猫の交通事故 市の対応

 決算審議のなかで動物死体処理の質問があった。件数が減っているとの指摘だったが、これは、家庭で飼われていたペットが死んでしまった場合、以前は市が対応していたのだが、家庭で対応してもらうことに変更し、市が対応するのは路上などで死んでしまった場合だけに対応することになっていたからだった。
 ペットが死んだ場合の対応は家庭で、の考え方は当然のことだと思うが、それにしても市の資料からは21年度で202匹、20年度で244匹の猫の死体を処理している、路上などで猫が死に市が処理していることが分かった。猫は家の中だけではなく外も歩きまわる。そのために交通事故に合う確立があるのだから仕方がないとはいえ、このまままでいいのだろうか、とも思った。私事で申し訳ないのだが、先日、我が家の猫が交通事故にあい死んでしまったばかりだったので、余計に考えてしまった。


■猫がいなくなったら警察と市役所へ

 我が家の猫が交通事故にあったことが分かったのは、じつはツイッターからの情報からだった。3日ぐらい戻ってこないとつぶやいたところ、話が広がりペットがいなくなったら近所の捜索だけでなく、交番(警察)に届出を出す(※)、保健所、動物愛護相談センターに問い合わせする(電話やネットで保護状態が分かる)。そして、武蔵野市であれば市役所のごみ総合対策課に確認をしてみては、とのアドバイスをいただいたのだ。市役所に聞くのは、路上で死んでしまった場合、市が処理するので分かるという理由からだった。

 灯台下暗しとでもいうべきかもしれないが、しょっちゅう市役所に出かけているのにこのことは知らなかった。さっそく担当課で確認してみると家のすぐ近くで処理をしていることが判明。近所の方に話を伺うと、我が家の猫と同じ柄の猫が車に敷かれ、車は逃げ去ったのを目撃し市役所に連絡をしてくださった方も分かったのだった。帰ってこないことを心配する必要はなくなったが、もっとも悲しい結末だった。

■猫の死体処理はどうしているか

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さらにこのとき分かったのは、市がどのように対応しているかだった。考えてみると路上の動物の死体をどのようにしているか、今までまったく分からなかった。落し物なら焼却場で処理してしまうのかとも思ったが、違っていた。
 話を聞くと動物の葬儀を専門にしている業者があり、そこで火葬にしてもらい供養も行われているとのことだった。実際に訪れてみると、動物の供養塔があり、たくさんの花がささげられていた。我が家の猫もここにいるのかと思うと寂しさがこみ上げてしまったが、市がこのように対応していることには驚かされ、そして感謝をしたいと思った。人間とともに生きていたペットたちが不慮の死を迎えても、手厚くとまでは言わないがこのように供養ができるようにしていくべきとも思った。

■三日で2匹の猫が交通事故に

 私事が長くなったか、年間200匹以上の猫を処理しているということは、三日で約2匹の猫が路上などで死んでいることになる。その多くが交通事故死のようだ。路地裏にまで車が入り込むことで、人間だけではなく猫にまで交通事故の被害が及んでいるということだろう。このようなことでいいのだろうか。
 また、市の資料では「処理」という言葉を使っている。「処理」というと物を廃棄しているような印象になってしまう。実際には火葬をするなどの対応をしているだから、「処理」という言葉でいいのかとも思った。残念ながら他の言葉が思い浮かばないのだが。

■猫は家飼派、それとも、自由派?

 先日、近所の獣医と話をしているときに、自動車事故に合わないように家から出さないようにしている。しかし、その獣医の母は、猫は自由にさせたほうがいい、自動車事故にあっても仕方がないと家の外に出しているそうで飼い方でけんかになるとの話になった。私は、自由にさせたい派だが、実際に死んでしまうと家飼派に心がなびいてしまっている。どうしたらいいのだろうか…
 人間社会も困った状況になっているが猫社会にも問題が押し寄せているのが現代社会というのは確かなようだ。

写真は慰霊塔。すぐ隣には実験動物の慰霊塔もあった

【参考】迷い猫.NET

※ 猫は法的には物であり落し物と同じ扱い。紛失したので遺失物として届け出を出すのだそうだ。拾った人が警察に届けると連絡がある。当然、謝礼も必要。また、拾った人が勝手に自分のペットにするこもできない