【外環道路】地上部の話し合いの会第2回 雲行きは怪しい 

10月26日に開催された外環道路の地上部街路に関する話し合いの会を傍聴した。
 前回同様、予定したテーマをすべて議論することができず、多くの課題を積み残したまま終わってしまった。傍聴していて思うのは、市民委員が持つこの会への不信感を行政側が理解していないのでは、ということだ。



 外環道路本線については市民参加によるPI会議があったが、結局は建設するために意見を聞いたという証拠に使われてしまったかのような結果となっている。
 今回は武蔵野市では最も影響が受ける地上部(外環ノ2)について、必要性から議論することが前提になっているはずだが、今回も意見を聞きましたよというやったことだけの証拠に使われたり、建設へと進む一ステップを終えただけという会議にならないか、私は不安に思うが、市民委員も同様なのだと思う。

 事実、今回の会でも「会議をした証拠を残すことが目的に思える」との発言があり、会議の内容について、議論の内容が伝わらないので、議事録の要旨だけではなく議事録も同時に公開して欲しいとの要望も出されていた(結論として出すことになった)。これは行政側が都合よく会議内容をまとめて利用するのでは、という不信感そのものだろう。
 また、正確な資料を出してもらい、その資料をもとに意見を言いたいのに、資料を提出して欲しい、あるいは、資料がないことで発言できないことで意見がなかったかのようにされてしまう可能性も指摘されていた。

 今回のこの会議の事務局となる都の職員は、以前のPIなどにかかわっていなかったようで、参加している市民委員の感覚が分らないように思えた。「この会は意思決定の場ではない」とあえて発言する行政側の委員がいたが、事実としてはそうだろうだうが、それではこの会の意味はあるのかになってしまう。
 さらに、会議の途中で規約を変えるかどうか多数決で決める場面があったが、多数決で決めていくのであれば、行政側が委員となっているこの会の多数決により地上部は作るべきと決めてしまえるのではないだろうか。

 また、住民の意見を聞く場はこの会議だけなのか、との疑問も会では出されていた。行政側の説明では、この会とは別に広く住民の意見を聞く会を設けるとしていた。聞く会を設けることはいいことだが、その意見をどうするのか。この話し合いの会で出された意見とどのように整合性を取るのかは分らない。
 さらに、地上部を廃止するには代替機能があれば、という条件をつけているのが以前のままであることにも不安がある。基本は作らない、で議論をスタートすべきではないだろうか。

 通常の市民が参加する会議では普通にやること(それでも市民参加の会議としては評価できると思うが)をやっているのだが、なぜ受け入れられないのか。なぜ執拗に質問や提案したことに対して、フィードバックすることを求めているのか行政側の委員(特に都)は理解できていないようだった。

 いずれにせよ、議論はかみ合っていない。一年で終える予定のこの会議だが、前回と今回を傍聴した限りでは、先行きの雲行きはかなり怪しい。

【参考】
スタートからつまづいた「地上部街路に関する話し合いの会」