80%が首相の続投支持。辞任で遊んでいる場合じゃない 

 毎日新聞が全国世論調査を実施し、菅直人首相について「辞任する必要はない」が80%に上り、「辞任すべきだ」(19%)を大きく上回ったと報道している。きわめて良識的な結果だと思う。何かあったらすぐに辞めろ、責任を取れという風潮がマスコミや国会にはあるように思うが、これってイジメの構図と同じじゃないかと思う。

 地元の国会議員だからというのではないが、参議院選挙で大敗といっても、民主党は総得票数では最も多いのだし、第一党であるのも変わらない。消費税発言で風が変わったのは確かだが、それは選挙に対してであって国政や政権運営の失敗ではないはずだ。まだ、首相になったばかりで実務を始めていないのだから辞任がどうのこうの言える時期ではないと思う。今、辞任することでの政治空白のほうがはるかに国に対しての損失になるはずだ。その意味で80%が辞めなくていい、言い換えればちゃんと仕事をやって欲しいと願っていることは良識的な判断だと思った。
 
 マスコミだけではなく、民主党も含めた政党も同じように思うのだが、選挙のことだけしか考えていないと思う。ゲーム感覚でどちらが勝った、負けたで紙面を賑やかにして購買意欲を高めようというマスコミのワイドショー的な思惑と、とにかく国会議員になることだけ、自分の政党が有利になればそれでいいとしか考えていない人たちが辞任という“おもちゃ”で楽しんでいるだけのように思えてならない。大事なのは、何を今からすべきかを考え、実行していくことではないだろうか。辞任すれば良くなるのではないはずだ。国会では、目先の選挙だけを考えているのではなく、未来を考える大政治をして欲しい。

 辞任と同じように話題になっているのが民主党の代表選挙。規定によって今年の9月に予定されているのだが、ここで代表選挙を行うということは、代表=首相を信任しないことだと思う。代表選挙をするようでは、信任しない首相の元で政権を運営することになり、責任をもって政権運営ができるとはとうてい思えない。何よりも、7月に行った代表選挙は全国の民主党党員で選んだのではなく、国会議員だけで選らだものだ。そんな軽い選択だったのか、選んだ人の責任はどのように考えているのかと聞きたいくらいだ。
 代表選挙はやるべきではない。党内のパワーゲームで遊んでいる場合ではないはずだ。

 80%の良識をどのように判断するのか。マスコミも政党、国会。今だからこそ日本の未来を真剣に考えてもらいたい。