現金か保育所か

 原口総務大臣が記者会見で、2011年度以降の子ども手当について、全額を現金で給付するか、地方自治体の裁量で保育所などのサービスに使えるよう見直すかを検討しているとの報道があった。どちらも必要だと思うが、限りある、というよりもない財源を使う以上、どちらかの選択が必要なようだ。


 報道によると現金給付にすると子育て以外に使われかねないとの懸念する意見が強く、使途を限定するバウチャーや待機児解消のために保育所の整備を求める声が有識者や自治体から出ていることが理由のようだ。原口大臣は子ども手当て分を現金給付(子ども手当て)にするか、サービス給付(保育所など)にするかを検討しているとしている。

 マニフェストに反するかどうかは別の問題として、この視点は重要だと思う。民主党が行うタウンミーティングなどで保育所のほうが必要度が高いとの意見が多くなれば変更すべきだろう。だが、地方に任して大丈夫かの問題も指摘されているようだ。「地域主権  地方に任せると本代は道路に?」でも書いたことが、地方自治体が本来の目的とは別の事業に使ってしまう可能性もあるからだ。結局、信用できるのはどこ、誰ってことだろうか。

 手当てだろうと給付だろうと元のお金は税金。使い方をなかなか信用できないのなら検証しやすいところで考えて実行することがいいのだと思う。国民にもっとも近い地方自治体に任せて、おかしなことに使っていると判断すれば、責任者(首長や議会)を市民が辞めさせる、考えを変えさせるようにすればいい。国がやっていては、市民からあまりにも遠くて分からない、無駄につながる、つまりは地域主権で子ども手当てか保育所かを考える、との発想でこの選択肢を判断すべきだと思う。その責任者も信用できないといわれてしまうと立つ瀬はないのだが。

 今回の大臣発言にどのような背景があったのかよく分からない。高速道路の料金もそうだが、考え方を変えることは時には必要だが、なぜ、誰が、何を目的に判断したのか。あるいは、判断するにあたってこの選択肢があると言い切らないことが今の民主党の悩ましさかも、とも思った。

【参考】
47NEWS 子ども手当現金給付見直し検討 総務相、地方に裁量も
BNNプラス北海道365  365アンケート「子ども手当の満額支給は必要ですか?」集計結果jijicom 現金給付の見直し検討=子ども手当-古川国家戦略室長