都議選は民主の圧勝。でも、課題は残る。

東京都議会議員選挙の投票が12日に行われ、即日開票の結果、自民党、公明党による石原与党が過半数割れ。民主党は都議会での第一党になるという圧勝となった。
武蔵野市選挙区でも民主党の候補が勝った。国政の前哨戦との意味合いが強く、都政の問題が争われたのかとの疑問は残るが、これからが(都議会の)民主党の正念場であることは確かだ。


定数1名の武蔵野市選挙区での結果は下記。

1位(当選) 松下玲子 民主党 現職
   連合東京/東京・生活者ネットワーク/国民新党/社民党武蔵野支部:推薦
   3万5581票 
2位 小美濃安弘 自民党 元職 2万1707票
3位 本間雅代 共産党 新人 5623票 
4位 甘利真次 幸福実現党 新人 396票

投票率は、武蔵野市選挙区で56.06%(都平均54.49%)。
これは、前回(平成17年)の武蔵野市選挙区の投票率43.21%を大幅に上回り、社会党ブームがあった平成元年の都議会議員選挙の投票率55.02%を上回ったほどだ。近年にない高い投票率であり、有権者の関心の高さが分かる。

民主党と自民党候補は前回と同じ顔ぶれ。自民党候補は、前回の1万9904票よりも上積みし善戦したことになるが、前回の民主党候補の得票数が2万1456票から大幅に増えたことを見れば、投票率が上がった分が民主党に流れたことになる。争点は都政や都議会ではなく、国政の前哨戦の意味合いが強かったと思えた選挙戦だったが、それだけ今の国政への不満、閉塞感が強いのだと思う。

★これまでの選挙戦を振り返ってみると「今の自民党ではだめだ。何とかしてくれ」という声を多くかけられ「自民党支持者だったが、もうだめだ。今回は民主党に入れるよ」との声もあったほどだ。民主党への期待というよりも自民党の自滅とも思えるが、それだけ今の政治を変えたい、変えなくてはならないと思う有権者が多かったのだと思う。
特に小沢前代表から鳩山代表へと変わった頃から、街頭でも声をかけられることが多くなり、期待感を強く感じていた。選挙では「地獄へ落ちろ」などという罵声を浴びせられることもあるのだが、今回の選挙選ではごく少数で、地殻変動に近い政治の流れを実感した。社会党ブームの時は、「山が動いた」と名言があったが、今回は海も川も動きそうな気配だ。

ただし、その期待感に民主党が応えられるかの課題もあると思う。特に都議会民主党には第一党となった経験がないことや一期、二期の議員が多数となったことでさまざまな混乱が起きると思う。多少のことは仕方がないと思うが、それを乗り越えていかないと有権者の期待には応えられないはずだ。
投票率が上がり議席が増えたことは、郵政選挙と同じ現象かもしれない。マニフェストなど有権者と約束したことを少しでも前進させること。権力やメンツの競い合いではなく、都民の生活が第一の議会運営を願うばかりだ。

そもそも、都議会が何をしているのかよく分からないし伝わってこない。昨今の地方議会には、議会基本条例を施行するなどの改革を行う議会が増えているが、現状の都議会には改革の兆しは見えない。三重県議会などの話を伺うとこのままでいいのかとの課題は非常に大きいはずだ。
今回の結果をうけて、民主党だけではなく都議会がどう変わるのかに期待したいし、変わらなくてはならないはずだ。国政のブームで踊っておしまいではない。都議会の責任は重いはずだ。