三鷹北口 パチンコ店出店の中止陳情                    意見付き採択だが中止は無理 

 3月9日の市議会建設委員会で継続審議となっていた『三鷹駅北口の「まちづくり基本構想検討協議会(仮称)」の設置を求めることに関する陳情』が審議され、法的に出店を中止させることはできないが、住民の趣旨に沿うよう努力されたいとの意見が付けられて採択となった。
 審議のなかでまちづくり条例によって開催された調整会がどの程度の意味があるのだろうか、との疑問が投げかけられていた。

MITAKA03(出店予定地)



 市のまちづくり条例にもとづいて、三鷹駅前にパチンコ店の出店がふさわしくないと考えている住民の方々から出店を考えている事業者との協議をするのが調整会だ。委員会ではこの調整会の報告もあった。調整会の議事要旨は画像のとおり。結果は下記。

(1)パチンコ店の出店そのものについては双方の歩み寄りの手掛かりが得られなかったので、調整不能と判断する。今後、調整対象とすることは断念せざるを得ない。
(2)パチンコ店を出店する場合の店舗の計画、設計、運営等に関する意見については、今後の開発計画の段階において具体的な協議を行うこととする。この場合において、次の事項に留意する。
ア 関係法令を守れば何をしてもよいという姿勢ではなく、関係法令以外のことであっても、双方で真しに協議し、歩み寄りの可能性を探ること。
イ かたらいの道の考え方を市、近隣関係住民及び開発事業者の三者で共有しつつ、その考えに沿うよう努力すること。

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 結論から言えば、法律に触れていない以上、パチンコ店の出店は規制できない。しかし、出店した後に騒音対策や騒音、駐輪対策は事業者も協力するということだ。調整会という制度がまちづくり条例で規定されたことで住民と事業者が協議できる場はできたが、主張が対立した場合には、事業者を拘束することができないのが実情だ。協議の場がなかったことを考えれば大きな前進だが、強制力を持てるのか。私権を制限できるまでのまちづくり条例や調整会にできるのかがまちづくりとして今後の課題だろう。

 審議では、三鷹駅北口周辺の土地利用現況調査(19年度)の資料が提出されていた。これを見ると市の所有地も含めて空地が多く残っていることが分る。先日、議員の有志と住民とで三鷹駅北口周辺を歩いてきたが、空地の多さだけでなく閉店したパチンコ店があるなど、パチンコ店がもっと増える要素は残っていることも分った。
 この地域がどのような姿がいいのかの市民的な合意をつくり、パチンコ店がふさわしくないのであれば、二店目は出店できないようにすることを早急に考えるべきだと思う。例えば、図書館を設置することで周囲に風俗店の新規出店を防ぐこともできるからだ(吉祥寺図書館にはこの目的もある)。そのためには、陳情にあるような協議会は早急に必要だと思う。

 その一方で、このような協議会は、行政と市民、有識者で協議されることがほとんどだ。議会もかかわれないのだろうかとも思った。現在、見直しが進められている都市マスタープランだが、これは議会の議決事項ではないため、議会が直接かかわることができない(武蔵野市の場合は行政報告があり意見を言うことはできる)。まちの未来図に議会はじつはあまり関与できないのだ。
 改革を進めている議会では、議決事項に加えて議論にかかわろうしている議会もある。武蔵野市議会も考えてみるべきだと思う(現在、進められている議会運営委員会の改革で検討課題として提案はしてある)。