HOTがキーワードの武蔵境の活性化

sakaihot01 武蔵境活性化委員会による「第一回武蔵境アグリHOT体験」に参加してきた。武蔵境では、このプログラムのひとつとして、唐辛子による激辛料理でまちの活性化を行う「さかいHOTほっとプロジェクト」を実施しており、そのプロジェクトのひとつとして唐辛子の植え付けを行うというものだ。
 武蔵野市というと、どうしても吉祥寺が注目されてしまうが、武蔵境ならではの良さはたくさんある。このような駅前での農業体験は武蔵境ならではだろう。他のプログラムの話っも伺うと、いろいろなことが動き出しており、わくわく元気なまちにしようとの思いにつながっていくように思えた。吉祥寺とは違う魅力を武蔵境が見出し発信することで武蔵野市全体の魅力も高まるのだと思う。

 武蔵境活性化委員会は、2008年に武蔵野商工会議所の呼びかけで地元の事業者や研究者、農家、学生などにより発足。さまざまな武蔵境の活性化のアイデアを考えてきており、そのアイデアから「ほっとタウン武蔵境プログラム」が生まれた。そして、このプログラムのひとつとして「さかいHOTほっとプロジェクト」があり、「第一回武蔵境アグリHOT体験」はそのプログラムのひとつだ。「HOT」は「辛い」と「ほっとする」をかけたもの。
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「さかいHOTほっとプロジェクト」は、武蔵境周辺では昭和の初頭まで「八つ房唐辛子」という激辛の唐辛子が栽培され、名物となっていたことが分かったことから、まちの活性化のためにオリジナルの激辛メニュー・商品を販売し、活性化しようとというものだ。現在では、この激辛唐辛子が栽培されていないことから、地産地消も考えて地元の農家に協力してもらい植え付けをしようとなったのが「第一回武蔵境アグリHOT体験」だった。

 この日は、地元の小学校に呼びかけて子どもと保護者などが参加し、植え付けと都市農家の実情などの話を伺った後で畑の一部を借りてバーベキューを行っていた。今後、植え付けた唐辛子を7月に収穫し地元の商店で使用する予定だ。sakaihot02
 参加者の話を伺うと、武蔵境で農業体験ができるとは思わなかった。土の感触が気持ちいい。もっとやって欲しいなどほとんどが好印象を持っていたと思えた。私も畑から武蔵境の駅周辺を眺めてみると、どこのまちに来たのかと思ってしまうような風景が広がっており、どこがのんびりできる気持ちになっていた。いつも眺めている風景だが、見方を変えると違うまちに思えてしまったほどだ。

武蔵境でオリジナルの激辛料理を出しているのは20店舗。食べると証明となるカードがもらえる。19のメニューをすべて食べると特典が用意されているそうだ。有効期間は、2010年7月31日まで。激辛は、美容と健康にもよさそうなので、ぜひ、ご賞味を。

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★植え付け体験の後、武蔵境地域に住む市議会議員と一緒に活性化委員会のメンバーとの懇談の機会をいただき、これまでの取り組みや小金井公園から味の素スタジアムまで桜並木を整備して世界一の桜並木にしたいなどのプロジェクトの話も伺った。

 委員会の方々からは、それこそHOTな熱のこもった話を伺ったのだが、共通して言えるのは、持続可能な活性化を考えていること。そのために武蔵境の潜在力を発揮できるようにしたい、行政や企業に期待はできない時代でもあり、自分たちで何とかしたいとの思いで活動されていることだった。

 事業費は持ち出しばかりで不足していると話されていたが、活性化というと行政から補助金を得て、イベントをやっておしまいというケースが多いように思えると、持続可能性を考えていることは特徴的だろう。まちの活性化とは、イベントの事業費や集客力だけで成果を判断するのではなく、そこに住む人、まちが好きな人がどれだけ元気になるか。人と人とのつながりが持ているようになるかも判断材料になるのだと思う。
 
 まちの活性化には「よそ者」と「若者」「馬鹿者」が必要とはよく言われている。活性化委員会のメンバーは地元の人だけではなく、武蔵境に住んでいない「よそ者」も参加していること。学生も巻き込んでいることことを考えると条件がそろっているのではないだろうか。「馬鹿者」は、誰とはいわないがHOTな思いを持った人すべてだろう。期待をしたい。

 そして、活動の内容を伺ってみると、商店街の活性化だけではなく、地域の活性化、まちづくり、武蔵野市全体を元気にする牽引車になるという目的も設定してもいいのではと思ったことだ。そのほうが行政も支援をしやすいと思えるし、何よりも行政こそ、そのような思いをサポートしてまち全体を活性化することが求められているからだ。
 行政がすべて考えて取り仕切る、あるいは、民間事業者に丸投げしてしまうのではなく、主従の関係ではないパートナーシップでともにできることを行っていくこと。それが、協働であり「新しい公共」でもあると思うからだ。行政としても、補助金を出すだけではなく、他の事業との連携や宣伝を担うなど、どのようサポートがいいのかを考え直すべきだとも思った。sakaihot05

 
 懇談を終えた後で、参加した市議たちと激辛料理を食べにでかけた。もともと辛い料理が好きなので、美味しくいただけたが、料理もまちも、もっとHOTになるはず、なれると思えた一日だった。

【参考】
武蔵境活性化委員会
さかいHOTほっとプロジェクト