岡田幹事長/記者会見要旨 12/2

岡田克也幹事長/記者会見要旨
2010年12月2日(木)
編集・発行/民主党幹事長室

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■冒頭発言
 ○今国会を振り返って
■質疑
 ○今国会を振り返って
 ○郵政改革法案の取り扱い、国民新党及び社民党との関係について
 ○中井洽予算委員長の発言について
 ○「沖縄ビジョン」について
 ○小沢元代表の政治資金収支報告書について
 ○政策の意思決定プロセス
 ○「接待ゴルフ」との週刊誌報道について
 ○訪中について
 ○流行語大賞について
 ○小沢元代表の国会招致について
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★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://asx.pod.tv/dpj/free/2010/20101202okada.asx

■冒頭発言

○今国会を振り返って

【幹事長】私からは、国会も明日までということで改めて国会を振り返って、
いろいろ課題も残した国会だったと思います。予算を通すことに非常にエネル
ギーと時間がかかりました。特に衆議院段階においては荷崩れなしに参議院に
送るという至上命題がある中で、総理はじめ閣僚の皆さんにも相当我慢をして
いただいて、時間を取っていただいて予算審議をしたわけであります。

 ただ、その内容については、予算の審議というよりはさまざまな問題が途中
で発生して、予算そのものではないところに相当なエネルギーを取られること
になりました。私は、いつかも申し上げたと思いますし、この前の幹事長会談
でも申し上げたのですが、その内容の中には、国会自身の権威を自ら下げてし
まうような、そういうやり取りも残念ながらあった、かなり見られたと思いま
す。

 私も先般、地元に帰って有権者の皆さんと話をいたしますと、「今の国会と
いうのは一体どうなっているのか」とか、より厳しくは「税金のムダ遣いじゃ
ないか。一体何を審議しているんだ」、こういう厳しい声はかなりあるわけで
、特に一国の総理や閣僚に対して、我々も野党の時代にいろいろ厳しいことは
言いましたが、しかし、総理に対する呼び方一つ取っても、これで本当に日本
の国益が損なわれていないのかと思わせるようなやり取りもあったわけで、こ
こはお互い、日本の民主主義をしっかりと内容のあるものにしていくという観
点から、胸襟を開いて与党・野党、今後の国会運営についてよく意見交換する
必要があると、改めて感じております。

 いずれにしても、国民生活に非常に影響のある補正予算、時間は非常にかか
りましたが、成立をいたしました。引き続き、関連するさまざまな法案につい
ての審議をと考えたわけであります。現に衆議院段階においては、与野党で話
し合って修正などもしながら、法案が円満に議決され参議院に送られたわけで
すが、その中で結局、最終的に多くの法案が参議院において審議されることな
く終わってしまったことは大変残念なことであります。

 問責(決議)の影響も確かにありますが、しかし、問責はその委員会におい
てということであって、その他の委員会では審議をするという話も一時あった
わけですが、結果的には3本の議員立法以外は事実上の審議がなされることな
く終えようとしていることは非常に残念なことだし、国民の視点に立ったとき
にこういうやり方がよかったのかどうかということは、やっぱり厳しく問われ
なければならないと思います。

 「問責」という言葉が前にありますので、まあ、何といいますか、もっとも
なようですが、これは「審議拒否」でありますから。これだけの審議拒否が確
たる理由もなくなされていることに対して、やはり私は国民の皆さんに対して
「果たしてこれでいいのか」ということを申し上げたいし、野党の皆さんにも
、次の国会においては、より「熟議の国会」を実現するためにお互い努力した
いということを改めて申し上げたいと考えております。私からは以上です。

■質疑

○今国会を振り返って

【記者】野党側にも、次の国会においては「熟議の国会」実現のためにお互い
努力をしたいと伝えたいということだったが、問責決議の出ている2人の閣僚
について、野党側は「問責決議が出ている閣僚が辞めない限り、審議には応じ
ない」という方針を次の国会でも貫いてくることも予想される。その中で野党
側にはどういう対応を次の通常国会、特に冒頭では民主党としてはお考えにな
られているか、求めていきたいというお考えか。

【幹事長】問責決議というのはどういう法的効果があるかというと、直接的に
はないわけです。今後与野党で、衆参ねじれということは今後とも起こり得る
わけです。そういったことも考えて、どちらの立場にもお互いなり得るわけで
すから、参議院で問責が乱発されて、そこで参議院に送り審議が行われないと
なると、これは参議院の役割そのものについても議論が出かねない問題で、お
互いしっかり知恵を出して取り組んでいかなければいけない。問責は問責で重
要ですけれども、だから審議できない、ということではなかろうと私は思って
おります。お互いそういった逆の立場になるということも考えて、知恵を出し
ていかなければいけないと思っています。

【記者】先ほどの幹事長の所感にも関わるのかもしれないが、今回の国会は法
案の成立率が4割を切りそうな見通しとなっており、かなり最低レベルだと思
うが、そのことについてどうお考えか。

【幹事長】先ほど申し上げましたように、衆議院においては相当な努力をして
円満に採決されたものが、なぜか参議院では審議すらされていないということ
について、私は、基本的には責任は我々与党にはないと考えております。

【記者】「熟議の国会」実現のためには、やはり与野党の幹事長なり国対委員
長同士の信頼関係の構築というのが、非常に大事なポイントになってくると思
う。幹事長会談などで岡田幹事長に対して野党側から非常に厳しい意見も聞こ
えてくる。今国会で野党側との岡田さん自身の信頼関係ということでどう構築
できていたか、その手ごたえと、今後それをさらに強固なものにしていくため
には何がポイントになるとお考えか。

【幹事長】信頼関係そのものは多くの幹事長とはできていると思います。ああ
いう場ですから、つい厳しい言葉も出たりしますが、それはお互いわかり合っ
ているわけなので。そしてメディアに向かっては野党のほうは厳しく言わざる
を得ないということもわかります。幹事長会談で、私は、かなり厳しく言った
部分もありますが、それは通じると思ったから言っているわけで、そのこと自
身が信頼関係を損なったとは全く思っておりません。

【記者】衆議院で審議されずに残っている閣法の取り扱いについて、国会法以
外は原則廃案にするという指示が国対に出ているそうだが、継続にせず廃案に
する理由というかねらいについては、どのように。

【幹事長】まだそういう方針を決めたわけではありません。

【記者】「熟議の国会」とおっしゃって始まった臨時国会だったが、閣僚など
からの国会内外での失言が相次いで、その議論に終始したようなイメージのあ
る国会となった。その点においてどう総括されるか、また閣僚の言葉に対する
意識についてお考えをお聞かせください。

【幹事長】まず、その議論をする前に、国会において閣僚がどれだけ発言して
いるかということを国民の皆さんにはしっかりと理解していただきたいと思っ
ています。民主党政権以前は、多くの委員会などで官僚の答弁が非常に多かっ
たと思いますが、今は政務三役で基本的に答弁している。そういう大きな変化
をまずきちんと認識したうえで議論していかないと、官僚答弁なら、官僚は詳
しく知っていますし、紙を読むだけですから、いろいろな失敗は少ないかもし
れませんが、そうではなくて政治家が自分の言葉で語るということは、私は大
きな進歩だと思うんですね。そのことをきちんと押さえたうえで、それでも、
閣僚が自分の言葉で語る中でやや言い過ぎたり、言わなくてもいいことを言っ
たり、間違えたりということがあったことは事実です。

 しかし、そのこと自身を一々、あまり細かく言い出すと、それは「熟議の国
会」というか意味のあるやり取りにならないということもありますので、間違
えたときには「間違えました。申し訳ない」と言えば、それはそれで認めると
いう寛容さもなければ、これは本当に中身のない、お互い(紙を)読み合うだ
けの議論になってしまう。そういうこともぜひ考えていただきたいと思ってお
ります。

【記者】今国会中に野党側が求めてきたQT(党首討論)が実現しなかったこ
とについての受け止めをお願いします。

【幹事長】基本的には我々はQTをやるつもりがありました。しかし、「問責
を受けた2大臣がいる限りはだめだ」と言ってお断りになったのは野党のほう
ですから。そのことは正確にまず認識していただきたいと思います。

 それから今までのルールでは、予算委員会に限りませんが、委員会などで、
総理が答弁したその週にはQTはないという慣行でした。それがいいかどうか
というのは議論があるところですが、その慣行から考えれば、これほど総理が
国会に出てきて答弁された国会はないわけで、そのことをまずきちんと認識す
べきだと思います。そこをなくして「QTに出てこなかったのはけしからん」
というのは、明らかにバランスを欠いた意見だと思います。

【記者】幹事長は総理なり閣僚の答弁が今国会は多かったということだが、補
正予算を通すにあたって具体的な時間というのが今後わかれば教えていただけ
ればありがたい。

【幹事長】何の時間ですか。

【記者】補正予算の審議にあたって総理の総答弁数、総答弁時間というのは、
具体的に多いものなのか。そういうイメージはあるのだが。多かったと仮定す
るのであれば、次の通常国会では、本予算案の審議時間について(与党側は)
今までの総理答弁の時間を標準にして国会対策を行い、野党側はそれより多く
の総理の答弁時間を求めてくると思う。本予算に対する総理の答弁時間の相場
観を、どのようにお考えになるか。

【幹事長】補正予算ですと、普通は衆参2日・2日、多くても3日・3日です
ね。それと比べれば今回は格段に多かった。しかも普通、総理は最初の総括と
最後の締め総(締めくくり総括質疑)ということですが、集中(審議)を繰り
返しましたので、総理の予算委員会出席の時間は圧倒的に多かったということ
です。それも、荷崩れなしで参議院に送ると、そういうことのために。まあ、
参議院で冒頭からもめてしまったのでは補正は成立しませんから、それでは国
民生活が守られませんので、我々としては犠牲を払ってでもそういったことを
やってきたということです。

 通常国会がどうなるかはこれからですので、あまり予断を持って言わないほ
うがいいと思いますが、年度内に予算審議が終わらないということになれば、
これは国民生活に非常に大きな影響が及びますので、そこは野党の皆さんにも
十分ご協力いただきたいと考えております。今までそういうお互い良識を持っ
て、いろいろな厳しい国会の場がありましたけれども、良識を持ってやってき
た。過去のねじれの場合にも、我々衆議院は野党で、参議院で多数を占めてい
た時代がありましたけれども、そういう場合にも、暫定税率の法案などは確か
に3月を越えましたけれども、予算そのものはそのときにもきちんと議論して
いるわけですから、そういった良識をもって挑んでいただきたい。そのために
しっかりこれから与野党で話し合いをしていきたいと考えております。

【記者】さまざまな課題を残した国会運営だったと思うが、来年の通常国会に
向けて、政府・与党の体制を、ここを一つの節目として刷新するうえでも、例
えば内閣改造というのは一つの選択肢としてあり得るかどうか。

【幹事長】内閣改造するかどうかは総理がお決めになることですので、私がコ
メントすることはありません。ただ、これは与野党のねじれという、そういう
構造の中で起きていることで、何か人事をいじれば済むというような話ではな
いだろうと、私は基本的にそう考えております。

【記者】柳田法務大臣が辞任してから10日ほど経って、今現在、仙谷長官が
法務大臣を兼務している状態だが、どこかの段階では解消して新たに法務大臣
を就けるべきだというお考えをお持ちではないか。

【幹事長】兼務がいつまでも続くことは決して望ましいことではないと思いま
すが、そのタイミングあるいは内容については総理が専権でお決めになること
です。

【記者】先ほど国会の対応で、「ねじれ国会だから」という説明が多いと思う
が、参院選前の先の通常国会はねじれではなかった。でも結局、法案の成立率
は最低レベルということで、そのときもあまり法案は成立しなかった。そう考
えると、今の政権の国対運営が、そのときは人が違うが、結局あまりうまくい
っていないのではないかという気もするが、その辺はどうか。

【幹事長】「今の政権」とおっしゃいましたが、政権は違ったんですね、先の
通常国会は。ですからあまりご質問が成り立っていないように思うんですが。

○郵政改革法案の取り扱いと、国民新党及び社民党との関係について

【記者】郵政について伺いたい。今日官邸で国民新党との党首会談があったが
どういう結論に至ったのかということと、(郵政法案の)成立への道筋だが、
今国会でも審議入りに自公の協力を取り付けることができずにこういう結果に
終わったわけだが、ねじれ国会の中で次の国会で成立への道筋というのはどの
ようにお考えか。

【幹事長】まず、今日は亀井(国民新党)代表と菅総理との間で会談が1時間
近く行われました。私も最初だけ、下地(国民新党)幹事長とともに同席いた
しましたが、途中から出ましたので、内容については総理から聞いたというこ
とであります。基本的に、郵政の問題というよりは、より大きな話だったとお
伺いしております。

 つまり、政権運営にあたっての基本的な考え方とかアドバイスとかそういっ
たことを、先輩議員でもある亀井代表のほうからいろいろいただいたと理解し
ております。同じことを私も2日前に、夜1時間15分ほど亀井代表にお目に
かかって、非常に有益なご示唆をいただきましたので、同様の趣旨で与党とし
ていいアドバイスをいただいたなと思っております。

 郵政の法案の話は、これは国民新党にとっての郵政法案は極めて重要なもの
であります。もちろん民主党にとっても重要なんですが、その法案が、臨時国
会とはいえ、この国会で議論すらなされなかったことは大変申し訳ないことだ
と思いますし、次の通常国会できちんと議論を行い、そして成立させるという
ことは、与党の幹事長として私自身もそのことに大きな責任を負っていると考
えております。そのために全力で取り組みたいと考えております。

【記者】今日の国民新党側との会談で連立政権の維持を確認したということだ
が、数合わせという意味では今、国民新党とくっついているメリットがなかな
かない中で、国民新党と連立を組むのはどういった理由なのか。

【幹事長】数合わせで連立を組んでいるわけではありません。基本的には政策
についての共通認識、そして亀井さんという大変経験のある政治家、その亀井
さん率いる国民新党と我が党はずっとともに連立を組んでまいりましたし、こ
れからもその連立をしっかり維持をして、ともに日本の政治を担っていきたい
と考えているところです。

【記者】菅総理大臣と亀井代表との会談の中で、今後社民党との関係の大事さ
を強調された。亀井さんの会見によると菅さんがそういう話をしたということ
だが、先ほどのねじれ国会との関連の中でも、来年の通常国会で岡田幹事長が
考える社民党との向き合い方というのはどのようなお考えがあるか。

【幹事長】社民党とは、昨日も重野(社民党)幹事長と夜だいぶお話をさせて
いただきました。たまたま重野さんの誕生日だったということもあるのですが
もともとは三党連立だったんですね。普天間の問題をきっかけに連立を離脱さ
れました。ただ、内政においては、非常に考え方は近いと。まあ、外交におい
ては若干違うところがあります。従って、連立を組んではおりませんが、いろ
いろな場面でともに協力し合える、あるいは協力していただける、そういう場
面は多いと考えております。その関係は非常に重要であります。

【記者】社民党との関係に関して、外交面で隔たりがあるということで、今日
福島(社民党)党首も、武器輸出三原則の見直しをするのであれば新年度予算
に賛成はしかねる、という趣旨の発言をしていて、内政で協力関係を築くと
言っても、外交面での隔たりがあるとなかなか難しいかと思うがどうか。

【幹事長】武器輸出三原則について民主党がどういう考え方をとるかというこ
とはこれから議論ですから、あまり先取りされないほうがいいし、予算とは直
接関係のない話です。「だから予算に反対」というのはちょっと先走り過ぎか
な、という感じはしますね。もう少しお互い、政党同士じっくり話し合ったら
どうかと思います。いきなり刀を振り回されている感じはしますが、両党の信
頼関係とはそういうものではないと私は思っております。

【記者】郵政法案についてだが、今国会を拝見すると、わざと野党の批判につ
き合い過ぎたような印象がある。そして公党間で文書まで交わした約束を2回
反故にした結果になったわけで、国民の間では「本当に民主党さん、この法案
に対して思い入れというのはあるのかなあ」と、非常に疑念がある。そこのあ
たり、もう一度お気持ちを聞かせてください。

【幹事長】この国会を振り返っていただければ、そういう批判が当たらないこ
とは明らかであります。つい最近まで補正の議論をしていたわけです。補正が
上がらなければ法案の審議ができないということは、国会のルール上、明らか
でありますので、我々が郵政法案について軽視しているということは全くあり
ません。国民新党にとって重要な法案であるとともに、やはり郵政事業をどう
するかというのは、日本経済にとっても国民生活にとっても非常に大きな影響
を及ぼし得る話であります。中途半端な段階が長く続くということは、現場の
士気も下がりますし、望ましいことではありません。そういう意味で、次期通
常国会においてきちんと法案成立を図ることは大変重要なことだと考えており
ます。

【記者】国民新党と今後の郵政の取り扱いで交わした内容で、憲法に基づいた
手続を視野に総理が強い政治決断を行う、というような文言があるが、これは
3分の2の再可決も視野に入っているということか。

【幹事長】文書をちょっと私、今持っていませんが、正確な表現はどうなって
いましたかね。「採決においては、憲法に基づいた手続を視野に、菅総理は郵
政改革法案の成立に強い政治決断を行うこととする」ということですね。ここ
に書かれたとおりです。

○中井洽予算委員長の発言について

【記者】中井予算委員長の発言が今ちょっと問題になっているが、まず、この
発言について岡田幹事長はどうお考えになるか。

【幹事長】発言の内容が問題になるようなことだったとは、私は承知をしてお
りません。私は国対のほうから聞いておりますが、私が承知している限り、ヤ
ジったとかそういうことではなかったし、私も10列ぐらい後ろにおりました
が、中井先生の声が響き渡ったとかそういうことはありませんし、全く私はそ
ういう声を聞いておりませんので、事実関係は、一部に報じられているような
ことではなかったように現場にいた者としては理解しております。

【記者】事実関係はないということだが、仮にそういう事実関係があった場合
に、今後、衆議院として宮内庁や皇室に謝罪したりするお考えはおありか。

【幹事長】仮の議論をするべきではないし、それから皇室がご関係になったよ
うな話は、私は軽々に取り上げるべきではないと。それが事実であるというこ
とが明確であれば、もちろんいろいろな議論はあるでしょうが、そうではない
と言っているときに、それをことさら取り上げるのは、私はそのこと自身がむ
しろ問題ではないかと思います。

【記者】今回中井議員は、発言があったと同時に、天皇陛下がお座りになって
皇后陛下がお座りになる前に着席したという話がある。実際、映像でも着席の
場面が残っている。これは儀式の最中なので、ちょっとマナー違反ではないか
という声が出ているが、これについてはいかがお考えか。

【幹事長】私はちょっとそれは承知しておりません。また、そういう議員がい
たのか、あるいは何人いたのかということも全く承知しておりません。ただ、
私自身も思わず腰をかけようとして、陛下を見ながら陛下がお座りになったの
で私も腰をかけようとして、皇后陛下がまだ、当然、お着物ですから時間がか
かるということもあったと思いますが、お着物でしたよね、あのときは。それ
で少しタイミングがずれたというか、時間がかかったんですね、皇后陛下がお
座りになるときに。それで私、あわてて、座りかけていたのを立ったというの
が私自身の経験なんですが、陛下のほうだけを見ておられた議員の中には座っ
てしまった方もいらっしゃったのかもしれませんが。中井先生がそうだという
ふうに私は承知をしておりません。

【記者】一般的に天皇・皇后両陛下がともに儀式などに出られるときには、テ
レビなどを拝見していたら、必ず皇后陛下は天皇陛下がお座りになったのを頭
を下げて一応確認されてから、ご自分がお座りになっている。それが毎回の儀
式だと私などは認識しているが、そういう認識のない議員の方が多いというこ
となのか。

【幹事長】普通はそうなんです。おっしゃるとおりなんです。ただ、今回それ
でもなおかつ少し私自身のテンポが違ったなというふうに、私は認識をいたし
ました。それはどういう理由なのかわかりませんけどね。自分自身、ああいう
ことは初めてでしたから。あわてて立ち上がるという経験は、ですね。

○「沖縄ビジョン」について

【記者】民主党の「沖縄ビジョン」について、一部報道で全面改定という記事
が出ていたりする。記事の真偽は別としても、政権交代してからの政権与党と
しての政策がある中で、やはり修正すべきことがあったり、書かれてあること
が違ってきていることもあったりするのかもしれない。ビジョンの改定の必要
性についてはどうお考えか。

【幹事長】前回はいつでしたかね、ビジョンを作ったのは。私はあまり記憶が
定かではありませんが、いずれにしても与党として責任を持ってきちんとした
ビジョンを出すことは、極めて重要なことだと思いますので、政調が中心にな
って検討することになっております。沖縄の皆さんに希望を与えるような、い
いビジョンをぜひ出していただきたいと思います。もちろんこれは政調だけで
はなく、沖縄の皆さんの意見もお伺いしながら、ともに作っていくと。それが
「沖縄ビジョン」だと考えております。

【記者】今、幹事長は、「政調が中心になって検討することになっている」、
とおっしゃったが、これは現在進行形で既に走っていることなのか。沖縄の意
見も伺いながらとおっしゃったが、これは次週にも予定されている党と県連と
の沖縄協議会の中で話題になる、その枠組みでやるということになるのか。

【幹事長】「なっている」というのは、「なっていると思う」という意味で申
し上げました。決定したとかそういうことは、私は特にまだ確認しておりませ
ん。

 それから沖縄の皆さんの意見を聞くというのは、前回のビジョンも相当沖縄
の若い皆さんの声も聞きながら、一緒に議論しながら作ったという経緯があり
ますから、今回もそういうふうにぜひ作ってもらいたいと思っています。

 沖縄協議会については、来週に第1回をやろうということで今準備中であり
ます。これは民主党沖縄県連と民主党本部の間の協議の場ということで、県連
のご意見をさまざまいただきながら、党として何ができるかということを議論
していきたいと思います。私も、次の通常国会が始まるまでの間には沖縄にぜ
ひ入りたいと考えております。

【記者】沖縄協議会というのは党と県連のパイプの話で、以前の「沖縄ビジョ
ン」はいわゆる財界とか幅広い世界の皆さんも入れて議論があったと思う。そ
ういう意味では違うと私は受け取ったが、それでよろしいのか。

【幹事長】ええ、「沖縄ビジョン」を協議会の場で作るということではありま
せん。むしろ政調の場でそういう組織を作って、そこで議論してもらうことに
なると思います。

【記者】今のご発言で、次の通常国会が始まる前までに沖縄に入りたいと。こ
れは地方行脚の一貫で沖縄県連の方々とお話しになるということなのか。関連
で、地方行脚に行かれたときに民主党が推薦なり支持している知事とお会いに
なることがあると思うが、今回もし沖縄に行かれる場合、知事との懇談はお考
えか。

【幹事長】まだ沖縄にいつ行くか決めていないんですよね。たぶん年内は難し
いだろうと私は思っているんですが。知事とお会いするかどうかということは
特に決めておりません。できればそうしたいと思いますが、先方のご都合もあ
ると思いますし、知事の他にもさまざまな市町村長もお見えになりますから。
まあ、一度は行くということは全国行脚の中で行くということになると思いま
すが、一度に限らず二度三度と、タイミングを見ながら沖縄を訪れたいと思い
ます。普天間の問題は私も責任の一端を感じておりますし、別の立場になりま
したが、少しでもお役に立てればと、そういうふうにも思っております。

○小沢元代表の政治資金収支報告書について

【記者】小沢元代表の「政治とカネ」の問題をお伺いします。去年の衆議院選
挙をめぐり小沢元代表から当時の立候補予定者91人に総額で4億5000万
円の資金が提供されていたことが政治資金収支報告書で明らかになった。中で
も新生党解党時のお金がそこに回っているという指摘もあり、まず、この問題
をどう捉えているのか。党として今後調査していくお考えはあるのか。

【幹事長】まず、91人の皆さんが500万円を政治資金として受け取ってい
たということに関しては、これは法に基づいたものであって、何か問題がある
とは考えておりません。昨日も当選1回の皆さんと意見交換する機会がありま
したが、私から、受け取った方は当然収支報告に記載されているはずですから
そのことはきちんと有権者の皆さんに堂々と説明したらいい、ということを
申し上げたところです。

 その原資に関しては、私も全く無関係ではありません。「改革フォーラム
21」とか新生党というのは私自身もかつて所属した団体・党でありますが、
そのときの解党後の資金が「改革フォーラム21」という政治団体にあったこ
とを私は承知しておりませんでした。これは、しかし政治団体でありますので
個人のお金ではありません。その政治団体の趣旨に賛同した皆さんが寄付をさ
れたり、政党だったときには立法事務費がそこに払われたということでありま
す。ですから、その党が解党したのであれば、やはり一つは、関係者がその資
産・負債についてそのときに整理をするか、あるいは国庫に返納するというの
が私は本来ではないかと。少なくとも個人のものではないと思っております。

【記者】党として調査する考えはあるか。

【幹事長】それは民主党とはいわば違う話でありますので、民主党がそれで調
査するということではないと思います。

【記者】この問題をめぐっては「改革フォーラム21」の資金が3億7000
万円ですけれども、これが岩手県の第4区総支部にいったん寄付されて、そこ
から陸山会へと渡っている。政治団体間の寄附の年間上限5000万円を超え
るお金のやりとりの抜け道として党の総支部が使われたのではないかという疑
いがある。そのことへの受け止めと、こういった法の抜け道を許さないという
考えのもとで法改正の必要性などについてはどのようにお考えか。

【幹事長】まずそのことをきちんと説明されたほうがいいと思いますね。状況
はよくわかりませんので、それ以上コメントしにくいわけですが、一定の限度
に政治団体間の寄附が限られているのは、それは理由があることですので、そ
れが事実上、脱法的に扱われるということになればそれは問題だと思います。
 いずれにしましても、先ほど申し上げたように、政党が解党時の資金という
ものは、一定期間経てば国庫に返納するというのが私はあるべき姿ではないか
と。これは別に法律違反ではありませんけれども、あるべき姿ではないかと
思っておりまして、そういったことについて国会の場で議論する必要があるか
もしれません。

【記者】今の「改革フォーラム21」の話だが、今、幹事長は、小沢元代表に
国会での説明を求めるべく努力をされていると思うが、この問題も説明する中
に入ると思われるのか、それとも全く別の問題だと思われるのか。

【幹事長】国会で求めているのは主として野党なんですね。そのことに基づい
て我々も「国会で自ら説明されたほうがいい」ということを申し上げているわ
けです。ですから、今のご質問にはお答えできません。

【記者】91人の議員に4億5000万円が陸山会から渡ったという件で、総
理から「調べてほしい」という指示が岡田幹事長なり党幹部のほうにあったと
いう報道が出ているが、そのようなお話は総理からあったのか。

【幹事長】総理とお会いしたときにこの報道について議論というか多少意見交
換をしましたが、何か指示をいただいたということは、私はないと現時点では
認識しています。

【記者】今後指示があれば、調査するのか。

【幹事長】仮定の議論は、答えないほうがいいと思うんですね。何の指示なの
かどういう指示なのか、どういう調査なのかということもはっきりいたしませ
んので。議論の整理としては、先ほど申し上げたことに尽きると思います。新
生党のときの話というのは直接民主党とは関係ありませんので、党の幹事長と
して何かそのことについて調査をするという立場にはないんじゃないかと思っ
ております。

○政策の意思決定プロセス

【記者】政策の意思決定プロセスについてお伺いしたいが、予算案を前にそろ
そろ税制PTの税制改正に向けた提言案が上がってくると思うが、党の役員会
や常任幹事会でも、政府に提言する前に了承が必要なのかどうか。

【幹事長】この辺はなかなか微妙な問題で、必ずしもはっきりしていないんで
すね。かつて我々が野党であった時代に「ネクストキャビネット」(『次の内
閣』)という組織がありまして、これは党首・幹事長も入っていたんですね。
政策的にはここが最終意思決定機関であるということになっていました。しか
し、ネクストキャビネットはないと。政調はあります。そういう中で、しかも
我々は与党ですね。どう考えるかというのは、一つ頭の整理が必要ですが、基
本的に政調の中で取りまとめられたものについて、党の最終意思決定機関は常
任幹事会でありますので、従来は政策は別だったのですが、NC(ネクストキ
ャビネット)がなくなった現在では、政策も含めて常任幹事会が最終意思決定
機関というふうに基本的には考えられますので、そこでご説明いただくことが
必要だと思います。

 ただ、政策はかなり専門性の高いものなので、あまり細かい議論はしないほ
うがいいと。よほど問題があれば、まあ議論があってもいいのかなと、そのぐ
らいに私としては考えております。来週の月曜日、役員会・常任幹事会があり
ますので、そこで、今おっしゃったような税とか予算に関する政調での検討結
果というものは報告してもらおうと思っているところです。

○「接待ゴルフ」との週刊誌報道について

【記者】一部の週刊誌報道で、民主党の議員4人が中国大使館と接待ゴルフに
興じていたという記事がある。そのうちの一人は「防衛計画大綱」の党の提言
の取りまとめに当たった議員とされていて、このような微妙な時期に中国大使
館と接待ゴルフをやっていることについて、野党からも批判の声が上がってい
る。これについてどうお考えか。

【幹事長】「接待ゴルフ」の定義を教えてください。

【記者】まあ、一緒にゴルフするということなのでしょう。どちらが払ったか
どうかは別として。週刊誌報道ではそこはちょっとよくわからないところでは
あるが。

【幹事長】一緒にゴルフすることを、普通、「接待ゴルフ」と言うのでしょう
か。一緒にゴルフすることが悪いこととは必ずしも言えないと思います。

【記者】仮に(その費用を)向こうが持っていたら。

【幹事長】あまり仮の議論はしないほうがいいですね。どこまでかという議論
もありますね。例えば食事とかそういうこともあります。大きく「一回交代」
みたいなこともありますし、その辺よくわかりませんので。詳細をもうちょっ
と明確にしたうえで議論されたほうがいいのではないかと。あまり安易に「接
待」という言葉をお使いにならないほうがいいのじゃないかなと、私は思いま
すが。

○訪中について

【記者】11月上旬の会見で訪中団の話をされていたと思うが、日程とかメン
バーとか決まっていたら教えてください。

【幹事長】日程はまだ最終的には決まっておりませんが、今のところ17・
18・19日ですか、金・土・日ということで準備を進めております。メンバ
ーとしては10名以内ぐらいの感じで考えておりまして、今決まっております
のは私と山岡(賢次)副代表、その他、(日中)それぞれ党の交流機関(交流
協議機構)もありますから、そこのメンバーである細野(豪志)さんとか、何
人かのメンバーが決まっているところです。ただ、日程も含めて正式に発表し
ておりませんので、それは正式に発表したときに正式に決まるとご理解いただ
きたいと思います。

 私自身、中国(訪問)は20回目ぐらい、あるいはもうちょっと多いかもし
れません。外務大臣のときは2回だったんですが、それまで毎年最低1回は中
国共産党対外連絡部を通じて行っておりましたので、またそのルートで行くと
いうことを大変楽しみにしております。非常に日中関係、難しい時代ですので
外交をやろうというつもりは全くありませんが、少しでも日中関係改善のため
にお役に立てればと思っております。

○流行語大賞について

【記者】昨日発表された流行語大賞で、政治関連では「脱小沢」というワー
ディングが入賞した。これの受け止めをお願いしたい。

【幹事長】私はあまりそういう言葉を使ったことはありませんので、コメント
は特にありません。「直球勝負」とか、そういうのはならなかったんですかね
(笑)。

【記者】それは岡田幹事長の流行語ですか(笑)。

【幹事長】私のポスターには(入れております)。

【記者】今年ですか。

【幹事長】いや、だいたい最近は。

【記者】昨年の流行語大賞は「政権交代」が大賞に選ばれたと思うが、今年は
「脱小沢」ということで、代表選などで菅さんと小沢さんが戦ったこともあっ
て、こういうワーディングが選ばれたと思う。去年「政権交代」、今年「脱小
沢」が政治から選ばれたことについてはどのように思われるか。

【幹事長】いや、ちょっとコメントのしようがありませんよね、ええ(笑)。
どういう答えを期待しておられるのかもよくわかりませんが。

【記者】岡田幹事長の中の今年の流行語大賞は何でしょうか。

【幹事長】そういう意味では「ゲゲゲの~」というのは、一つの、ねぇ。私も
水木しげるロードも見ましたし、目玉おやじの頭もなでましたので(笑)、非
常に身近に感じました。

○小沢元代表の国会招致について

【記者】小沢さんの国会招致について、明日閉会なので事実上もう無理だと思
うが、これまで岡田幹事長は「速やかに行いたい」と発言してきた。これにつ
いて事実上無理になっていることについて、改めてどうお考えか。

【幹事長】努力は継続中です。

【記者】今後どういう努力をされるのか。

【幹事長】努力の中身まで説明するのは難しいですが、私としては幹事長とし
て懸命の努力を行っているところです。

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