三鷹駅パチンコ出店問題 調停会終わり基本的な部分は“解決”  土地購入の陳情は否決 

 6月23日の市議会建設委員会に三鷹駅北口に予定されている大型パチンコ店の出店計画について、市のまちづくり条例に基づいて行われた調停会についての行政報告があった。
 調停会は武蔵野市まちづくり委員会が行ったもので、周辺住民とパチンコ事業者の双方の意見、要望を聞いて法律の範囲内で改善をめざすというのもの。事業者と近隣の関係住民との間で開発計画について合意ができない場合に、有識者による第三者機関が調停することを目的に設置されるものだ。
 調整会の報告書によると、基本的な部分は解決できた。調停会は終了するというものだった。


 報告書の中身は、実際の書類をご覧いただきたいが、まとめの部分には下記のように記されていた。

———————————————

整理又は調整事項

調整会開催請求者及び開発事業者双方の主張並びに調整委員との意見交換を経て、以下の点について双方の同意を得た。

(1) 重要な論点であった回転待ちの列、駐輪場、外部トイレについては、地下駐輪場を設置することで吸収できた。また、LED、電光掲示板の廃止はかたらいの道の雰囲気へ大きな影響がある。ガラス面を、3分の1程度削減し、全てくもりガラス状にするなど、当初の計画と比較し、大胆な改善があった。したがって話題とされていた基本的な部分は解決されたと理解する。

(2) 運営段階に関わる事項については、引き続きまちづくり条例の手続きの中で、市と事業者が真しに協議をしていくことをまちヲくり委員会の要請事項とする。この問、市民は市を通じて心配な事柄を事業者へ伝えることとする。

(3) 調整会は今回をもって終了とする。

———————————————-

 建設委員会では、まちづくり条例に基づいてこのような調停会が開かれたとしても、近隣の住民しか意見を言えないことは課題ではないか。今後はどうなるのか、との質問があった。市長は、必要に応じて改正する。今後は建築確認の申請が出されれば、二ヶ月程度の後に受理となり建築が始まり、この規模の建築物であれば、1年程度で完成するのではないか、との見通しの答弁があった。市は、調停会が終わった後も、適時、指導をしていくとしていた。

 この日の建設委員会には、出店予定地の土地を市が購入するように求める『武蔵野三鷹駅北口前パチンコ店建設用地の購入に関する陳情』の審議も行われた。質疑のなかで購入するとなるといくらかの質問があり、土地面積はおよそ767平方メートル。約13億円となる。市は今後、上下水道などの都市基盤の再整備があること、公共施設の再配備計画など行っていることもあり、購入は考えていない、との答弁だった。

 採決の結果、全会一致で不採択(否決)となった。
 

★もし、実際に事業者が土地を売却するとしても実際の価格はこの額ではすまないだろう。資産額は路線価であり、いわば標準最低価格。駅前の一等地となれば価格はもっと上がるはずだ。仮に土地を購入できたとしても、額に見合う公共施設が早急に必要かといえば、現状ではないのだから購入をすべきではないと私も思う。三鷹駅周辺には、平地の駐輪場がありこの場所の有効活用でさえ、現状で決まっていないのだからなおさらだ。

 今回のパチンコ店の問題で気にかかるのは、建設計画とは別に市が土地を購入するからとの理由でカンパが集まられているとの話しを聞くことだ。正確な内容は分からないが、今回の陳情審議で市は購入を考えていないこと。議会としても購入を求めていないことが明確になったことになる。

 三鷹駅北口は、今回だけではなく、今後もパチンコ店の出店が可能なことを考えなくてはならないと思う。今でも駅すぐ近くに営業している店があり、休業中の店もある。このまちにふさわしくないと思うのであれば、現在、策定が進められている都市マスタープランの改定やこれから始まる第五期基本構想で明確に方針を示すことや地権者の権利を制限し土地の価値を下げることになるかもしれないが、地区計画などで制限をかけることを住民も含めて考えるべきだと思う。まちづくりの明確な理念が必要だ。

【参考】
(仮称)三鷹駅前ピル新築工事 調整会報告書
武蔵野市まちづくり条例

sakaihot02