決算三日目  まちにある消火器 年7%のいたずらあり

 決算三日目は、衛生費、商工費、農業費、労働費、土木費、消防費。新型インフルエンザへの対応やCO2削減への取り組み、バリアフリーへのまちづくり、透水性舗装の効果、緑町都営住宅跡地の用地がどのようになっているかなどの質問があった。どれもが、現在も続けられている事業でもあることから、課題はあるものの大きな問題になっているとは思えない答弁だった。
 このなかで、細かなことだが気になったのがまちの中に設置されている消火器の破損状況だった。市が示していたデータでは分からなかったのだが、質問をしてみると10本に1本はいたずらによって破損している実態が浮き上がったきたからだ。



 武蔵野市では災害対策用に60m間隔を基準としてまちのなかに消火器を設置している。市が今回の決算審議の前に提出した21年度事務報告書によれば、21年度では市内に計1526本が設置されており、下記のように維持修理状況も記されていた。

 盗難、いたずらによる補充  56
 減圧による詰め替え     2
 火災使用による詰め替え   0
 格納庫の修理交換      156
 一時撤去(移設など)    3
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  合計           220

 このデータだけでは「盗難、いたずら」の件数が良いとはいえないが多くはないように思える。しかし、「格納庫の修理交換」を見てみると1526本ある消火器のうち、その格納庫の修理交換が156となり、年に約10%が修理交換していることになる。この数字は異様に多いと思えた。車にぶつかるなど設置場所の問題があるのかとも思ったので質問をしてみた。

 すると古くなった格納庫を新型に交換しているものもあるが、48件がいたずらによるものとの答弁だった。消火器本体との件数をあわせれば、盗難、いたずらによる修理交換が10%弱もあることなる。たんなる修理交換だと、不可抗力、不注意によるものと思ってしまいがちだが、データを精査してみると悪意によるものが多いことが分かった。年間、7%弱の消火器・格納庫が悪意により補充や交換がされている、税金が支出されていることになるのだ。

 消火器は、“もしも”の時のために設置されているものだ。それが、いたずらにより使うことができなかったらどうなるか。
 消火器へのいたずらを防ぐには、鍵をかけて使えないようにすることは、“もしも”を考えればできないだろう。決定打は思い浮かばないが、まずはこのような実態があることを知らせていくことで、市民が気がつき注意を向ける、あるいは、いたずらをしようとする者の気持ちを少しでもなくしていくことにつなげるべきではと思った。

“もしも”の時に使うのも市民。いたずらをするのも市民だ。自分たちのまちのために設置してある消火器にいたずらをすることで、何がどうなるのかを考えるきっかけが必要。そのためには、データの集計方法を変えてみることが第一歩になるのでは、との提案もした。今すぐにどうなるというわけでもないが、年間に7%弱の消火器が被害にあっていることは驚きだった。ご存知でしたか?