協働とはいうけれど… 調布保谷線説明会

336a 10月10日に開催された三鷹3・2・6号、武蔵野3・3・6号調布保谷線説明会に参加してきた。東京都(北多摩南部建設事務所)と三鷹、武蔵野市の担当者が出席し、事業の概要と今後の進め方、環境施設帯を検討する仕組みや進め方を予定線周辺の住民に説明するというもの。環境施設帯は住民と協働で整備するとしていた。考え方は良いと思うが、この説明会を聞いている限りでは、どうも手慣れていないように思えてしまった。


 調布保谷線は、稲城市の矢野口駅から多摩川を越し、調布、三鷹、武蔵野、西東京の5市を南北に走る都市計画道路。武蔵野市では、武蔵境駅東側、ちょうど三鷹市との境界から浄水場の東側を通過する道路だ。道路の総幅は36m。片側二車線の車道が16mと両側に10m幅の環境施設帯が計画されている。

 環境施設帯とは、片側斜線の2車線程度のスペースを使い、歩道や自転車道、副道(地域の住宅への出入り道路、樹木、バス停などを作ることができるスペースのこと。歩道だけにするか、自転車道を作るかなどを道路の沿線住民と協議して決めるので、今後、その手続きや対象となる住民を説明するというのが今回の趣旨だったと思う。

 この日の説明会は、主に都の担当者説明を行い住民を道路への関わり具合から、沿道住民(地権者含む)ブロック検討会、周辺地域住民(道路から20mの範囲)対象の地区検討会、市民全体を対象とした全体説明会とに分けて、協議してもらう。また、この三つのグループの総称を「協議会」とするとしていた。

 グループごとの検討課題は、ブロック検討会が環境施設帯のタイプ(緑地タイプ化副道タイプ)を協議。地区検討会が、植栽の配置、遮音壁設置の有無、バス停の位置、市道の取付、街路樹などを協議。さらに、路線をいくつかに分けた地区の合同地区検討会で路線としての統一性を考える。20m以上離れた住民には、協議ではなく全体説明会で報告をするとしている。

 細かな協議内容は今後になり、この日には具体的な検討は行われず、この提案に対して質問や意見を受け付けていたが、質問の中には納得ができないものがあった。それは、地区検討会に入れるメンバーが20mである根拠と20m以内の住民にはこの日の説明会の案内チラシを配布したと説明されていたのだが、入っていないと質問をした人がこの日だけでも3名もいたことだ。
 
 道路は沿線住民には大きな問題であり、当然ながら道路を作ることが決まった以上、協議をすることは当然だ。どのような形状にするかを協議していこうとの都の姿勢は評価できるし、今後にも期待をしたい。
 しかし、道路は周辺住民だけではなく広範囲に影響を及ぼす。20m以上離れた住民の意見を反映できるのかとの疑問が残った。この日の説明では、20m以内でも希望者は地区検討会への参加も可能との見解を示していた。このことはいいことだと思うが、ではどのように周知するのか、20m以内の住民への周知さえ徹底されていないようなので不安が残ってしまう。

 さらに、20m以上への住民へは、この日を含めて2回しか全体説明会を設定していない、つまり、あと一回しかなくそれも計画案の説明の会であり大きく内容を変更することが難しい時期での説明会になってしまうからだ。336b

★多くの人に知られることで協議会がもめて進行が遅くなるとの恐れが行政側にあるかどうかは分らないが、協働というのであれば対象を絞ることを考えるのではなく、多少の時間はかかることは織り込んでおくべきではないか。広く意見を聞くことでより周辺住民に納得され、結果的にはいい道路になるのだと思う。この日の説明会では、住民の意見を聞こうとの意思は感じたが、都の担当者の話し方が堅く住民との話し合いに手馴れていないと感じてしまった。考え方や方向性は間違っていないのだから、もう少しの丁寧さ、住民ともっと向き合うことが必用だと思った。
 周知は、案内チラシのほか、市報でも周知され北多摩南部建設事務所のサイトにも掲載されているが、案内チラシが配布されなかったことの検証だけではなく、確実な配布方法を考えることと配布範囲をもっと広げることが必用だろう。

写真上は、調布保谷線の道路計画地。境南町1丁目と三鷹市との境、住宅街の中を通過する。
写真下は、境南町1丁目から境1丁目を抜けて境浄水場方面への道路計画地。昨年、行われた調布保谷線を歩くイベントに参加したさい日赤病院の屋上から撮影させていただいた。