第五期基本構想・長期計画の策定方針

tyoukei5月31日に開かれた市議会会派代表者会議で第五期基本構想・長期計画の策定方針が市から示された。
 策定委員会が、市民参加、職員参加、議員参加を元に計画を策定し市長へ提出する「武蔵野方式」を基本とするが、公募市民による市民会議に加え無作為抽出による市民会議を設置するのが特徴だ。

 市の説明によると、基本的な考え方は次のようになる。

・平成24年度初年度の計画期間10年の計画とする。
・基本構想、と長期計画を一体で策定する。
・長期計画の前半5年を実行計画、後半5年を展望計画とし、実行計画については4年ごとにローリングし調整計画を策定する。
・各分野において市民参加等で策定された個別計画(策定予定の個別計画を含む)との整合性を図りながら策定を行う。また、個別計画との関係を整理し、市全体の計画体系を明確にする。
・これまでと同様に、長期計画は全施策を網羅したものではなく、分野を超えた総合的な視点により策定を行い、実施すべき施策や政策の優先度が明確になるものとする。
・策定方法については、第一期基本構想、・長期計画の策定以来踏襲してきた「武蔵野市方式を継承しつつ、市民の社会参加に関する意識の広がり等を考慮し、多様で広範な市民の参加を求めるとともに、議員参加、職員参加により策定する。

 この他は当日議員に配布された資料を参照してほしい。予定されている策定スケジュールは画像のとおり。議会との意見交換が考えられているが、具体的のどのように行うかは、議会の意向も固まったいないことから今後、確定することなる。また、今の議員の任期は来年の4月までなので、市議会議員選挙の後の新たな議員との意見交換も想定されている。

 注目される市民の参加は、10名の公募市民による市民会議と無作為集出による市民によりワークショップ、関係団体や地域別の関係市民会議などの実施が予定されている。

 代表者会議では、実際に策定する委員会と市民会議が別になっていることで行政から見れば分割統治にならないか。公募の市民会議と無策抽出によるワークショップでの意見が異なった場合、策定委員会や行政が裁くことになる。市民が議論して方向性を決めないのであれば力を持てなくなる。どこかで混ぜるべきではないか。調整計画の策定の時には市民の意見が通らなかったとの意見があった。今回のようにいろいろな委員会、会議があるとバラバラになり市民の不満が前回よりも大きくなるのでないか、との疑問が出されていた。
 この点について邑上市長は、策定委員会には公募の市民会議から2名入るので関わりはできると考えている。それぞれの会議とは策定委員会がつなげる。公募市民会議の委員と無作為抽出の市民会議との連携も考えているとしていた。

★あくまでも方針なので詳細が固まったのではないのだが、市民会議の設置方法とどこまで市民が担うのかが気になる点だ。

 前回の調整計画では、何をどこまで決めるのが当初明確ではなく、そのために市民会議の議論が遠回りしたように思えたが、この日の説明では、会議の目標設定が明確ではなかったからだ。
 また、策定スケジュールを見ると、当初だけにしか公募の市民会議が設定されていないため、たんなる意見を言っただけにならないのかの疑問もでてしまう。短期間だけの設定ではなく、最低でも中間報告まで、できれば計画案ができるまで設置し、実際に策定をする策定員会と意見交換をする仕組みも考えたほうがいいのだと思う。スケジュールで示されている期間の詳細と会議の目的を明確にしていくことが今後は必要だろう。
 計画を策定することだけを目的にするのではなく、策定にかかわった市民が地域にその意味を伝えていくことや、ほかの事業や計画策定にかかわることなど市政運営のパートナーとなっていくことも目的のひとつとしていくことが、協働の市政につながると思うからだ。

 無作為抽出による市民会議も気になる。この方式は幅広い意見を抽出するのであれば適していると思うが、計画策定にかかわるとなると、そもそも武蔵野市の課題は何か、何をしてきているのかなど基本的な知識を得るだけで終わってしまわないかと思う。武蔵野市やこのような計画があることを知ってもらうことに目的の重点を置くのであればいいのだが、この日の説明では、目的や何を議論してもらうのかの目標設定が示されておらず危惧を持ってしまった。
 手上げ方式など自ら参加したいという市民による会議は、行政への突き上げや要望のオンパレードとなることがあるが、それを行政が嫌うことから、関心がない人が多くはいることになり、結果的には無難な答申を出しやすくなるのが無作為抽出の手法だと思う。“うるさい”市民と議論をして、行政も市民も互いの立場を理解し歩み寄ることで市がよりよくなるのが市民参加の醍醐味だと思うが、そんな面倒なことをしたくないからとの理由で使ってしまわないかか気になった。
 
 詳細は今後とのこと。大きな方向性はいいと思うが、これらの点がこの日の説明では気になった。全体的には、従来はヒアリングとしていたが意見交換としているのが大きな変更であり評価したい点だ。言葉の違いといえばそれまでかもしれないが、聞いてあげるとの姿勢から共に協議していこうとの意思を感じたからだ。

【資料】
第五期基本構想・長期計画の策定方針について