上海環球金融中心視察(3) 上海万博会場

shanghai20 上海環球金融中心(SWFC・Shanghai World Financial Center)視察の翌日、2010年5月~11月、約180日間にかけて開催が予定されている上海万国の建設現場を視察してきた。北川正恭団長と話をしているとこの現場や上海市全体を見ると日本の高度成長時代と同じだと話されていた。残念ながら、私は高度成長自体の東京の中心部がどうなっていたのか体験していないので分からないが、おそらくそうなのだろう。いや、それ以上のスピードで開発が進んでいるとも思えた。余計なお世話かもしれないが、このスピードがいつまで続くのだろうかと思ってしまった。


shanghai25 高度成長時代の東京というと、「3丁目の夕陽」の世界だろうか。そういえば友人の家にテレビを見に行ったことがあるなぁとか写真は白黒だったなぁということは覚えている程度で、「3丁目の夕陽」の世界がうっすらと分る程度だ。
 それでも、山ほど荷物を積んだ自転車が走っている横を電動自転車(スクーターのような姿でバッテリーで動く)やオートバイ、高級自動車が走り、携帯電話を多くの人が持っていることを考えると、高度成長時代というよりも、日本の戦後から最近までのまちの変化が一気に進んでいるように思えるのが上海だ。

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 上海万博の会場は、建設の真っ最中との様相だった。万博のために新たな地下鉄を建設していたり、上海市民のマナーアップ(街中でたんをはかない、パジャマで外を歩かないなど)も行われているのだそうで、まさに国をあげて万博に向かっている。
 しかし、万博の現場でひととおりの説明が終わった後に質問の時間があり、上海万博全体の事業費と跡地はどのように利用するのか、と聞いてみた すると、担当者が知らないのか、必要と考えていないのかはよく分らなかったが、事業費は常に変わるので分らない。いくつかの施設の利用は決まっているが跡地利用は決まっていないという返答だった。

 お国柄が違うといってしまえばそれまでだが、細かいことも大きなことも関係なく突き進んでいるということだろうか…。国をあげて突き進む姿は驚くしかないのだが、この万博会場も建設ラッシュの上海にも最終的にお金がちゃんと払われるのだろうか、日本のようにバブル崩壊が一気に訪れないのかと思ってしまう。そうなるとSWFCの進出はよほどの決意だったのだろうな、と余計なお世話だろうが思ってしまった。。shanghai21

 上海万博後に中国経済のバブルがドバイのように弾ける可能性があることを指摘するエコノミストもいる。しかし、ネットを検索すると少数派のようだ。上海では、あるマスコミ関係者と話をする機会があったのだが、記事への“圧力”はあると話されていた。正確な情報がどこまで出ているのか、と思ってしまうが、確かなことはたった三日間では分からないだろう。いずれにせよ、「BetterCity,Betterlife」より良き都市、より良い生活というスローガンのように万博の成功を願いたい。

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【参考】
上海万博公式サイト
エクスプロア上海
中央日報「中国もドバイのようにバブルはじけかねない
BRICs 中国株バブルが崩壊しない理由(「2010年までは」とある)
 

写真上から
・上海万博のマスコット海宝(ハイパオ)。人の文字をデザインし世界の宝を意味している
・建設ラッシュの上海市内
・建設が進む会場予定地
・上海万博建設地に隣接してあるビジターセンターでヒアリング
・朝の街角。オートバイや電動自転車が多い
・一方で自転車に山ほどの荷物を積む人たちもいる