
いたい。

【幹事長】ポイントとなってくる個所というのはこれからよく議論してみたい
と思います。私はあまり綱領というのは好きではないということをこの場でも
申し上げておりますが、そこは明確に総理の指示が出ましたので、どういう態
勢で議論していくかということも含めて、党大会までに考え方をまとめる必要
がある。考えというのは、中身ではないですよ。検討するための態勢を少し固
めて、そして議論をスタートさせる。しかし、そんな簡単に、1週間や2週間
で結論が出る問題ではありませんから、じっくりと議論していく問題かなと思
っております。個人的には、この忙しいときに、という感じはありますが、総
理がそう言われましたので、私としてはそれをしっかりと受け止めさせていた
だきたいと思います。

○政権発足半年の評価

【記者】昨日で菅政権が発足して半年たったが、評価と、評価できない点とい
うか、これから頑張っていきたい点を教えてください。

【幹事長】それ(評価)は自分たちがするものではないんじゃないかと私は思
いますが、ただ、いろんなことを取り組んできております。それは政権交代し
たことによって、もちろん、そのことによって失敗もあれば経験不足もあった
とは思います。しかし、私、よく演説でも言うんですが、農業における直接支
払い制度への転換、これはもう戦後農政の最大の転換ですよね。それから子ど
も手当て、これも社会全体で子育てを支援するという、そういう大きな理念の
転換が行われたわけです。「子育ては個人・家族の問題である」という旧政権
から見れば、そこは全く理念の転換を行ったわけです。

 それから地域主権も、まあ「主権」という言葉を使ってはいけないというの
が野党のお話ではありますが、これから一括交付金という形で変えていくとい
うことです。分権の話なんていうのは、小泉政権のときに旗を上げたけれども
全くできなかったわけですから、いろいろなことが大きく動き始めていること
は間違いありません。最近決まった温暖化税(地球温暖化対策税)なども、私
はもっと規模が大きいほうがいいと思いますけれども、しかし、いろいろな反
対がある中でよく踏み切ったと、評価されるべきだと思うんですね。

 そういった様々なことについて、もっと政府広報も含めて、党の広報も含め
て、しっかりと語っていかなければいけない。何かその周辺の、もちろん大き
な制度をつくればいろいろな問題は出てきます。よく言うのですが、子ども手
当であれば所得制限をどうするかとか、それから2万円にするのかしないのか
とか、現金給付よりも実物、例えば保育所とかそういったところの整備にもっ
と力を入れるべきだとか、いろいろな議論はあるのですが、そういう周辺の議
論にあまりにも目が行き過ぎて、大きな理念の転換といったことが忘れられて
いるのではないかと思うんです。そういったことを、もっとちゃんと骨太に語
っていく必要があると思います。後から振り返れば、この民主党への政権交代
というのは日本の政治にとって歴史的な転換であったと、私は必ず評価される
と確信しております。

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