小沢チルドレン

 先の総選挙で民主党が圧勝し多くの衆議院議員が誕生することになった。マスコミは、そのなかでも“異色”の新人議員を紹介している。いろいろな人が衆議院議員になるのだなぁ、と思っていたら、この中に知人がいて、さらに驚いてしまった。
 
ishidaその人とは、石田三示(みつじ)さん。このブログでも何回か書いたことのある千葉県鴨川市にあるNPO大山千枚田保存会の理事長で、民主党の比例名簿に載っていたことで“当選”となっていた。


 大山千枚田保存会は、都市と農村の交流活動を通して、新しい農村のスタイルを実践しようと活動をしている。その活動のなかに、数十人が共同して棚田を守りながら、農作業を一緒にすることで参加者同士や農村のひとたちとの交流を進めるというトラストが行われており、私も会員だ。
 9月13日には稲刈り作業があったことから、現代都市政策研究会の合宿もかねて出かけてきた。そのさいに短い時間だったが石田さんの話が伺えた。興味深いことはいくつもあったのだが、もっとも気になったのは、なぜ、民主党だったのか、ということだ。

 千葉県のこの地域は、農漁村地域で本来的には自民党が強いところだ。自民党を支持していなくとも、おつきあいを考えれば、民主党を名乗ることは肩身が狭いはずだ。このことを聞いてみると、他の議員の応援をしたいたこともあるが、衰退していく今の農業の責任を考えれば、政府・自民党になる。選挙で訴えていたのも、今の農業のおかしさだったと話されていた。
 農業のおかしな状況をつくり出したのは政治の責任だ。その“責任力”を問うのは、確かにそうだと思った。

 現地のスタッフの方に聞くと、突然と国会議員になったとで驚いていると異口同音で話していた。
 地道な日常活動や時代の先を行くような活動をしている人など、多様な分野からいろいろな人が議員になることで政治が変わるのだと思う。ギラギラとした情熱も必要なのだろうが、選挙だけは上手な選挙屋ではない人が、普通に国会議員や地方議員になること。なれる仕組みも必要なのだと思う。そう考えると、比例名簿というのは、おもしろい仕組みであり、もっと使い方があるように思った。

 鴨川市は、公明党代表を破った民主党の青木愛さんの元の選挙区(千葉第12区)。青木さんといえば、小沢チルドレンだが、石田さんもそうですかと聞くと、この年(57歳)でチルドレンでもないだろうが、そういうことになると笑いながら話されていた。
 
 今回の比例名簿では、石田さんも含めこの千葉県南部から新たな国会議員が何人も誕生している。これは、自民党が強いところに比例を使って民主党の議員を生み出すことになるのだそうだ。次の選挙への布石になる。小沢さん、恐るべし、とも話されいた。

inekari
稲刈りでは足が痛くなる。しゃがむ作業がことのほかつらかった。体力の衰えも感じた秋晴れの一日。