桜野小北校舎

 議員向けに武蔵野市立桜野小学校で増設された北校舎の見学会があった。桜野小の地区は、団地の建て替えなどで児童数が増えることが予想されたこと。中学校給食を実施するにあたり、現在の給食センターでは全中学校の食数をまかなうことができないため、桜野小に自校式(単独校式)の給食室を設けることで中学校給食に対応することの二つの目的で増設されたものだ。


 北校舎の一階は、給食調理室と桜野こどもクラブ(児童数増が予想されるため校内で二つ目の学童クラブ)。二階が図書室、多目的室とランチルーム。給食の調理室があり階高が高いこと、本校舎の一階が半地下になっていることから、北校舎の二階と本校舎の三階が渡り廊下で接続されている。給食室は武蔵野市で初めてドライシステム(※)を採用。野菜などの下処理を行う部屋も独自に設けられている給食は10月25日から始まる予定。
 

○北校舎の特徴
・外観は既存建設物及び周辺環境との調和に配慮(R型屋根形状、色彩計画など)
・壁面緑化(西面の約36平米。カロラインジャズミン)
・多摩産木材の採用(2階ランチルームの壁面材。杉を腰板材に採用)
・多目的室・ランチルームが可動式間仕切りで分割可(地域開放にも対応)
・給水設備に災害用井戸からのバックアップがあり、炊き出しなどに対応できる)
・省エネ(高効率照明器具、人感・昼光センサー制御、節水型洗浄便器など)
・人荷兼用昇降機(給食コンテナと地域開放利用者の兼用)
・雨水浸透設備(雨水浸透舗装、浸透マス、浸透トレンチ)
・エコセメント製品の採用(側溝)

 
★桜野小の校舎増築は、児童数が増えることへの対応。児童数の増加予測調査をしたとこと、当初はプールのある場所と現在の北校舎の二つの校舎の増築が考えられていた。その後、データを精査したところひとつの校舎で対応できることが分かり北校舎増築となっている。議会では、本当に増えるのかとの質問があったが、現状ではランチルームや多目的室などを普通教室に改装し対応しているほどで教室が足りないことを考えれば、予測は正しかったことになる。
 気になるのは、旧桜堤団地の跡地で建設が止まっていた高層住宅の建設が今後始まることで現状以上に児童数が増え、教室が対応できるかということだ。少子化が進むなか、児童数増は歓迎したいが校舎はすぐに建てられない。予断を許さないともいえる。
 

※ドライシステムは、調理室の床に水を流さず乾いた状態に保つことで湿気を少なくし、細菌などの繁殖を抑える方式のこと。従来のウェットシステムには、床が常に濡れているため状況によっては水溜まりができ、食品カスなどが集まりやくなる。そのような場合、水跳ねによる汚染の心配があると一般的には指摘されている。システムの変更は多額の費用がかかるため実現できないのが実情だ。また、調理員の転倒や高温多湿による健康上の問題も指摘されている。泥を落とすなど食材の下処理を別室で行えることもできるので、桜野小の調理室は、より調理環境が良くなっている。

【参考】
桜野小 児童激増で校舎増築へ
桜野小の増築案

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