武蔵野市のITランキング

ランキングの話題で思い出したのがe都市ランキングだ。ITについては、市立小中学校に教員用コンピューターネットワークを構築するための予算が21年度予算審議で最も争点となったのが記憶に新しいが、実は武蔵野市のITについてのランキングは周辺市に比べても下位となっている。今回のこの予算の背景には,武蔵野市のIT戦略の遅れもあったのだと思う。


日経BPガバメントテクノロジーの「e都市ランキング2008」をご存じだろうか。
このランキングは、自治体の情報化の進展度を評価するもので、全国の1481市区町村が対象。「情報・サービス」「アクセシビリティ」「庁内情報化」「情報化政策」「セキュリティ」のカテゴリーで評価し総合点で毎年、自治体をランキングしている。

2008年のランキング1位は荒川区。武蔵野市の周辺自治体のランキングを紹介すると下記のようになる。

三鷹市  10位
小金井市 113位
西東京市 103位
小平市  27位
府中市  101位

そして,武蔵野市は148位という状況だ。

2000年9月,当時の森首相が電子政府の早期実現や学校教育の情報化とともに全国民がインターネットを使えるように国民運動を展開するとのe-Japan構想を示し国も情報化を進めてきた。学校の情報化へは補助金を地方交付税に盛り込むことで多くの自治体では進めてきたが,不交付団体である武蔵野市には補助金がこなかったという裏事情もある。
しかし,そのことよりも進める気があまりなかったのが実情ではないだろうか。そのために,学校のIT化が遅れ,教員の校務作業の負担が増えていたことも今回のネットワーク化予算の背景にはあると思う。

ランキングに一喜一憂する必要はないが,一つの指標として参考にしてもいいはずだ。予算委員会では,教員用コンピューターネットワーク構築を機会に武蔵野市としてIT化をより進めるのかとの質問をしたところ,邑上市長は前向きな答弁をしていた。費用は確かにかかるが,必要なことには投資をすべきだ。今回のネットワークはむしろ遅すぎたくらいなのだから。

武蔵野市は公式サイトで吉祥寺が「住みたい街ランキング2009」で第1位に選ばれたと公表していたが,日経BPガバメントテクノロジーの「e都市ランキング2008」(2008年7月)での順位は発表していないのは、まぁ、ご愛敬か。
情報過多とも言われることもあるが、情報は入手してはじめて活用を考えるものではないか。情報という素材は、なるべく新鮮なうちに入手して、あとは味付け次第でよくもなり悪くもなると思う。料理人の腕次第ということだ。料理も情報も、入手しないことには始まらない。予算審議も同様だったのかもしれない。武蔵野市でのITには課題がある。

 

【参考】
Wikipedia e-Japan