あそべえ館長と学童指導員の正規職員化を明記         第三次子どもプラン(案)2

 第三次子どもプラン(案)の重点的取組8は「地域子ども館あそべえと学童クラブの連携の推進と運営主体の一体化についての研究」だが、案では中間報告から大幅に修正されていた。中間報告に一体化と書かれていたことで、あそべえ(全児童対策事業)と学童クラブ事業の一体化ではないかと疑問視する意見が多かったために修正されたのだと思うが、別事業としている割には、別事業として充実するとの表現がないことは気にかかる。あそべえ館長と学童指導員を正規職員として雇用する方向性を示していることは、今のご時勢では画期的なことだ。

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 案の修正箇所を転記しようかと考えたが、あまりにも変更される箇所が多くテキストだけでは分りにくいのでスキャニングしたデータを掲載するのでご覧いただきたい。
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■保育の質の向上 正規雇用

 注目したいのは、あそべえは本格実施から5年がたち、企画運営会議の委員や代表者の引継ぎが難しいという運営面での人材に課題があること。学童クラブには保育の質の向上が求められており、質を担保するには、物的な部分と人的な部分の双方から考えていく必要があると現状の課題を明記していることだ。

 学童クラブを保育と書いていること。物的(施設)だけではなく人(指導員)の重要さを書き込んでいること。質について言及していることは、これまでのことを思い返すと画期的なことだと思った。学童はたんに預かっている施設ではないからだ。

 さらに、「あそべえと学童クラブの連携の強化と機能の充実をより一層進めるために、両事業の運営主体の一体化や、市の財政援助出資団体への委託、委託に伴うあそべえ館長と学童指導員の法人正規職員化などについて研究します」と中間報告よりも踏み込んだ表記となっている。先の文教委員会で質問したさい、市の新たな財団法人となる子ども協会で正規雇用を視野にしているとの市長答弁を考えれば、子ども協会で館長と指導員を正規職員として雇用するということになる。とかく非正規化職員を進めている自治体が多い中、また、今の世の中の風潮のなかで正規雇用を打ち出していることも画期的なことだと思った。

 詳細はまだ分らないが、子ども協会は保育園の運営も担いたいとしている。学童もそもそもは児童福祉法に基づく事業であり、保育だ。そう考えると保育園と学童、あそべえとの間で職員の連携異動もできることになり、保育内容の連携などいろいろ面で保育が広がるようにも思えた。期待したい。

■あそべえと学童 運営主体でなく事業の一体化は?
   都内唯一の土曜閉所はどうするか

 しかし、気になるところもある。そのひとつは、あそべえと学童クラブの一体化は考えていないとしているのに、このことが明記されていないことだ。運営主体が同じになることは、両事業を統合してしまうことも容易になる。今のままの表記では、連携するために事業を一体化するとされても否定できる書き方ではないからだ。

 そして、「土曜日の時間の過ごし方や、各事業における施策の課題などについて検討していきます」を書かれているが、学童クラブでいえば都内で唯一、土曜閉所をしている現実や来年度から土曜日を開所しないと(250日以上の開所日)国からの補助金が出ないことを考えれば、土曜日を開所をすると明記したうえで、あそべえとの連携や土曜学校などの他の市の事業などとの整合性を考えるべきだ。このことがどうも煮え切らないと思う。
 また、土曜だけではなく日曜日の過ごし方は考えなくていいのかと思った。

 先日、学童クラブ保護者から土曜日の開所して欲しいとの手紙を受け取った。強引に閉所した頃と同じように、全体から見れば20~30%程度の希望者かもしれないが、必用な家庭、子どもが多いとあらためて実感した。市は土曜日はあそべえを利用して欲しいとしているが、この手紙にはあそべえでは機能的に学童の代替にはならないことも書かれていた。学童の内容をこれまでにないほど良くしていこうとしているのだから、他の自治体に比べて劣っているところはすぐにでも、当たり前のレベルにする。つまりは学童の土曜開所をすべきなのは確かだ。

 こどもプラン推進会議である委員が、市民ヒアリングでの意見の6割は保育園、3割が学童のことばかりだったと発言されていたが私も同感だ。保育園や学童だけが子どもの施策ではない。0~18歳までの課題の整理や対応策、当事者意見を入れて、もっと協議を続ける必要があると思った。