太陽光発電で雨漏り

 ケンプラッツに『メーカーで解決できない太陽光発電の雨漏り』の記事があった。環境意識の高まりもあり太陽光発電装置を屋根に付けることが多くなったきたが、“にわか業者”が増えたことによるずさんな工事や屋根自体の老朽化だけではなく、日本の家屋の特徴が雨漏りの原因になっていると伝えている。



 日本の家屋は尺を基本に垂木などが組まれているが、国際的にみれば尺寸法は日本の“ガラパゴス”的な建築の基準だ。太陽光発電装置の取り付け穴は、国際的な仕様で考えられているため、屋根の基礎になる垂木にビスを取り付けることができず屋根の表面だけに取り付けてしまったり屋根裏にある防水シートまで貫通させてしまうことで雨漏りの原因になっているという。

 建築職人をしていたこともあり、現場の様子はなんとなく分かる。完成した家屋の屋根に何かを取り付けるとなると下地が見えるわけでもないので見た目の見当で施工し、屋根から外れないか強度を最も気にしてしまい雨じまいをおろそかにしている例を見ているからだ。ビスを打ってコーキング材を塗っておしまいということもよくあることだった。施工当事は大丈夫でも、しばらく時間がたてば雨漏りにつながるのは否定できないことだ。

 記事では、太陽光装置のメーカーと住宅材メーカー、屋根工事会社がひとつのテーブルについて考えるべきと主張しているが、そのとおりだと思う。しかし、孫受けひ孫受けは当たり前。自営業者の集まる集団でもある建築業界を考えると、そう簡単に話し合いになるのかとも思う。話している時間があれば仕事だ、となりそうだ。となると行政の出番かもしれない。

 いずれにせよ、環境に配慮して太陽光発電装置を付けたら家が壊れた、ではシャレにもならない。太陽光発電をつければ良いのではなく、全体としてどうなのか、施工方式も考えての推進、いはば先を見越したことを考えるべきだろう。その場しのぎの政治のようでは困るのだ。
 

【参考】
ケンプラッツ メーカーで解決できない太陽光発電の雨漏り 記事を読むには会員登録が必要(無料)