水道料金値上げへ

 12月16日の市議会建設委員会に給水条例の一部を改正する条例案が提出され、全会一致で可決した。21日の本会議で可決すれば、22年4月1日から水道料金が値上げとなる。
 値上げの理由は、東京都から受け入れている水道水が値上げとなることで、現状のままでは水道会計が赤字になるため。今後、市内の水道管など水道施設の再整備が必用なこともあり財政を安定化させることも目的。
 水道料金は、22年、23年と段階的に上がる。一般的な1人世帯では、22年度が月203円、23年度からは269円の値上げ。4人世帯では、22年度が203円、23年度からは313円の値上げとなる。水道料金は二ヵ月ごとに支払うため、実際に支払うのは上記の倍の料金だ。

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 武蔵野市の場合は、独自水源の割合が最近では約8割となっているが、残りの2割は東京都の水道水を供給を受けている。これは、独自水源に何かの支障があった場合、水道が供給できなくなることを防ぐ安全策でもある。
 この2割は市が都から購入しているのだが、都からの供給料金が値上げになること。水道部では、部員を10名削減するなど内部で値上げをしないように努力してきたが、限界になったことが、今回、市の水道料金を値上げを提案した主な理由だ。

 武蔵野市の主な水源となっている地下水は、元がきれいなため高度な浄化装置が必用がないのだが、東京都の水道は遠距離地のダムから水を得て運ぶことや利根川など中流域の河川水を利用することから浄水施設への費用がかかるなど武蔵野市の水道に比べ高コストとなっている。また、武蔵野市への供給する都からの水道水料金は、昭島や羽村に比べると安価であったために値上げとなるものだ。八つ場ダムを作れば、さらに上がるかもしれない。

 武蔵野市の水道は、地下水を主な水源とする独自の水道を持つため、水道事業は独立した会計となっている。都内では、昭島市、羽村市も同様に独自の水源で水道事業を行っているが、他の区市は東京都による水道水の供給を得ており、独自の水道会計を持っていない。いわば、武蔵野市の水道事業は少数派の水道だ。
 他市では東京都の水道と一元化(市ではなく全て都の水道の供給を受ける)が進められている。武蔵野市の水道を東京都と一元化するかは、今後の大きな課題だろう。

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画像の上は、水道部が議会に示した水道事業の損益計算書。赤で囲った部分が東京都から購入している水の料金。

画像の下は、値上げ後の料金。水道管の太さにより、水道料金は変わるが一般的な家庭の20mmで試算してある。20mmの家庭は市内の67%。値上げしても、東京都の水道料金よりも安価。