児童館のゆくえ

 5月26日に桜堤児童館で第三次子どもプランについての説明会があった。プランのすべてについての説明ではなく、プランには児童館を0123(乳幼児施設)へ転用することが明記されていることについての説明だった。参加した利用者からは、情報が伝わっていない。なくすことは反対。0123は兄弟がいる家庭には使いにくいという意見ばかりが出されていた。



 児童館について第三次子どもプランに書かれている内容は下記。現在の児童館の利用者は乳幼児と保護者が7割であり、上の年齢が少ないこと。境幼稚園が認定子ども園になることで、幼児を対象とする子育て支援事業が新たに始まること。小学生をい対象とする事業は、すでに全小学校にある地域子ども館あそべえに加え、青少年の居場所がある武蔵野プレイスが武蔵境駅南口に来年オープンすることから、かねてから市の西部地区に求めらていた0123へ転用することを検討するとしている。
 今の場所の児童館は0123にすることで児童館の機能はなくなるが、機能は全市に展開することなどで拡充していきたいという考え方だ。

 児童館については、平成17年度~26年度を期間とする第四期基本構想・長期計画で『桜堤児童館は、0123施設や地域子ども館の整備状況や地域の保育需要などを踏まえながら、市民による地域子育て支援や保育サービス施設への転用を含めた検討を行い、施設の有効活用を図る。』と記載されており、転用することの方向はすでにできていた。

 しかし、この日の説明会に参加していた利用者からは、そのような情報は伝わっていない。伝える努力してほしい。西部地区には兄弟のいる家庭が多いのではないか。兄弟で遊ぶとなると、0歳から3歳までを対象とする0123では遊ぶことができない。0歳から小学生も含めた異年齢の子どもが同じ施設で遊べる児童館なら、保護者としても安心できるし、上の年齢の子どもが小さな子どもへ気を使うことや大きくなったらいろんな遊びができるとの低年齢の子どもの励みになる。保護者にとっても小学生など地域の子どもに声をかけたりすることで交流が深まることもある。児童館を残すべき。もっと利用者の意見を聞いてほしいというのがほとんどの意見だった。児童館をなくすのではなく、増やすべきではないかとの意見が出されたときには拍手があがったほどだった。

 市は、児童館や婦人会館などの単独施設を作らず多くの機能を持つコミュニティセンターを進めてきており児童館を増やす考えはなかった。子どもプランの作成時にアンケートを行っており、説明会の開催や意見募集も行い市民意見を反映させていると説明をしていた。

 そして利用者からは、今後はもっと幅広く意見を聞いてほしい。今日の意見はどのようになるのか。意見をどこに言えば良いのか。気づいたら決まっていたとならないようにしてほしいとの要望があり、広報の仕方や説明会を考えたいと市から返事でこの日の説明会は終了となった。

★平成17年の長期計画ですでに方向性が出されていたとはいえ、その頃には子どもがいなかった家庭もあるのだから、今と将来の利用者(保護者と子ども)の意見をいかに聞き施策に反映させるかを考えさせられた説明会だった。
 これまで児童館利用者の意見が集まることや明確になっていたとは思えなかったので、この日のように多くの意見が出されていたことは大きな意味がある。どのように反映できるかを考えなくてはならないはずだ。

 しかも、児童館を応援する意見ばかりだったことは、市の事業の理解者であり応援団でもあるのだ。市の財政について理解する意見もあり、たんなる要求、反対だけの人たちではないと思えたことを考えれば、市の方向性や計画が決まっていなくても、利用者懇談会のようなものを定期的に開き、意見を常に聞くこと。今後、何ができて、何ができないのか、可能性を市と利用者とで話し合っていくべきだと思った。異年齢の子どもが遊べるようになることは、少子化対策としても重要なはずだ。

 子どもプランに書かれてあるのでは、転用することを「検討する」というもの。検討ばかりでどうするのかと何時もは言っている立場だが、今回ばかりは検討で良かったのかもしれない。
 まずは、市の道筋が固まっていなくても意見を交換する、話し合う機会を設けるべきだ。児童館だけではないが、市がすべてを担うのではなく、利用者にも手伝ってもらうような仕組みを一緒に作りあげていくことで施設や事業がよりよくなることもたくさんある。それが協働の市政というのではないだろうか。

—-(第三次子どもプラン、25pより)—-

重点的取組4 西部地域の子育て支援施設の再編

■現状と課題
・西部地域には、認可保育所、認証保育所、私立幼稚園、桜堤児童館、地域子ども館あそべえなどの子育てに関わる施設があり、地域の子育て家庭を支援する役割を果たしています。
・しかし、子育てに関する不安感や孤独感を感じている親は依然多く、0123施設の利用傾向からも西部地域に0123施設が求められています。また、第四期長期計画でも0123施設の新設が課題とされています。
・桜堤児童館は、遊びを通して子どもたちの健やかな成長を図り、情操を豊かにすることを目的とした自由来所型の施設です。子どもたちの異年齢交流、友だちづくりの応援や育児不安に陥りがちな子育て中の母親の支援などに一定の成果が認められます。
・桜堤児童館の平成20年度の利用者内訳を見てみると、乳幼児とその親の利用が約7割で、地域別の内訳は境・桜堤・境南町が66%、その他の市内が11%となっており、西部地域の乳幼児とその親の利用が中心の施設となっていることがわかります。
・保育の機能、幼児教育の機能、地域子育て支援の機能を果たす認定こども園として境こども園(仮称)が平成25年度に開設されます。
・地域子ども館あそべえは、小学生の放課後対策の充実策の一つとして、平成17年度から全小学校で、「教室開放」、「校庭開放」、「図書室開放」を本格実施しました。
・武蔵野市第四期基本構想において、桜堤児童館は市民による地域子育て支援や保育サービス施設への転用を検討することが課題とされていますが、桜堤児童館の役割と、地域子ども館あそべえや、認定こども園境こども園(仮称)などとの役割の整理が必要です。

■具体的な事業
◆桜堤児童館の役割を全市的に展開
・桜堤児童館の果たしている役割を0123施設、認定こども園境こども園(仮称)、地域子ども館あそべえ、武蔵野プレイスなどに移すことにより、全市的に発展的に展開していくことを検討します。
・桜堤児童館の館外事業、地域クラブなど上記施設では担えない事業については、市ないし市の財政援助出資団体で行うことについて、検討していきます。

◆0123施設の新設
・桜堤児童館の役割を各施設に移すことができた後に、0123施設に転用して0123境(仮称)を設置することを検討していきます。
・0123施設への転用に先立ち、桜堤児童館を市の財政援助出資団体である武蔵野市子ども協会の指定管理にすることを検討します。

【参考】
武蔵野市第三次子どもプラン
第四期基本構想・長期計画
桜堤児童館