二期目へ 市長の施政方針示される

 11月19日の市議会で邑上市長の施政方針が示された。細かなことは記載されてはいないが、いくつか注目したいことが記載されている。以下は、施政方針から私が気になったことを抜粋したもの。市議会では、施政方針への各会派代表質問が24日に行われるなど、二期目を迎える邑上市政へ議会の対応が注目される。


 施政方針の構成内容は、現状認識と課題。二期目への基本姿勢があり、健康・福祉、子育て・教育などの分野ごとに主要な施策の方向性が記載されている。冒頭に世界唯一の被爆国として核も戦争もない平和な世界を実現しなくればならないと書かれていることは特徴的だ。また、財政状況が厳しいなか、『未来へ向けた必要な投資、とりわけ子どもたちへの投資や市民の健康・福祉、そして安全などに対しては、手を抜いてはならないと考えている』などは評価したいと思う。

 しかし、いくつか気になる記載もある。そのひとつは、保育園についてだ。

 待機児をゼロをめざすとしてあることは良いことだと思うが、保育園の運営主体について言い切っていることは、庁内的合意がどのようになっているのか、疑問に思った。

 現在、第三次子どもプランの中間報告が出され、市民向けヒアリングやパブリックコメントが行われているが、先日のヒアリングでも大半の質問時間を占めていたように注目を集めているのが、保育園の運営の変更だ。
 ヒアリングでは、運営主体の変更は、提案で今後の検討課題と説明しているようの思えたのだが、施政方針では『公立保育園の運営主体の変更等により、安定的でより柔軟な対応が可能な、公的に保障された保育園を生み出し、財源も確保しながら入所定員の拡大、子ども関連施策の充実を図ります』と記載されている。
 プランは、市民意見を聞いてから確定するはずなのに、施政方針では『変更等により』と変更が決まったような記載となっている。細かなことかもしれないが、注目を集めているがゆえに、気になる点だ。

 また、『地域子ども館あそべぇは、自由に集い、自分で遊び、考える異年齢児童が交流する安全な居場所として、学童クラブは、家庭に代わる大切な居場所として、それぞれ充実させてまいります。今後、学童クラブについては、土曜日の開所について検討するとともに、市立学校在学条件の撤廃や障がい児学童の充実などに取り組んでまいります。また、校内移転を推進し、あそべぇとの連携を深めてまいります』ともあった。

 土曜日は検討ではなく、すぐに開所すべきと私は思うが、記載されていることに異論はない。プランよりも分りやすい表現だと思うが、施政方針が優先されるのか、プランが優先されるのか不明確に思えた。

 市長の施政方針であり、個別計画とは違うといえばそれまでかもしれない。細かいことと承知しているが気になった箇所だ。

 そのほかにも気になる記載がある。いずれも、これからの武蔵野市でポイントになると思えることだ。

・給食専門の財団を設立し、段階的に委託を進めていく
・外環ノ2について、現時点では必要性を認めていませんが、その必要性の有無から検討をするための話し合いの会が、市民参加のもとでスタートいたしましたので、今後、その推移に注目したい
・地域経済刺激策を工夫してまいりたい
・都市マスタープランの中で地区の全体像を描き、将来像の共有化と実現へ向けたまちづくり
・11月24日を武蔵野平和の日と制定
・芸術文化の取り組む場所や機会の創出
・市民自治条例の制定
・今後のコミュニティづくりはどのように進めるべきか、評価し検証すべき時期にきている
・第五期基本構想・長期計画の策定を、市民参加で成し遂げる
・補助金は評価基準に基づく見直しを来年度予算から実施
・正規職員の役割やあり方を整理し、職員定数の適正化を図ります

 などだ。

 また、先の選挙での市長マニフェストについては、『選挙時に掲げた政策提案は、実現に向け精力的に取り組み、今後策定をめざす第五期基本構想・長期計画に反映」とある。

 具体的な内容について記載はないので、これらはあくまでも方向性ととらえるべきだろう。しかし、24日の代表質問を中心に一般質問などでの議論で論点になるのではと思った。議会の議論にご注目を。
 

【参考】
 施政方針(平成21年11月 市長所信表明)