【21年度予算審査】学童も視野? 子ども協会と休止した富士高原学園

3月17日の予算審査は総務費の審査。総務費は幅広い分野にわたっていますが、多くの質問があったのは財団法人化する子ども協会についてでした。注目したいのは、どのような子育て事業を担うのかとの質問に対して、児童館や学童クラブ、保育園についても研究課題になるだろうとあったことです。

また、富士高原学園が宿泊施設として許可申請をしていなかったことから事業を休止しており、今後は事業中止も考えられていることが分りました。


子ども協会は、21年度予算に財団化するための予算として300万円が計上されており、予算が成立すれば、今年の秋には財団という法人格を持つことになります。すでに、「みどりの子ども館」内に予定されている「おもちゃのぐるりん」という子育て支援事業を担うことや市立境幼稚園が発展的解消した後に想定されている認定子ども園の運営が予定されているなど、事業の拡大が考えられています。

子ども協会の財団化にこの日の議論で異論はありませんでしたが、公立保育園は考えているのか、との質問があり、市長は、(子ども協会は)専門家体制の組織なのでさまざまな子育て支援施設の運営についての可能性は研究したい。具体的には考えていないが、例えば児童館、学童クラブ、保育園も可能性のひとつとしてある、との答弁があったことです。

子ども協会は、『行政は、地域における継続的な育成活動の援助など適切な施策を行うとともに、家庭、地域、学校などあらゆる面において、市民と一体になって子どもたちの生活環境の改善を図っていく必要がある。このような新たな行政需要に応えるために、武蔵野市子ども協会を設立する』とされ設立されている経緯があります。
このことを考えれば、「0123」だけの運営ではなく、幅広い子育て支援支援施設も対象になりますから、研究課題とはいえ、児童館や学童クラブ、保育園も対象となるのは理解はできます。

また、学童クラブの指導員は嘱託職員。つまり、非正規雇用です。公立保育園でも正規はいますが、非正規である嘱託や臨時職員が多くなっている現実を考えれば、正規職員として子ども協会で雇用ができるのであれば、雇用対策にもなるはずです。

武蔵野市に限ったことではありませんが、子育て支援事業が非正規で担われているのでいいのかとの課題もあります。嘱託という非正規ではなく、給料は同じでも正規雇用する社会福祉法人やNPOに転職したり、教員や保育士への就職待ちで勤めているだけ、いわゆる腰掛けてきな仕事としてか考えていないという事例も聞くことを考えれば、雇用問題としても考える時期となっています。すべてを公務員で担うべきとは思いませんが、子育て支援事業には人材が重要であり、長期的に雇用する必要があることを考えれば、財団で雇用するとの選択肢は非常に有力な選択肢だと思います。

ちょうど一年前ですが、武蔵野市の全学童クラブの職員の三分の一に当たる指導員が辞めてしまったことも深く考える必要があるはずです。

他の質問では、富士高原学園をどうするのか、との質問も多くありました。

富士高原学園は、今回の予算審査の直前になって、宿泊施設として保健所の許可をとっていなかったことが判明し、現在では貸し出しを中止していることから、今後をどうするかとの問題があるからです。

許可を取っていなかったのは、以前は林間学校用の施設として使用していましたが、その後、宿泊施設へと転用したのにもかかわらず、転用のさいに届出をしていなかったためです。

今後、新たに許可をもらうには、施設の改築が必要であり費用がかかること。
何よりも、これまで年間に2000万円の赤字を出していることから行財政の見直しとして事業中止が求められていたこともあり、事業を継続するか否かを判断しなくてはならないためです。

答弁では、夏休みの利用が多いことから21年の夏を終えてから事業の中止を考えてたともあり、施設改善費用の見積もりが出てから判断をするとしていました。

★子ども協会については、財団化すべきであると私は一般質問で提案したこともあり、今回の財団化予算は評価しています。
委員会で質問しましたが、行政だけで考える組織にするのではなく、子育ての当事者や地域の人も運営に関れるようにすべきだと思います。

【参考】
子ども協会