障害児学童、4月に新設へ

 学童クラブ条例にともない新設される障害児を対象とする学童クラブについて、概略が市議会文教委員へ文書で配布された。4月1日から開設される予定。対象は、知的障害、発達障害を持つ市内在住の小学1~6年生の児童だ。


 
 配布された文書によると市立学童クラブでは対応ができない障がいを持つ児童の放課後を充実させるために民設民営の学童クラブへ市が運営費などの支援を行うことで、障害児学童クラブを新設することになったとしている。概略は下記。

○名称 千川さくらっこクラブ
○場所 八幡町4-28-13 障害者福祉センター3階(22年9月までは同センター1階)
○事業主体 社会福祉法人 武蔵野千川福祉会
○施設概要
 ・定員   10名
 ・入会対象 知的障害・発達障害を持つ市内在住の小学1~6年生の児童
 ・育成時間 下校時(学校休業日は午前8時30分)~午後6時
 ・育成料  月額5000円

○開設までのスケジュール
 22年1月15日~1月29日 入会申請期間
 3月 入会児童決定、保護者へ通知
 4月1日 開設、育成開始

 ※ 22年度中に障害者自立支援法に基づく児童デイサービス事業所を併設予定

○入会申請先 (原則として郵送受付)
 社会福祉法人 武蔵野千川福祉会 境南町4-20-5 Tel 30-0022

 ※申請書類は、1月15日から同法人、および市で配布

 今後、1月15日の市報や関係する学校などへ周知される予定。

★先の12月議会で学童クラブ条例が改正されたことにともない、市立学童クラブには、国立、都立、私立小学校に在籍する児童が入所可能となったが、現実的には全ての障がいを持つ児童を現状では受けいれることができない。そのため、市の学童クラブでは対応が困難な障がい児について、市が支援することで新たな障害児学童が新設されたことになる。

 障がいを持つ児童の放課後を過ごす場所は、これまでに市内では細々ではあるが、行われていた。しかし、市の支援が十分とはいえないこともあり運営を続けるには財政的に厳しく、保護者の負担も大きいことから継続的に運営することが難しかった。また、市の学童クラブへ入所できたとしても、5,6年生の放課後をどうするかの課題も残されていた。
 これらのことを考えると、今回新設される学童クラブは非常に意義のあるものだ。入所要件の削除だけではなく、入所できない障がいを持つ子どもへの対応までも考えていたことになるからだ。障がいを持つ子どもへ、あまり対応が良いとは思えなかった武蔵野市だが、例えば「みどりのこども館」の開館なども含めてだが、最近は大きく変わってきたと思う。私は高く評価したい。
 
 気になるのは、ここで障がいのある子どもを“囲って”しまわないかだ。学童クラブの入所要件を削除すべきと私は主張してきたが、これは、市立小学校以外の学校へ通う障がいを持った子どもが、放課後になると地域での居場所、友達がいなくなってしまうという課題にたいして、学童クラブに可能性があると考えていたからだ。
 市立保育園では、障がいを持つ子どもと健常児との混合保育が行われ、一緒に生活することで互いに成長する場面を見てきたこともあり、小学校になると断ち切られてしまうのは大きな問題で、保護者にとっても、地域との関係が作れる場所になると思っていた。学童クラブは、本来は学童保育。保育園と同様にしていくべきだと思う。
 しかし、現状の市立学童クラブの施設や職員体制を考えると無理があるのも事実だ。今回の新設は、現状を考えると最善手だと思う。地域や他の子どもたちとどのように関係を作れるか。これは政策的な課題だ。私も考えてみたい。
 
 何はともあれ朗報だ。全市民からみれば圧倒的に少数かもしれないが、困っている家庭、子どもに目を向ける市政も評価すべきだと思う。