決算二日目 美術館の中になぜ音楽室?

 決算委員会二日目は総務費と福祉関連の民生費の審議。みどりの子ども館や障がい者施策へを評価する質問が多かったように思う。そのなかで細かなことだが、美術館なのに企画展示室より音楽室のほうが面積が広いという吉祥寺美術館の課題について質問をしてみた。



 吉祥寺美術館はFFビル(コピス吉祥寺)のワンフロアを使った、いわば都市型の美術館。1972年、武蔵野市に野田九浦氏の作品が寄贈されて以来、美術館建設が課題となり、境にある古瀬公園やプレイスが候補になることもあったが長年にわたって建設されず、2002年になって吉祥寺のビルのワンフロアを使ってやっとオープンしたミニ美術館だ。美術館のあるフロアの前身は、市民が作品展示などを行うF・F市民ホールだった。そのなかに音楽室があり、美術館になっても引き継がれている経緯がある。

 しかし、経営的には難しい面はあるものの企画の良さから吉祥寺美術館として定着していることを考えると、美術館の中に音楽室があるのは事業目的から考えればおかしな状況だ。しかも、美術館の企画展示室が約148平米しかないのに音楽室が約152平米と広いこと。雨漏りがあることが指摘されているのに、そのままにされてきた部屋だ。利用率は高いものの収益につながっておらず、幅広い市民への事業でもないことから武蔵野市の事業のなかで傍流、というよりも目的がはっきりしない事業だ。スタジオとしては広い面積だが、民間でも代用が効くのではないか。来年7月に武蔵野プレイスが完成し音楽スタジオができることを考えると、存続する意味が非常に薄いと思えたことから、どのように評価し、使い方を考え直すべきとの質問をした。

 答弁は、音が漏れることなどで美術館へクレームがある。美術館としての事業目的としては課題があると認識しており、現在、策定中の公共施設の再配置計画で今後を考えているとの趣旨だった。

 歴史資料館や旧桜堤小学校と同じように、先送りされてきた、なんとなく続けてきたように思えてしまう事業ではないだろうか。課題は認識していたとのことだが、財政難から財産の売却を進める自治体が多い中で、贅沢な悩みだ。逆にいえば、これだけの資産があるのだから、より市民サービスを高めることができるはずだ。今回の質問をきっかけに、事業目的の明確化、効率的なサービスはどのように行えばいいかを考え直すべきだ。

 それにしても、10月に出される予定という公共施設の再配置計画は課題満載となりそうだ。市民的にも大きな議論になりそうな気がする。