民主党大会

160 1月16日に行われた民主党党大会にオブザーバーとして参加した。事前に登録した人しか内部だけではなくに会場にさえ近づけないほどのものものしい警備のなかでの開催だった。注目されていた小沢幹事長だが、強気の発言は際立っていたと思った。しかし、この挨拶だけでは納得するまではできなかった。


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 小沢幹事長の発言内容は、民主党サイトから下記に転載しておく。小沢幹事長が主張することが事実なら、検察はおかしなことをしていると思う。収支報告の記載ミスで現職国会議員を国会が始まる直前に逮捕することはありえない。問題視されているお金について、「個人の資金でございまして、金融機関の名前、支店名、それもはっきりと申し上げて」としているのであればなおさらだろう。民主主義の危機というのも分かる。

 しかし、あくまでも言葉だけの説明だ。なによりも、そうであるなら検察は動かないはずだ。国民が納得できるものを公開して説明をすべきだと思った。詳細について、私は知りえる立場にないのでマスコミで伝わる情報しかない。そのため、小沢幹事長と検察のどちらが正しいのかは判断できないが、検察と“戦う”のであれば、国民を味方につけるような説明をすべきだと思う。

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 党大会では、来賓として招かれていた鈴木宗雄新党大地代表の挨拶が最も印象に残った。検察と“戦った”過去からの話にリアリティがあったからだ。

 この挨拶を要約すると、「狙われたら、誰でもやられる。なぜ私がいえるかといえば、私は8年前経験しているからです。みなさん思い出してください。ムネオハウスで鈴木は捕まるといわれていました。アフリカのODA、開発援助問題で捕まるとも言われましたが、これらの件で今裁判はやっておりません。全部検察のリークで世論誘導されたんです。そして、400万円の政治資金規正法に基づいて領収書を切ったからで逮捕されたんです。どうかみなさん、冷静に考えてください」としていた。

 挨拶のなかでは、東京特捜部についての批判もあった。鈴木代表のサイト「ムネオ日記」2010年1月15日には、挨拶で述べたことと同様のことが記されているので引用させていただくと『検察の暴走、一部の“青年将校化”、検察のリークはあってはならない。取り調べの全面可視化の必要性、官僚政治打破を訴えて政権交代をし、民主党政権ができた。検察といえどもあくまで官僚組織の一つであるが、自分達の組織防衛を考えれば、検察は政権潰しに出る心配がある』

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 また、Wikipediaには『東京特捜部はGHQ統治下に隠退蔵物資を摘発してGHQ下が管理することを目的に設置された隠匿退蔵物資事件捜査部としてスタートした経緯や特捜部エリートは在米日本大使館の一等書記官経験者が多いことから、米国の影響力を受けると考えている者もいる』とある。
 東京特捜部の詳細も分からないが、批判があることは確かなようだ。

 鈴木代表については、今から考えると当時の報道は事実だったのかと思えることもある。 いずれにせよ、何が事実か。正しいのかは分からない。情報に踊らされない冷静さが必要なのは確かだ。

【参考】
民主党 【定期党大会】検察と断固として闘う 小沢幹事長が大会で特別挨拶
産経ニュース 【民主党大会詳報】鈴木宗男氏「(検察に)狙われたら誰でもやられる」

janjan動画ニュース(挨拶をノーカットで動画公開している)
鳩山首相
小沢幹事長
鈴木宗雄新党大地代表

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2010年1月16日
於 日比谷公会堂
民主党2010年度定期大会
小沢幹事長あいさつ

皆様、まずは、明けましておめでとうございます。お互いに新しい年をつつがなく迎えることができましたことをお喜びを申し上げます。
 本日は、私、党務報告を申し上げる予定でありましたけれども、先ほど来もお話がございましたが、皆様ご存じのような事態になりましたので、今までは捜査中ということも考慮いたしまして、私もものを言わずに、できるだけ静かにしておったわけでございますけれども、現職の国会議員が逮捕されるという事態にまで立ち至りましたので、私はこの機会に皆様に、そして国民の皆様に、今までの経緯と、そして私の考え方と、今後の決意について申し上げたいと。そのことを、党大会としてふさわしいことではございませんけれども、皆様のお許しをいただきたいと、そのように思うのでございます。(拍手)

 この私の政治団体に関係する問題は、昨年の春、総選挙の前に起こりました。私の秘書の大久保がある日突然呼び出しを受けて、そしてその場で逮捕・強制捜査ということになりました。
 それ以来今日までずっとその捜査が続いておったようでございますが、きのう、きょう石川議員と同時に、私の事務所におりました者も逮捕されるということになりました。
私どもの事務所も、もちろん収支報告に当たりまして計算の間違いやら、あるいは記載の間違いやら、それはあったかと思います。しかしながら、このような形式的なミスにつきましては、今までのほとんどのケースで報告の修正あるいは訂正ということで許されてきたものであります。それにもかかわらず、今回の場合は、なぜか最初から逮捕・強制捜査という経過をたどって今日に至りました。

 私はこの点につきまして何としても納得のできない気持ちでおります。
 そしてさらには、最近の報道で、土地の購入に当たりまして私どもが不正の資金を入手して、その購入に充てたというような報道がなされていると聞いております。
 私どもは、この資金について何ら不正なお金を使っておるわけではありません。このことについて実は、今月の初めごろだったでしょうか、検察当局から私のほうに弁護士を介して「このお金はどういうものですか」という問い合わせがありました。私は別に隠し立てするお金ではありませんでしたので、はっきりと、これは私どもが積み立ててきた個人の資金でございまして、金融機関の名前、支店名、それもはっきりと申し上げて、どうぞ検察当局でお調べください、そう返答をいたしておったのでございます。

 そしてその翌日、あるいは翌々日だったかと思いますけれども、検察当局から「その預金口座の書類は入手した」、そういう返答が弁護士を通じてありました。
 したがいまして、私は「あぁ、これでこの資金についての疑いは晴れた」と、そのように考えて、安心して、「よかったなあ」と思っていたところでございました。
それがまた突然、きのう、きょう、現職議員を含む3人の逮捕ということになりまして、本当に私は驚いております。
 しかも、意図してかどうかはわかりませんけれども、わが党のこの党大会の日に合わせたかのようにそのような逮捕が行われている。私は到底このようなやり方を容認することはできませんし、これがまかり通るならば、日本の民主主義は本当に暗たんたるものに将来はなってしまう。私はそのことを私個人の云々よりも非常に憂慮をいたしております。
そういう意味におきまして、私は断固として、このようなやり方、このようなあり方について、毅然としてみずからの信念を通し、そして戦っていく決意でございます。(拍手)
お昼前に鳩山総理ともお話をいたしました。そしてただいまは総理から大変力強い言葉をいただきました。私はこの総理のお気持ちをみずからの支えとして、今後とも与えられた職責を全力で果たしていくと同時に、当面、こういう権力の行使の仕方について全面的にきちんと対決してまいりたい、そのように考えているものでございます。(拍手)

 ただ、当面はそのことにつきまして私も力を入れ時間を割かなければならないことが多くなるかと思いますので、当面の間は表向きの仕事につきましては輿石幹事長職務代行にお願いする機会が多くなることと思いますけれども、それはぜひとも皆様のご了解を賜りたいと思います。
 いずれにいたしましても、本当に国民の皆さんの力でようやく日本に議会制民主主義が定着しようとしているこの矢先でございます。私は本当に40年のこの政治生活の中で、日本に議会制民主主義が、政権交代可能な本当の民主主義が、定着すること、それのみを願って今日まで頑張ってまいりました。

 ことしは、先ほどからもお話がありますように参議院の通常選挙も予定されております。これに勝利することがわが党の鳩山政権の基盤を盤石にすると同時に、日本の議会制民主主義を定着させることになると信じております。
 どうか皆さん、当面、私、その戦いに力を注いでまいりたいと思いますが、いずれにしても夏の参議院の通常選挙、お互いに力を合わせて、本当に日本に「国民の生活が第一。」の政治を、そして議会制民主主義の確立のために、みんなで力を合わせて頑張ろうではありませんか。どうぞよろしくお願いをいたします。
 ありがとうございました。(拍手)