田川市議会が予算を増額修正

 福岡県田川市議会が、1438万円を増額する2010年度一般会計予算を修正し賛成多数で可決した。理由は少人数制学級を議会意思として前倒し導入するため。議会が予算を増額修正したことは初めて聞いた。



 田川市議会議員の佐々木まことさんのブログによると、35人以下学級の実現については、議会から要望があり教育長も早期に実施を求めてきたが市が消極的な姿勢で2010年度予算に盛り込んでいなかったことから修正したとしている。増額分は、35人以上の学級編成となっている小学校4校での臨時講師を各1名を雇用するための人件費。歳入は、財政調整基金からの繰入金をあてている。

 議会による予算への関与は、否決することが多く修正は少ない。それも、予算の削除がほとんどで増額というのは聞いたことがなかった。予算の編成、提出権を議会が持たないため、できないと思い込んでいたのかもしれない。修正した法的な根拠は地方自治法第97条2項による「議会は、予算について、増額してこれを議決することを妨げない。但し、普通地方公共団体の長の予算の提出の権限を侵すことはできない」からだ。予算の提出を議会はできないが、提出された予算案に対して修正、組み換えができる。もともとも持っている権限だということだ。

 ひとたび人を雇用するとなれば、単年度ではなく長年に渡って必要な費用となる。田川市の財政まではよく分からないが、長期的な財政も見通して必要と議会が判断しての修正だと思う。二元代表制のひとつである議会は、執行部の追認機関でもなく“面倒”な機関でもないはすだ。このように必要、あるは不必要として議会が修正することは、議会がもともと持っている機能であり権限。政争の具ではなく市民のためと判断したのなら、活用することは議会の存在意義としても価値があると思った。

 佐々木さんのブログによると、修正した予算に反対したのは共産党の市議。少人数制学級に反対はしないが他の予算について納得できないので反対をしたとしている。事実上の全会一致での可決だろう。3月24日の本会議では、「炭坑節まつり」の必要性に疑問があるとして負担金の減額修正も行われている。

【参考】
社民党田川市議会議員 佐々木まことの日進月歩
 議会側提出の予算修正案が委員会可決!
毎日新聞
 田川市議会:来年度予算案 教育費を増額修正--総務文教委 /福岡 
 田川市議会:予算案、再び修正 炭坑節まつり「必要な事業か」と減額 /福岡