岡田幹事長/記者会見要旨 11/29

岡田克也幹事長/記者会見要旨
2010年11月29日(月)
編集・発行/民主党幹事長室

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■冒頭発言
 ○沖縄県知事選挙の結果について
 ○与野党党首会談
 ○小沢一郎元代表の国会招致に関する意見交換
■質疑
 ○与野党党首会談
 ○党首討論(QT)の開催について
 ○沖縄県知事選挙の結果について
 ○小沢一郎元代表の国会招致に関する意見交換
 ○国会運営について
 ○東京都の青少年健全育成条例改正案について
 ○郵政改革法案の取り扱い
 ○地方選挙について
 ○議会制度120年の記念式典
 ○政治資金パーティーの開催について
 ○朝鮮半島情勢
 ○財政健全化責任法案
 ○国会審議について
 ○メディアの報道について
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★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://asx.pod.tv/dpj/free/2010/20101129okada.asx

■冒頭発言

○沖縄県知事選挙の結果について

【幹事長】それでは、私からまず何点か。昨日沖縄知事選の結果が出たという
ことで、わが党としてはいずれの候補者も推薦を行わないということで対応し
てまいりましたが、現職が勝たれたということであります。

 今後、沖縄県民の皆さんの理解を得ながら、日米合意に関して進めていかな
ければならないということで、以前に申し上げましたが、県連と本部との間で
「沖縄協議会」を設置し、一区切りを置いて来週ぐらいに第1回を開催したい
と考えているところであります。

 沖縄の負担の軽減、あるいはいろいろな事故も起きますが、そういったこと
への対応等々、しっかりとわれわれもこれからの沖縄の経済的な発展について
よく意見交換をしていきたいと思っております。党としても、政府のさまざま
な努力をしっかりと後押しをしていきたいと考えているところであります。

○与野党党首会談

 先ほど与野党党首会談が行われました。その中身については別途ブリーフさ
れると思いますので、私から詳細に申し上げるつもりはありませんが、北朝鮮
の現状について総理から具体的にお話しになって、その後、議論が行われたと
いうことであります。

 こういった非常に重要な外交案件について、できるだけ機会をとらえて野党
の皆さんにも情報を共有化していくことは非常に有益なことであると思います
し、現に何人かの党首からそのことについて「評価する」というお話もあった
ところであります。「評価しない」という方もいらっしゃいましたが、そこの
ところはさまざまな見解があるということだと思います。

○小沢一郎元代表の国会招致に関する意見交換

 今日は役員会を開催いたしまして、小沢元代表の国会への招致に関して意見
交換を行いました。「国会招致断念」という一部の報道がありますが、私も、
私がどういうお話をしたかということは記録を持っておりますが、なぜあれが
「国会招致断念」という報道になるのか、少し不思議に思っているところであ
ります。

 予算も成立いたしましたので、予算に微妙な影響を与えかねないということ
で役員会での議論をしばらく中断しておりましたが、今日は意見交換を行った
ところであります。前回確認されたように、小沢元代表自らの判断で政倫審の
場に出てきていただくことが望ましい、今後の統一地方選挙を考えても必要な
ことである、という認識で一致をいたしました。そのことがぜひ実現するよう
に、なお努力していくことを確認したところであります。私からは以上です。

■質疑

○与野党党首会談

【記者】今日の党首会談について、仙谷官房長官が欠席するという形で開催さ
れたということの受け止めと、野党の要求を受け入れたことによって、結果的
に問責の効力を認める前例のような形になったことについて、どのようにお考
えか。

【幹事長】そのようには全く受け止めておりません。党首会談に誰が出るかと
いうことは、それは何も決まっているわけではありません。幹事長が出てサ
ポートしたと。各党幹事長が出てこられたわけであります。

【記者】仙谷長官の出席をめぐり野党側が反発して、開催時間が1時から4時
20分まで、一回は流れて、もう一回再開という形になったが、そのことにつ
いてはどう受け止めているか。

【幹事長】開催が遅れたのは幾つかの理由があってのことでありまして、今お
っしゃったことがただ一つの理由ではありません。いずれにしても与野党でさ
まざま議論があるわけで、われわれとしては今回の問題は総理が基本的にお話
しになるということで、仙谷長官が出席する必要性は必ずしもないと判断した
ものであります。

【記者】今、開催が遅れた理由について「幾つかある」とおっしゃったが、今
回の仙谷さんの出席の他には、どういった理由があったのか。

【幹事長】今回の党首会談において何をテーマにするかということについて若
干の意見があったと聞いております。北朝鮮の問題ということで申し上げたと
ころでありますが、野党の中には、特定の問題についてそれを話題に持ち出す
べきではない、こういうお話があったと承知をしております。

【記者】前回の24日の党首会談だが、そこでは幹事長が入らないという形で
の開催になったが、これはどういう理由からか。そういう形での開催になった
ことについてはどうお考えか。

【幹事長】別に理由はないと思います。その流れだと思います。国対委員長が
出ても、幹事長が出てもいいのだと思います。そう厳格に考えているわけでは
ありませんが。

【記者】一つ前の質問で、「特定の話題について」と言われたが、その特定の
話題についてというのは、朝鮮王朝の儀軌に関することか。

【幹事長】儀軌と言いますか、朝鮮総督府が持っていた文書を渡すことについ
て、今残念ながら国会では協定の審議が行われていない状況にありまして、わ
れわれとしては、それはぜひこの国会で成立をさせたいと考えておりますが、
そういう問題について取り上げるのは適切ではないと、そういう話はあったと
ころであります。北朝鮮の問題を議論するという中で、われわれとしては前回
の第1回目のときに公明党の山口代表からこの話が出たと承知をしております。

 従って、そう不思議なことではないとは思いましたが、特にご意見が出まし
たのでそれを尊重させていただいて、菅総理からはこの問題は持ち出さなかっ
たということであります。ただ、野党の中でこの問題を話題にした党が複数あ
ったということは事実であります。中身については私から申し上げるべきでは
ないと思います。

【記者】その朝鮮(王朝)の儀軌の協定の件だが、岡田幹事長は、25日の記
者会見でも「この国会で通したほうがよい」と述べている。この国会で通した
ほうがいいと考える理由は何か。

【幹事長】なぜ遅らせる必要があるのか、ということがよくわからないんです
ね。多くの党が早く引き渡しをしたほうがいいというお考えだと私は思います。
それに対して反対をしている党はあまりないんじゃないかと思うんです。そう
であれば、やはり時間をかける意味がむしろわからないということであります。
各党、基本的には賛成ということでありますから、ぜひこの国会でまとめても
らいたいと考えております。韓国の大統領もお見えになることも予想されます
し、日韓両国の友好のためにも、渡すということについて各党が賛同されてい
るのであれば、別に遅らせる理由はどこにもないのではないかと思っておりま
す。

【記者】こういった国会情勢の中で会期末も迫っているわけだが、この(朝鮮
王朝儀軌の)譲渡をめぐる協定を成立させるために延長も辞さないというお考
えはあるのか。

【幹事長】延長するか、しないかの問題ではないと思います。党としての意思
決定の問題であると考えています。

【記者】結果的に与野党党首会談に仙谷長官の出席は必要なかったと判断した
とおっしゃっていたが、野党側は「問責決議が可決された大臣の出席する会談
には出られない」ということをずっと言っていた。そうした主張についてどう
お考えになるか。

【幹事長】そういう主張に配慮したものではありません。

【記者】儀軌の件に関して、時間をかける意味がわからないとおっしゃったが、
明日の幹事長会談でこうした話を呼びかけるつもりはあるか。

【幹事長】幹事長会談でどういったことを話題にするかということは、特にま
だ決めておりません。

【記者】今日の会談について、自民党など野党側は既にリアクション、ぶら下
がり等をしているが、その中で「今日の会談、何のための会談だったのかわか
らない」といったような反応がある。これについて岡田幹事長自身はどのよう
に思うか。また岡田幹事長自身は今日の会談についてどのような評価をしてい
るか。

【幹事長】私が聞いていた限り、この会談を開いたことについて「評価する」
という声のほうが多かったと思います。こういう外交案件は非常に重要な問題
ですから、それは機会があれば与党としては開きたいということです。野党の
皆さんが開く必要がないというなら、それは開く必要はないわけですけれども。
私は必ずしもそういう意見一辺倒ではなかったと。むしろ開いたことについて
「評価する」という声のほうが多かったと理解しております。

○党首討論(QT)の開催について

【記者】QTの開催をめぐって、特に野党自民党は、仙谷・馬淵両氏が出席す
る場合はQTに応じられないという主張をしている。与党として毅然とした対
応で臨むのか、QTをめぐる対応についてお考えをお願いします。

【幹事長】QTでは全閣僚が、答弁をする総理の横に座るということは、今ま
での確立された考え方でありますので、そのことは粛々と実現すると考えてお
ります。

○沖縄県知事選挙の結果について

【記者】現職が勝ったという結果についてどのようにご覧になっているか。有
力候補2人という中で、(移設先は)「国外」という方と、「県外」という言
い方をしていた仲井真さんの微妙な違いはあったと思う。県外ということでな
かなか困難な状況であるのは間違いないだろうが、やはり日米合意を進めてい
くうえで、道筋は開けたというか、まだ希望は残っているとご覧になっている
のか。

【幹事長】今回のこの選挙は、普天間の問題だけが唯一の争点になったわけで
はありません。さまざまな要素がある中で、県民の皆さんの判断が示されたわ
けで、その民意の表れというものは非常に重要であるし、尊重されなければな
らないと考えております。

 普天間の問題について、おっしゃるような「県外」と「国外」という両候補
の主張だったわけです。従って、政府の考え方とはそこに違いがあることは事
実。そのギャップを埋めるための努力を、これから真摯に行っていかなければ
いけないと考えております。

【記者】以前、岡田幹事長は会見で「県外から応援した民主党の国会議員につ
いて処分するかどうかは、選挙が終わってから考えたい」ということだったが、
その結果、もう判断はしたのか。

【幹事長】いや、どういう事態が生じたのか、私はまだ把握をしておりません。
報告を受けておりませんので、報告を受けて考えたいと思います。

【記者】県外移設を訴える仲井真さんが勝ったが、もし交渉がうまくいかなか
った場合に、埋め立てを容認する県知事の権限を国に移すという特別措置法を
つくることまで考えているか。

【幹事長】知事選は昨日終わったところで、そういう乱暴な議論は、私は全く
するつもりはありません。

【記者】冒頭お話があったように、来週にも沖縄協議会、党本部と県連の会議
(を開く)ということだが、政府と県、行政という枠で言うと、沖縄政策協議
会が存在する。党本部と県連の沖縄協議会という枠では、地元の要望あるいは
負担軽減の意見などを交換で吸い上げるというお考えだと思うが、その二本立
てというか、両立てで混乱してしまうのではないか。

 あるいは、政府が考えるのであれば沖縄政策協議会で十分ではないかという
考えもあると思う。やはり県連も改めて普天間でいうと県外ということの考え
が多くあったかと思うが、そういう県連との調整も今後どのように行っていく
のか。位置づけと今後の展開についてお伺いしたい。

【幹事長】いろいろなことを一度に聞かれましたので、なかなかお答えは難し
いのですが、もちろん基本は政府と沖縄県との間の話し合いだと考えておりま
す。われわれは、別にそのことについて何か横やりを入れるつもりは全くあり
ません。ただ、幾つかの異なる議論の場があってもいいと考えております。基
本は、あくまでも政府という前提の中でわれわれも党として努力をしたいとい
うことです。沖縄の皆さん、県連の皆さんからもそういう要望が寄せられてい
るということです。

【記者】沖縄の県知事選挙について、先ほど幹事長は「今回の選挙は普天間の
問題だけが争点ではない」とおっしゃったが、この普天間の問題を見た場合、
今回伊波さんでなく現職の仲井真さんが当選された、この事実をどのようにお
考えになるか。

【幹事長】それは幾つかの争点のうちの一つですので、私が県民の皆さんが示
したその民意に対してあまり簡単にコメントしないほうがいいと考えておりま
す。やっぱりその民意は重いわけで、勝手な解釈を私がしないほうがいいと考
えています。

【記者】県外移設を主張する仲井真さんが勝って、辺野古の地元である名護市
長も移設反対派で、名護市議会も市長派が過半数という状況で、なかなか日米
合意の実現は難しいと思う。アメリカ側と再交渉するお考えは全くないのか。

【幹事長】日本政府の基本的考え方は、既に決まっております。

○小沢一郎元代表の国会招致に関する意見交換

【記者】先ほどの役員会で小沢さんの問題について、ご本人自ら政倫審出席が
望ましいということで一致したというご説明があったが、小沢さんが自ら申し
出ない場合は、国会の議決によってご本人の出席を促すと岡田さんが考えてい
る、という一部の報道があった。これについてはいかがか。

【幹事長】さまざまな議論がその場で出たことは事実ですが、何か決めたとい
うことは特にありませんので、議論の内容について私がお話しすることはあり
ません。

【記者】もし国会の議決で促すという場合になったら、小沢さんがやる気がな
くても出していくという話で、かなり重要な発言だと思うので、ご紹介いただ
きたい。しかも、岡田幹事長から言われたのですよね。

【幹事長】いや、先ほどお答えしたとおりでありまして、役員会で正式に決め
たことは私、お話しいたしますが、議論の内容についてコメントするつもりは
ありません。さまざまな意見が、さまざまな方から出たということです。

【記者】幹事長がお話しになってそれが決まっていないということは、異論・
反論があったということなのか。

【幹事長】私が言ったということも、私はここで申し上げておりません。

【記者】小沢さんの国会招致の問題で、岡田幹事長は以前「幹事長の責任で今
国会中の実現を目指す」ということを野党の幹事長に説明しているが、明日、
与野党の幹事長会談が行われるとすると、野党の幹事長からこの答えを求めら
れると思うが、今国会での小沢元代表の招致について目途は立っているか。

【幹事長】目途ですか。努力をしているところです。

【記者】努力というのは具体的に一体どういったことか。

【幹事長】そういった政党の中でのさまざまなことを、そのプロセスでお話し
する必要はないと私は考えております。

【記者】幹事長は冒頭で小沢さんについて、前回確認されたように、小沢元代
表自らの判断で出ていただくのが望ましい、それについて努力をするとおっし
ゃった。もしもそれが実現しない場合は、先ほどの質問にあったような議決を
して呼ぶということも選択肢にはあるのか。

【幹事長】議論のプロセスについて私が申し上げることはありません。それか
らあくまでもご本人が政治家として判断をしていただくことが望ましいと考え
ておりますので、それは今後の統一地方選挙を考えても、あるいは国会におけ
る野党との連携ということを考えても、その障害の一つになっていることは事
実ですので、そういう中でその障害を取り除くためにご本人が自ら判断してい
ただくことが望ましいと考えております。確認されているのはそこまでです。

【記者】今国会中の実現に向けて、小沢元代表に対して意思確認をするお考え
はあるか。

【幹事長】いろいろなご質問が出るわけですが、ご功績のある立派な政治家に
対して、幹事長としていろいろお話を申し上げるわけですから、そのプロセス
について細かく記者の皆さんの前で語ることは、私は控えたいと考えておりま
す。それは結果が出たところできちっとお話ししたいと思います。

○国会運営について

【記者】与野党幹事長会談について、これまで幹事長は会見などで否定的な考
えをおっしゃっていたと思う。これに応じる判断をした理由は何か。

【幹事長】かなり何度も国対委員長を通じて各党からそういったお話がありま
すし、それから問責(決議)といっても、それは完全にストップしているわけ
では必ずしもない。これは日々変わりますので、朝にいいと思ったら夕方また
違ったりしますから、そこは非常に微妙ですが、しかし、多少なりとも法案の
成立に向けてご努力もいただけるということでありますので、私としてはそう
いう中で判断いたしました。完全にストップということであれば、それは私自
身、応じる必要はないと考えておりました。

○小沢一郎元代表の国会招致に関する意見交換

【記者】先ほどの小沢さんに関して、議決してという話ですが、このお話は明
日幹事長会談が行われた場合、岡田幹事長から野党側に説明するつもりか。

【幹事長】そういうことがあったかどうかも私は認めておりませんので、そう
いったことが話をされるということはありません。

【記者】先週の会見で、小沢さんの招致実現に向けて努力するということを
11月2日に野党に対して約束されたわけだが、その努力についてまだ不十分
だという話を幹事長はされたと思う。引き続きこの会期中にも野党に理解を得
られるような努力を続ける、具体的に行うという理解でいいか。

【幹事長】野党に理解を得られるために努力をしているのではありません。こ
れは先ほど申し上げたように、民主党が統一地方選挙を控え、そしてもちろん
国会の中でしっかりと与野党の協力を行っていくために、自らが必要だと判断
して行っているものであります。

【記者】小沢さんの国会招致について、幹事長は「プロセスのことはお話しし
ない」という発言を繰り返していると思うが、どういう努力をしているのかよ
くわからないから、野党から「何をやっているのか」「どういうふうにやって
いるのか」と聞かれることになると思う。もう節目だし、ご説明をされてもい
いのではと思うが、いかがか。

【幹事長】いや、中途半端に説明するつもりはありません。それから、いろい
ろなことが正しく伝えられないということもあるかもしれませんし、何よりこ
れは政治家の名誉のかかった話であります。私は、慎重の上にも慎重に物事は
進めていかなければいけないと考えております。

○東京都の青少年健全育成条例改正案について

【記者】先週11月22日の月曜日に東京都が青少年条例の改正案を出した。
都議会民主党が最大会派で、動向が注視されている。出版社が現実に東京に集
中している。民主党のマニフェストにある「海外への情報発信強化」と「新規
ビジネスの推進」にも関連すると思うのでお聞きする。

 22日に発表されてから、4日間のうちに、日本ペンクラブ、東京弁護士会、
自由人権協会、出版倫理協議会など、主だった団体がことごとく反対声明を出
している。岡田幹事長も外務大臣時代に、こういった表現物が犯罪を助長する
可能性について、「科学的な根拠がない」と発言している。

 自由人権協会の反対声明の中で、マニフェストと関連すると思われるところ
を読む。「とりわけ漫画やアニメーションという表現行為は、メッセージや思
想内容を柔軟かつ効果的に伝える手法として、日本を中心に世界へ広まってい
る重要な表現形態であり、その中の一部の表現がもたらすかもしれない害悪や
危険という漠然としたおそれを理由に、その表現形態が持つ可能性を奪いかね
ない規制には、十分に慎重であるべきである」とある。

 今回の東京都の青少年条例が、民主党がマニフェストで進める「クールジャ
パン」政策、経産省のほうで進めていると理解しているが、それと矛盾するの
ではないかという危惧が出ている。東京都の進めようとしている表現規制につ
いて、岡田幹事長としてはどのようにお考えか。

【幹事長】まだ私は詳細を承知しておりません。ですから、ここで答弁するこ
とは控えたいと思いますが、ただ、物事には行き過ぎということは必ずあるの
で、そのことが本当に青少年の健全な発展にとってマイナスになる、明らかに
なる。あるいはいろいろな犯罪を助長しかねないということがあれば、そうい
ったことが野放図になされることについては、やはり慎重に考えなければいけ
ない、そういう場合はあると思います。

【記者】条例が行き過ぎる可能性もあるわけで、22日に発表されてから、明
日30日の都議会で提出される。8日間というあまりにも短い時間でとても大
きな影響を与えるかもしれない提案がされていることについてはいかがか。つ
まり民主主義の根本を、もうちょっと慎重に審議するということもあり得ると
思うが。

【幹事長】そのことも含めて、それは都議会の中で議論されることだと私は思
います。

○郵政改革法案の取り扱い

【記者】郵政の関連法案だが、国民新党が今国会中の審議入りを求めているが、
幹事長としてのご見解、そして今後の見通しについて伺いたい。

【幹事長】国民新党の亀井さん(代表)、下地さん(幹事長)とはよく意見交
換をしております。公党間で確認したことでもあるので、法案の成立に向けて
努力をしなければならないと考えております。ただ、国会の現状はかなり厳し
いわけで、そういう中でこの国会で成立させるというのは大きな困難が伴いま
す。できないとは言いませんが。

 まず審議に入ることが重要で、そういったことについて国会の場で与野党で
議論がなされていると考えております。私としては、議運なり国対における議
論の結果を見守っているということです。われわれとしては審議に入りたいと
考えております。

【記者】「審議に入りたい」とおっしゃったが、具体的には明日審議入りする
ということか。

【幹事長】いや、審議に入るかどうかはまだ私は聞いておりません。これは与
野党の合意がなければ審議には入りません。

○地方選挙について

【記者】昨日、沖縄と同じく投開票された和歌山県知事選と金沢市長選で、民
主党が推す候補者が相次いで敗れた。先日の福岡市長選でも、民主党が推薦す
る現職が敗れた。地方選での敗北が相次いでいると思うが、来春の統一地方選
に向けて現状をどう分析されているのかをまずお聞きしたい。

【幹事長】金沢は党本部として推薦(を出す)とか、そういうことはなかった
のではないかと私は思いますが。あったのでしょうか。

 和歌山(知事選挙)はもちろんわれわれが推薦をいたしました。47都道府
県の中で最も民主党が弱い都道府県の一つであるといわれた和歌山において、
さきの選挙の結果、3人の衆議院議員が誕生し、そして候補者擁立に至ったと
いうことは、私は大きな進歩であると思います。

【記者】先ほど、小沢さんの国会招致について「統一選を控えて自らが必要だ
と考えて行っているところだ」とおっしゃったが、以前、会見でも岡田さんは、
地方に関して風当たりはかなり厳しいものがある、とおっしゃっていた。この
小沢さんの問題も地方でかなり風当たりが厳しいという一因になっているとい
う認識があるのか。

【幹事長】幾つかの要因がありますが、そのうちの一つであると私は認識して
おります。

【記者】そうすると、来年の春に向けて党本部として地方対策というか、どう
いう取り組みをしていきたいとお考えか。

【幹事長】地方対策といいますか、もちろん選挙はそれぞれ候補者がしっかり
と支持を訴えて戦うことが基本ですが、「民主党政権になってこれだけのこと
がなし遂げられた」「変わった」と多くの有権者が実感していただけるような
状況をつくり出していくことが基本だと思います。

【記者】来年2月の愛知県知事選だが、御園慎一郎さんを擁立することについ
て、「なぜ官僚を出すのだ」という、今さらながら批判めいた声もある。候補
の差し替えがあり得るのかどうか。

【幹事長】まず、ここは公の場ですから、政党が決定したことに対して、私は
今の質問は少し問題があると。そういうことを言われること自身がニュースに
なってしまいますので、よく気をつけてご質問いただきたいと思います。

 そういうことはありません。そういう意見がどこで出ているか知りませんが、
党の手続きを経て御園さんに正式に決定したものであって、それに対して、個
人的に何か言う人はいるとしても、党としては全くそんなことは考えておりま
せん。

○議会制度120年の記念式典

【記者】今日のお昼に議会制度120年の記念式典があって、天皇陛下もいら
っしゃったが、国会議員の参加者が360人、半分しかいなかったことについ
て何か感想があれば。

【幹事長】まあ、それぞれいろいろ事情があるとは思いますけれども、少し残
念に思いました。

○政治資金パーティーの開催について

【記者】、党本部として企業団体献金を受け取っていない状況が続いている中
で、一方で政治家個人の政治資金パーティーは政権交代以降かなり増えている
傾向にあるようだ。野党時代、法施行3年後とはいえ、政治資金パーティーを
禁止するという方針を打ち立てた民主党として、現状についてどうお考えか。

【幹事長】法施行後3年以内に全廃する、献金もパーティーも同じである、と
いう認識です。

【記者】現状については何か。

【幹事長】特にありません。3年後に禁止するということは全く変わっており
ません。

○朝鮮半島情勢

【記者】朝鮮半島情勢だが、このまま事態が悪化した場合に、周辺事態法の適
用について言及する向きがあった。先ほどの役員会でそういった話があったの
か、なかったのか。そして周辺事態法の適用について、党としてはどういう可
能性があるのか、ご見解をお願いしたい。

【幹事長】役員会では特にそういった議論は出ておりません。周辺事態法の要
件に該当すれば適用するということになりますが、現時点ではそういう状況で
はないと考えております。

【記者】同じ質問だが、党首会談ではいかがだったか。

【幹事長】党首会談でどうだったかということは、私は詳細に申し上げるべき
ではないと思います。しかし、そういった議論が出ていたようには私は記憶し
ておりません。もちろん政府としては、どういった事態があったとしてもきち
んと対応できるように、さまざまな準備はしておく必要がありますが、現時点
でそういう状況にはない。とても要件に該当するような事態ではないと考えて
おります。

【記者】今日は確認していないが、少なくとも昨日まで、政府のほうで安全保
障会議が開かれていないと思う。関係閣僚が集まるというのは多数あったが、
安全保障会議が開かれていないことについて幹事長はどうお考えか。

【幹事長】それは政府の判断ですから。関係閣僚は、昨日も防衛大臣や外務大
臣は官邸に詰められていたのではないかと思います。それ以上に、どういう会
議を開催するかということは、それは政府でご判断になればいいことだと思い
ます。感想を特に申し上げるつもりはありません。

○財政健全化責任法案

【記者】明日、自民党の出した財政健全化責任法案の審議入りがあると思う。
幹事長は以前、「方向性はかなり共通しており、前向きに考える」とおっしゃ
っていたが、どういった姿勢で審議に応じたいか、改めてお聞かせください。

【幹事長】明日審議入りという情報は、私は持っておりません。ですから、お
答えしにくいのですけれども、そういう事実はありますか。むしろ逆方向じゃ
ないかと私は認識していますが。

○国会審議について

【記者】菅総理は国会に入る前に「熟議の国会になればいい」とおっしゃって
いた。現時点で、委員会も含めて、与野党の審議の状況は「熟議の国会」にな
っているとお考えか。

【幹事長】これは言葉を選んで言わないと、それ自身がまたいろいろな議論の
材料になってしまいます。私はずっと子細に審議を追っていたわけではありま
せんが、非常に危機感を持っております。まず、時間はたくさんかけました。
総理は連日のように国会に登場して、国会以外の仕事がほとんどできないよう
な、そういう状況も垣間見られたということです。そのこと自身が国益を害し
ているのではないかと私は受け止めました。

 それから国会における議論が、もちろん時間が長くても中身が深ければ、そ
れは議論するということで結構だと思いますが、どうしても批判が中心になっ
て、政策論が十分行われたとは言えないのではないかと思います。5兆円とい
う規模の大きな補正予算であるにもかかわらず、どれだけ補正に関する議論が
行われたのかということになりますと、私は若干、心もとない感じがいたしま
した。

 そして総理や大臣に対して敬意を持って議論がなされたというよりも、これ
は質問者によるわけですけれども、かなり批判のための批判というものもあっ
た。こういうことを続けていたのでは、国会というものが国民から次第に見放
されてしまう。あるいは政治そのものが国民から離れてしまうということを私
は非常に心配しております。もちろん今は国会開会中ですから難しいのですけ
れども、どこかの段階で私は、野党の幹事長の皆さんにもご相談して、国会の
審議のあるべき姿ということについて、お互い政治に責任を持つ者として、し
っかりと議論をしてみたいと考えているところです。

 先ほどパーティーのご質問をいただきましたが、結局3年後に廃止するとい
うことで法案を今詰めておりますが、段階的にそれを廃止していくことにはな
るだろうと思います。ただ、そのことをもって、今パーティーをやっている、
あるいは今献金を受け取っていることが悪いことであるかのような、そういう
報道については、私は納得しておりません。

 党で、マニフェストでお約束したことは「3年間かけて全廃していく」とい
うことであって、それ以上でもそれ以下でもありません。それがまるで公約違
反であるかのような一部の報道に対しては、私は、それは事実に反するという
ことははっきりと申し上げたいと思いますし、一部の報道が先走ったことで多
くの報道がその路線を踏襲されているかに思いますけれども、私は事実に基づ
いたそういった報道を期待したいと考えています。

○メディアの報道について

【記者】岡田幹事長の発言と報道とのギャップについて伺います。冒頭、幹事
長は「小沢元代表の国会招致断念」という報道がなされたことに対して、なぜ
あの発言から「国会招致断念」となるのか少し不思議に思っている、とおっし
ゃった。幹事長ご自身で、発言と報道との間にギャップが生じる理由について、
何か思い当たる節というか、理由というのはあるか。

【幹事長】私はかなりクリアに発言しているつもりですし、注意深く発言して
おります。それを注意深く受け取っていただくといいわけですが、必ずしもそ
うではない場面があります。この小沢元代表の今国会招致断念という報道です
が、質問が「今国会ではもう難しい。次の国会にどうするのか」という趣旨の
質問だったのですね。

 それに対して私は、そういうことは必ずしもないということで、次の国会に
送るという質問に対して、それを打ち消しているわけです。そのうえで、「今
の臨時国会での国会招致を不可能にしているのは野党の審議拒否もある」とい
うことを申し上げているわけですが、そのうちの後段部分のみを取り上げて
「断念した」と言っておられるわけです。

 その前段の部分で私は明らかに質問者に対してそれを打ち消しているわけで
すから、どうしてああいう表現、報道になるのか、私は納得していないわけで
す。そういったことは党としても、私自身もなるべく、どういうやり取りがあ
ったかを全文を明らかにすることで、読者の皆さんに判断していただこうと、
そう思っているところです。この記者会見もできましたらネットなどで全部放
映されますと、それだけ、国民の皆さんに私が何を述べているのかということ
が、より理解されることになるのではないかと期待をしているところです。最
近あまり「ニコニコ動画」さんとか来てくれませんけれどもね(笑)。

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