学童の土曜開所も検討  子ども施策の公募委員募集

 4月15日付け市報で、先に策定された第三次子どもプランの実施状況の点検、評価を行う「子どもプラン推進地域協議会委員」と地域子ども館や学童クラブ、児童館などの放課後の子ども施策について協議する「小学生の放課後施策推進協議会(仮称)」の公募委員が募集されている。どちらも評価できる取り組みだが、課題は残されている。



■公募市民も含めての計画進行管理

 公立保育園の運営主体の変更(“民営化”)ばかりに注目されたように思えた第三次子どもプランだが、全体を読み込んでみると、例えば地域子ども館(あそべえ)を児童館化しようとの方向が出ているなど武蔵野市の子ども施策を大きく進めようとの狙いも現れている。国が法律で求めている少子化対策でもあるのがこの第三次子どもプランだ。少子化問題を考えれば、今以上に子ども施策を後退させることはできないなかで、財源も含めてどのように良くしていくかがこのプランに記されていることになる。内容は評価できるのだが、計画はあくまでも計画。実行して成果を出してこそ意味がある。絵に描いた餅では意味がないからだ。

 一般的に計画を策定してそのまま。内部でしか進行状況を知らないことが多いというのが行政の計画だ。そのような状況にあって、公募市民も入れて進行管理を行うのは画期的な取り組みだと思う。今回の協議会で、PDCAサイクルのPとDだけから、市民も交えたCがやっと動き出したことになるからだ。この取り組みをほかの施策にも広げるべきであり、その意味でも重要な協議会になると思う。このようにすべきと提案してきた身でもあるが、期待をしたい。

 しかし話はそれるが、ざっと見ただけでは、何がどのように良くなるのか。結果として少子化を少しでも克服できるようになるのか、数値目標もないので、よく分からないのが“玉に瑕”だろう。議会でも指摘したことだが、この計画に限らずパッと見ただけで中身が分かるようにするプレゼンテーション能力が市には求められていると思う。

■学童の土曜開所
 
「小学生の放課後施策推進協議会(仮称)」も注目したい。ここでは、学童クラブの土曜開所への具体的な検討が行われるからだ。
 先の議会で、市は22年度は7日間程度、土曜日を開所するとしていたが、あくまでも補助金を得る目的での開所だ。学童クラブは児童福祉事業であることを考えれば、土曜日は開所するのが前提。だが、指導員の勤務体制や土曜日にどのような保育が求められているかなどのより具体的な内容の検討も必要だろう。その意味を考えれば重要な位置づけの委員会になる。当然だが、必要ないとなれば土曜日の開所は実現しないこともあるはずだ。現役学童の保護者や将来の利用者の保護者はどのように考えているかも含めて、協議内容に注目したい。
「小学生の放課後施策推進協議会(仮称)」は、学識経験者、地域住民、学校関係者、行政関係者と公募委員で構成される。

■児童館の将来も課題

 第三次子どもプランには、武蔵野市で唯一の児童館についての方向が記されており、注目すべきだろう。
 児童館は、市の直営から(財)子ども協会へ運営主体を変更し、乳幼児施設である「0123」へと変更したいとされている。例えば、第三次子どもプランには『桜堤児童館の平成20年度の利用者内訳を見てみると、乳幼児とその親の利用が約7割で、地域別の内訳は境・桜堤・境南町が66%、その他の市内が11%となっており、西部地域の乳幼児とその親の利用が中心の施設となっていることがわかります』、『桜堤児童館の役割と、地域子ども館あそべえや、認定こども園境こども園(仮称)などとの役割の整理が必要です』(どちらもp25)とあり、『西部地域の0123施設を含めた西部地域の子育て支援施設の整備・再編を進めていきます』(p49)と記されており、特に西部地域の子育て環境が大きく変わることにもなるからだ。

 児童館を「0123」に変更した場合、0123歳児の施設はできるが、456歳児の施設、特に幼稚園から家に戻った後の“放課後”をどのようしたら良いのかの課題も協議すべきだろう。「小学生の放課後施策推進協議会(仮称)」は小学生限定としているので、「子どもプラン推進地域協議会委員」での協議となるが、子どもプランの策定時には児童館についての議論は少なかったように思えている。市には見えてないのかも知れないと考えれば、現在の利用者へのアウトリーチも今後、重要になるはずだ。第三次子どもプランは、0歳から18歳までが対象で、どの世代も抜け落ちてはならない。進行管理は重要になり、市民からの意見も必要になるはずだ。市民から意見をもっと表明していくことも必要だと思う。

■公募委員
 
 どちらの公募委員も募集人員はそれぞれ2名。任期は平成24年6月30日まで。応募資格は18歳以上で平日夜の会議に出席できることが条件となっている。締め切りは5月7日。
「すべての子どもたちの健やかな育ちを大切に必要だと思うこと」(子どもプラン推進協議会)、「小学生の放課後のあり方について思うこと」(小学生の放課後施策推進協議会(仮称))をテーマにした1200字以内の作文の提出も求められている。
 詳しくは、子ども家庭課(?60-1851)まで。

 
 
【参考】
第三次子どもプラン武蔵野