【外環道路】 経済対策で「整備計画に位置づけ」へ 

麻生首相は,15兆円になる追加経済対策を発表した。この中に三大都市圏環状道路整備が含まれており「国幹会議の議を経て外環等を整備計画に位置づけ」と記載されていた。経済対策は4月27日に提出を目指していると報道されていることを考えれば,その前に国幹会議の開催や外環道路沿線区市への説明なども行う必要性があるだろう。一気に動き出しそうだ。


麻生首相が4月10日に行った記者会見で発表した「経済危機対策」の中に『3.底力発揮・21 世紀型インフラ整備』の項目があり次のように記載されている。

地域連携と競争力強化の基盤整備
「国土ミッシングリンク」の結合や港湾・空港インフラの強化等により、地域間の連携強化や競争力の強化を図る。
<具体的施策>
○「国土ミッシングリンク」の結合(三大都市圏環状道路整備、主要都市間の規格の高い道路等)

三大都市圏環状道路とは,首都圏3環状道路,近畿圏環状道路,名古屋圏環状道路のことで,首都圏3環状道路には,首都高速中央環状線、東京外かく環状道路(外環道路)、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)が含まれている。

「経済危機対策」には別紙があり,この中にある『緊急的な対策-「底割れ」の回避』の項目には、さらに次のように記載されている。

(3)地域連携と競争力強化の基盤整備
○ 「国土ミッシングリンク」の結合(三大都市圏環状道路整備、主要都市間の規格の高い道路等)
・三大都市圏環状道路、主要都市間の規格の高い道路、拠点間・地域都市間のアクセス改善となる道路、スマートインターチェンジの整備等
・国幹会議の議を経て外環等を整備計画に位置づけ
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資料を読み込まないと見つけにくいが,国幹会議と外環が明確に書かれている。これは,経済対策として動き出すということだろう。

外環道路については,27日に提出するのであれば,それまでに国幹会議を開催すること。先に対応の方針(案)が示されただけなので正式の方針を示すこと。沿線区自治体への説明も必要になると考えられるが,それにしても時間はなく急激な動きになると思う。

武蔵野市で言えば,外環ノ2(地上部)をどうするのか。廃止を含めた議論の場を国や都に求めていることへの正式な返答(都議会答弁では努力する)が出されていない以上,このまま認めるわけには行かないだろう。このまま外環本線を進めるのであれば、その前に外環ノ2を廃止,もしくは凍結が前提とすべきだ。この確約も必要だろう。どうなるか分からないが今後の動きには目が離せない。

つい先頃まで費用対効果という言葉があったがこの15兆円を思うと何でもあり,在庫一掃、あらゆるものをやってしまえと思えてしまうほどだ。しかも,短期間。持続可能なのか。選挙対策ではないのか。財源には国の借金を重ねることになるが,それは誰が払うのか。破滅に進んでいないのか…,とも思ってしまう。大丈夫か、日本。

【参考】
首相官邸 現下の経済情勢への緊急対応

ここに「経済危機対策」の
 本文〔P.1~P.19〕(PDF)
 (別紙1)「経済危機対策」の規模〔P.20〕(PDF)
 (別紙2)「経済危機対策」の具体的施策〔P.21~37〕(PDF)
 などがある。

国幹会議の記載があるのは,別紙2の31ページ。

日経NET 景気下支え、最大の56兆円 追加経済対策、政府・与党決定