行革と行政評価は何ためにするか

5月12日に開かれた「未来を創る行政経営」とのセミナーに参加してきた。テーマは、行政改革や行政評価は何のためにやるか。講演と事例報告との構成だったが、参加しても思ったのは、そもそも論にたち戻る必要性だ。何のためにやっているかを常に考えていないと間違った方向に動いてしまうのだと思う。それと、ポジティブに考えることの必要性だった。



セミナーの主催は、JMAC構造改革推進セクターとNPO日本評価学会。地方自治体の首長、議員、職員(総合計画・実施計画・行政評価・行政改革担当部署、財政課、職員課、人事課)を対象としたもの。

基調となる講義では、多くの自治体で行政改革が行われ、行政評価も導入されているが、有効に活用されていないことが多い。それは、どちらも費用削減を目的にしてしまうためにモチベーションが下がってしまうからだ。
行政は性悪説が基本になっているので、同じ庁内で職員同士が相互不信になってしまう。そのため、職員自ら行うことはせずに、誰かに指示されたことをやるだけ、目標を形だけ達成したことにしてしまい、行政の質を自ら上げようと考える職員が育たなくなってしまう。結果として意味がなくなってしまうと分析していた。

このことを防ぐのは、まずは職員や住民の自己改革力を信じることから出発することだ。性善説に立つことが重要であり、改革は特別な業務とするのではなく、日常作業から行うこと。行政評価も特別に行うのではなく、ひとりひとりの自己評価として始めるべきだ。

このことができれば、職員の能力が変わり、その結果で議会も住民も育っていくサイクルになる。このように考えていくの行政改革であり、そのツールにするのが行政評価だ、としていた。

この日には、このような観点から行政改革、行政評価をおこなった自治体からの事例報告もあった。武蔵野市とは条件が異なるだろうが、参考になると思えた。

★あくまでも概念的な話だが、何ために行う行革、行政評価なのかを明確にしておかないと、たんなる経費削減、庁内の部課同士の足の引っ張り合いになってしまうということだろう。行革には予算や事業を削ることになり痛い面もあるが、その結果としてこのような未来になる。いい未来にするために、この行革が必要だ。未来を創るためにやる、とのモチベーションが必要であり、そのための行政評価にすべき、ということだ。
削るだけでは、面白くないのは当然だ。ポジティブに考えることが重要なのだと思った。セミナーなので良いことしか言わないとは思うが、気持ちは明るくなった。

【参考】
JMAC構造改革推進セクター
  行政経営実践セミナー「未来を創る行政経営」実施レポート