放置自転車数 吉祥寺が都内7位。乗り入れ台数は1位が三鷹駅

 駅への自転車乗り入れ台数で都内1位は三鷹駅、3位は吉祥寺駅。放置自転車数では、吉祥寺駅が7位。こんな行政報告が8月23日の市議会建設委員会であった。武蔵野市は平坦な土地にあり、自転車には最も都合のいいまちだ。その一方で駐輪場対策の重要度が今後も高いというデータだろう。

 データは、東京都青少年地産対策本部が集計した平成21年度の調査から抜粋したもの。毎年10月の平日、晴天時の午前11頃に駅周辺500mの範囲で駐輪場に実際に収容されている自転車の数と放置自転車を調べ、合算を駅への乗り入れ台数としている。自転車の乗り入れがある駅は全部で567駅。放置自転車がある駅は全部で195駅だ。

 報告によると平成21年度の都内で自転車の乗り入れ台数が最も多いのは、三鷹駅だった。2位が立川駅で3位が吉祥寺。平成20年度は10位だった武蔵境駅は17位と後退している。

 放置自転車の多いベスト3は、1位が立川駅、2位が赤羽駅、3位が新宿駅。7位に吉祥寺があり三鷹駅は27位、武蔵境駅は107位だった(ベスト10は資料を参照)。

 環境にやさしく手軽な自転車の利用は今後も増えることが予想できる。武蔵野市は、吉祥寺駅周辺では旧ラオックス、デニーズのあったビルに駐輪場を設置したことや地下駐輪場の検討をしているなど対策は評価できるが、まだまだ必要なことがこのデータからは伺える。しかし、駅近くの駐輪場は土地代の課題が大きく作りたくても市だけではなかなかできない現実的な問題が残されている。

 市町村まかせにするのではなく、国や都も駐輪場は公共的な意義が高いと考えてもっと力を入れるべきではないだろうか。特に東京都が行うべきだと思う。国は、外郭団体を通じて駐輪場の建設費に最大で半額近い支援を行う制度を設けているが、実は都にはこのような支援体制がないからだ。国が半額で都と市町村が四分の1ずつという制度がよくあるが、せめてこのような割合で都も負担をすべきではないだろうか。

 自転車は、市内だけで完結するのではない。武蔵境駅南口の駐輪場利用数の半数が三鷹市からであるように、駅前の駐輪場は市外からの利用が多い。ひとつの市だけで整備するのではなく、本来は広域行政が行うべきものだと思うからだ。

 今回のデータで気になったのは、駐輪台数にカウントしているのは公共の駐輪場のみで民間の駐輪場に駐輪している台数をカウントしていないことだ。武蔵野市などは条例で一定規模以上の商業施設などに駐輪場の設置を義務付けており、駐輪場自体は増えている。顧客対応として事業者が駐輪場を設置することは当然のことだと思うが、なぜカウントしないのか。駐輪場は市町村任せが前提か、とちょっぴり不思議に思った。

 いずれにせよ、駐輪場は武蔵野市の大きな課題。今以上に民間も含めて駐輪場を増やすことは必要だろう。

【資料】
武蔵野市内3駅の駅前放置自転車の現況について