来年4月から? 土曜開所へ動き  武蔵野市の学童クラブ 

 武蔵野市の学童クラブが土曜日開所へ向けて大きな動きがあった。12月7日にあった武蔵野市小学生の放課後施策推進協議会(第4回)で学童クラブの土曜日開所について協議が行われ、基本的に開所すべきとの結論になったからだ。全ての学童クラブが対象になるのか、あそべえとの連携をどのようにするかなど詳細は今後だ。早ければ来年の4月から土曜日開所になる可能性が出てきた。


 
 この日の委員会では、社会状況が変わってきていること。「家」であり福祉である学童クラブと遊び場、社会教育の場であるあそべえとは事業目的が異なるなどの意見が複数の委員から出され、現在のような閉所状態を肯定する意見はなく、開所をすべきとの意見のみだった。しかし、想定される利用者数が少ないことから、二名の正規指導員を勤務させるべきかなどコストに課題がある。あそべえとの連携などにより対応ができないかなどの意見もあり、課題があることは共通認識となっていた。結論としては、基本的には開所する。事業内容など詳細は、1月にある次回の協議会に行政側からたたき台を提案してもらいこの協議会で続けて考えていくとなった。

 武蔵野市の学童クラブは、多摩地域で唯一、土曜日を閉所していた。これは、学校が週五日制になり土曜日が休みになったことで、放課後がないのだから開所する理由がないこと。全児童対策事業であるあそべえ事業が開始されたことで、土曜日はあそべえを利用すればよいとの考えからだった。

 しかし国が、今年度から学童クラブ(学童保育)は、土曜日も開所するべきであるとの考えから、土曜開所をしていない学童クラブについては補助金をなくす方針にしたこともあり、武蔵野市の学童クラブは、今年度から年間7日程度の土曜日、しかも、午前中だけを開所している。これは、補助金を得ることが目的で学童クラブの根拠法である児童福祉の考えからではなかった。この日の協議会の結論では、このような状況を是とするのではなく、福祉事業として土曜開所をすべきとの結論になったことになる。

 次回の協議会は、1月18日19時からの予定だ。

★制度やこれまでのことは、今からとやかく言っても意味がない。土曜開所へ向けて大きく動き出したことは、現実に困っている家庭、居場所のない子どもがいることを考えれば評価できることだ。歓迎したい。
 この日で注目したいのは、議論の様子からは、来年の4月からの開所の可能性が高いと思えたのだが、議論のなかで行政側からの委員から、行政がやるとなると細かな点も決めてから動き、それでコンプリートされると思われるかもしれないが、開所するとすれば、試行として開所し、詳細はさらに続けて考えていきたいという趣旨の発言があったことだ。開所することを優先し、細かな課題は、開所してから考えてみるということだと思う。とかく、“ことなかれ”で考えに考え時間だけが過ぎ最も困っている人には何の意味もないことが良くあるが、発想の転換があったように思えた。まず何が大切なのか。このことを考えての発想であれば評価したい。すぐにも開所はすべきことだからだ。
 また、この日の議論のなかで、あそべえにも託児機能が求められているようになるなど社会は変わったという発言があった。いつまでも過去のままでいいのではない。時代に合わせて事業や考え方は変えていくべきだろう。今の子ども、家庭に必要なのは何か。何を行政や市民はすべきなのか。より深い議論に期待したい。

 いずれにせよ、協議会で土曜開所すべきとの方向性になったが、最終的にはその予算を議会が認めるかどうかにかかっている。来年度予算審議のテーマのひとつになるかもしれない。