下水道料金の値上げ  議会が修正

 3月9日の市議会建設委員会で下水道料金値上げの議案が審議され、値上げを先延ばしする修正が行われ可決した。修正したのは、昨今の経済状況を考えたことからだ。さらに、予算と同時期に提出することは不本意であるとの決議も可決された。


 武蔵野市は下水道の整備を早期から行っていたため、整備費をあまり必要としかったことや一般会計から繰入金(※)を入れていたことで他自治体に比べて低料金だった。しかし、施設更新への準備をしてこなかったことから、再整備のための基金などを積み立てること。繰入金には、総務省が基準としている算定額以上の金額を入れていたことに加え、中間報告の後、再計算をしたところ、職員を減らすなどの自己努力も行っても現状のままでは赤字になることも分ったことから今回の値上げ議案となった。
 
 審議の結果、基本料金の値上げ時期を来年の4月に遅らせるとの修正案が委員から出され全会一致で可決となった。提案理由は、計画的に着実に進めることは分るが、市民生活への影響を軽減したいと考えこと。ベストではないがベターだとしていた。

 さらに可決した後、付帯決議案が出された。内容は、今回の条例提案については予算と同じ会期に提出されたことは不本意である。今後の見直しは予算審議に先立ち条例改正を行うこと。また、使用料・手数料改定は4年後に一度の見直し原則とし、社会経済状況を勘案し慎重に行うよう強く要望するというもので、これも全会一致で可決となった。

★委員会では、なぜ13年間、値上げをしてこなかったのかとの質問があった。市民の担税力から基準よりも多くの繰入金が出来たとの答弁だったが、このことは政治的な判断で値上げをしないようにしてきたということになる。
 一方で、今までは長期的な視野での下水道の財政計画がなく“場当たり的”な整備をしてきたことになり、このツケが今回の値上げにつながったことになるだろう。
 このことに蓋をして隠すのではなく、新たに長期的な財政計画を策定して値上げをしたいとの考えは評価できると思う。ただ、唐突感は否めない。他の事業の値上げの時期との調整も含めて決議のように定期的な見直し時期を今後は決め、そのうえで社会状況も考えて判断するタイムスケジュールを考えておくべきだろう。
 何がいつ、どのように見直ししていくのかの「見える化」も必要だ。

※下水道事業は、使用者が使用した分を支払う独立採算が原則。そのため、他の市の事業予算である一般会計とは別の特別会計としている。しかし、誰にも費用を求められない雨水の分や赤字が出たときには、一般会計から費用を負担する繰り入れを行っている。