小沢代表秘書逮捕への民主党幹事長談話

小沢一郎代表の公設秘書が逮捕されたことについて、先ほど、小沢代表の記者会見がありましたが、民主党所属議員向けへ、この件について民主党幹事長談話と記者会見の要旨が送られてきましたので、下記に転載します。

早急に真実が明らかになることを望みます。


2009年3月4日

談   話 

民主党幹事長
鳩山由紀夫

 昨日、小沢一郎代表の公設秘書が逮捕されたことについて、小沢代表は本日、記者会見を行い、国民に対して説明責任をしっかり果たし、その説明において違法性が全くないことを明らかにした。
したがって、民主党は、政治資金の規正強化、収支の透明化をはかってきており、この方針は不変であるが、今回の検察の対応については遺憾と言わざるを得ない。

検察の対応は極めて異常であり、企業団体献金であれば政党が受ければよく、わざわざ違法な献金との認識で政治団体側が献金を受けることは考えられない。
今回の検察捜査は、総選挙を控えたこの時期、そして過去の事例、潔白が証明されるに要する期間を考えれば、検察の政治的意図を疑われて当然である。この疑念を払拭しようとするなら、検察はこの異常な秘書逮捕、強制捜査の明確な理由、根拠等を国民に示す説明責任を有する。
 
小沢代表はかねてから政治資金の取り扱いについて極めて詳細に記録し、誠実かつ緻密に説明責任を果たしてきた。今回においても全て法令にもとづき正確に届けられており、同時に小沢代表の説明も明快であり、一点の曇りもないとの確信を持つ。
今後、検察の不当性を厳しく糾すとともに、小沢代表を先頭として国民の期待と負託に応え、揺るぎなく政策を訴え、政権交代に向けて不退転の決意をもって邁進する。

以上

小沢代表の記者会見要旨は下記

小沢一郎代表/記者会見要旨
2009年3月4日(水)
編集・発行/民主党役員室

★会見の模様は民主党ウェブサイトでもご覧になれます。
300k→http://asx.pod.tv/dpj/free/2009/20090304ozawa_v300.asx
56k →http://asx.pod.tv/dpj/free/2009/20090304ozawa_v56.asx

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【代表】今回の問題につきまして、私からご報告とご説明をいたします。

まずこの度、私の秘書である大久保の逮捕を含めて西松建設からの政治献金にか
かわる関連のことで強制捜査が行われたわけでありますけれども、いわゆる強制
捜査の根拠を聞きますと、その政治団体からの献金か、あるいは企業からの献金
か、その認識の違いを根拠にして、企業からの献金と認識した上で虚偽の記載を
したという検察の言い分のようであります。この種の問題で、今まで逮捕、強制
捜査というようなやり方をした例は、全くなかったと思います。まさに検察の強
制捜査の、今回は普通の、従来からのやり方を超えた異常な手法であったと思っ
ております。

それからまた、衆議院総選挙が取りざたされているこの時期において、このよう
な今までやられたことのなかったような異例の捜査が行われたことに関して、私
は非常に、政治的にも法律的にも、不公正な国家権力、検察権力の行使だ、とい
う感じを持っております。

事実関係について申し上げますが、私ども政治家はみな、国民のみなさんから法
人であれ個人であれ献金をいただいて、その浄財でもって政治活動をやってきて
いるわけであります。私はそのみなさんからの浄財を、ご存じの通り、収入・献
金の入りも出も、支出も含め、全て公開してきています。したがいまして、この
二つの政治団体から、献金を、寄付を受けたということについても、政治資金規
正法に則って、適法に処理し、報告をし、公開しているところでございます。献
金を受けたということは、その通り事実でございます。私は秘書からの報告につ
きましても、その政治団体が寄付をしてくれるということでございましたから、
政治資金管理団体で受領することにしたということで、私は、最も当たり前の、
当然のことだろうと解釈をいたしております。

もしそれが西松建設そのものからの企業献金だという認識に立っているとすれば、
政党支部は企業献金を受けることが許されておりますので、そういう企業献金と
いう認識に立っていたとすれば、政党支部で受領すれば何の問題も起きなかった
わけでありまして、私どもの資金管理団体の担当者は、それは政治団体からの寄
付という認識の下にあったから、政治資金管理団体で受領したということであっ
たと報告を受けておりますし、また私は、それは至極当たり前のことだろうと思っ
ております。献金していただくみなさんに、そのお金の出所や、いろいろな意味
においてそういうことをお聞きするということは、厚意に対して失礼なことでも
ありますし、通常、これは政治献金の場合だけではなく、そのような詮索をする
ことはないだろうと思っています。

そういう意味で私どもといたしましては、全く政治資金規正法にその通り忠実に
則って報告して、オープンにしていることでありまして、このような逮捕を含め
た強制捜査を受けるいわれはないと考えております。このようないわゆる検察権
力、国家権力が、こういう形で強制捜査を行う、この種の問題でこういう形で行
うということは、私は普通の民主主義社会においてはありえないことだと思いま
す。したがいまして、日本の場合でもこのようなことは前例がなかったわけであ
ります。私が今回のことで一番心配しているのは、このように強制力を持つ公権
力が、思うままにその権力を行使するようなことが、この後もまた行われるとい
うことになれば、私は本当に国民のみなさんの人権を守ることができませんし、
社会は暗澹たるものに陥ってしまうだろうと思っています。日本の民主主義の成
熟ということを考える上におきましても、先に申し上げたように、この種の問題
で逮捕、強制捜査というやり方は、たいへん民主主義を危うくするものであり、
公正さを著しく欠くものであると考えている次第です。

私といたしましては、今申し上げましたように、何ら政治資金規正法に違反する
点はありません。そしてさらに付け加えて言えば、その献金が何らかの形で、私
や私の秘書が、相手方に対して便宜を供与したとか、あるいは何らかの利益を与
える行為を伴っていたということがあるとするならば、それは私は甘んじて捜査
を受けます。しかしながら、私も私の秘書も、全くそういう事実はありません。
したがいまして、今申し上げたように、今回の強制捜査については、その公正さ
について、納得がいかない、疑いを抱かざるを得ないというのが、私の現時点で
の認識でございます。事実関係はもうみなさんもご存じの通り、ごくごく単純な
ものですから、お分かりのことと思います。これ以上の事実関係の説明はありま
せんし、不要だと思います。

私がこの件につきまして皆様にご報告とご説明を申し上げますのは、以上でござ
います。

<質疑応答>

【記者】党内外から今回の逮捕という事態を受けて、代表辞任であるとか議員辞
職を求める、あるいはそういうことも不可避だという声もありますが、ご自身の
進退についてはどうお考えでしょうか。

【代表】今申し上げましたように、私自身として、何らやましいことはありませ
んし、また私の秘書の行った行為は政治資金規制法に則って適法にきちんと処理
し、届け出て、そして公にされていることでありますので、私としては、それに
よってどうこうということを考えてはおりません。

【記者】当時献金を受けた時というのは、お金の出所が西松建設ということをご
存じだったのか。知っていたけれども政治団体を経由していたから問題ないと思っ
たのか。

【代表】私が直接やったわけではありませんが、全ての献金について、秘書ない
し担当者がやっておりますが、今回の大久保の話によれば、政治団体からの献金
であるという認識であったから、政治資金管理団体で受領したということに尽き
ると思います。

【記者】公設第1秘書が逮捕されたという事態は、政権交代を目指す民主党に大
きな衝撃を与えています。次期衆議院選挙に対しての影響、特に「政治とカネ」
にまつわる事件が起こると国民の政治不信も高まると思いますが、この点につい
て代表としてどうお考えなのか。

【代表】私は先ほどから繰り返し申し上げていますように、政治献金については
収入・支出、入りも出も全て公開しております。今回の問題となっている献金に
ついても、全部報告し、きちんと処理を適法にいたしております。したがって、
大久保が今逮捕されておりますが、遠からずその嫌疑は晴れるものだと信じてお
りますので、私はそのことによって、少なくとも私自身と民主党に対する、そう
いった国民のみなさんの疑念は晴らすことができると思っています。

【記者】今回、小沢代表の秘書だけに限らず、与野党にかかわらず、二つの政治
団体から献金を受けていますが、なぜ今回、検察のターゲットが小沢さんの秘書
になったのか。どう思っていますか。

【代表】全く分かりません。先ほど申し上げたように、私は今、民主党、野党第
1党の党首、代表をいたしております。そして政治献金については、何度も言う
ように、法に則って報告し、オープンにしている。たぶん、収支を全部オープン
にしているのは私だけだと思っています。私はそういうふうに明朗にきちんとし
ています。それにもかかわらず、このような一方的なこじつけたような理由でもっ
て、検察権力の発動ということは、非常に公正を欠く、政治的にも法律的にも公
正を欠く行為ではないかと感じています。

【記者】先ほどから、検察権力の横暴だという発言がありますが、代表の口から
謝罪の言葉はないですが、今回秘書が逮捕されたこと、世間に動揺を与えたこと
について、申し訳ないといった謝罪はないのでしょうか。

【代表】私は、何度も申し上げていますように、何らやましい点もないし、政治
資金規制法に則って、正確に処理し報告し、そして収支も全部オープンにしてい
ます。したがって、今回、秘書が逮捕される、強制捜査を受けるということにつ
いては、全く合点がいかない、理解できないところであります。必ず近いうちに
その嫌疑が晴れ、私どもの正当性が証明されるものと思っていますので、そうい
う意味において、今、お詫びするという理由は見当たらないと思っております。

【記者】近いうちに嫌疑が晴れるだろうということで、謝罪もないということだ
が、今後捜査が進んで送検、起訴になった場合も変わらないという認識でいいの
か。

【代表】私は起訴などということはないと信じている。起訴に値するような違法
なことはやっていない。そう認識しています。

【記者】今回の件について献金の出所は把握してなかったということだが、結果
としてゼネコンから多額の献金を受けている事実に関して、国民の間に、政権を
変えようとしている中で自民党と同じ体質があるのではないかという声もありま
すが、それについて代表はどのようにお考えですか。

【代表】あなたはゼネコンだけの話をしますが、私はたいへん大勢の個人のみな
さんから献金をいただていますし、ゼネコンだけでなく、その他の企業からも身
に余るほどの献金をいただいています。心からみなさんに感謝しております。ま
た、私は従来から政治資金に関して、日本社会全体に対しての私の考えですが、
献金をこの企業だからいけないなどという意味で制約するやり方ではなくて、献
金はどこから受けても構わないが、それは全て、どこからいただいて何に使った
か、全て公開しよう、それを国民が見て判断できるような仕組みに、ディスクロー
ジャーする。隠すような体質がいけないと思っています。私の従来からの主張は、
あくまでも明朗、そして何ごとも公開して、それが妥当かどうかは主権者が審判
を下すのが民主主義のあり方であると思っていますので、自民党と同じ体質だと
いうような類の意見は全く心外である。私はずっと以前から、全部公開しろと言っ
てきました。自民党はひたすら、それを嫌がってきたわけであります。それは年
金や医療や、社会保険庁の行政をみてもそうではないですか。それがオープンに
なっていたら、もっと早く改善ができたろうと思います。ですから私はディスク
ロージャー、日本社会をよりオープンな社会にして、国民が判断する材料や資料
を国民の前に提供するという社会にすべきだというのが持論であります。

【記者】小沢事務所は政治団体から4年間で2100万円、政治団体の大きな献
金額をチェックするシステムはどういうふうに敷いていたのか。その背景などは
調べないのか。

【代表】一般的に言って、私の事務所ではなくして、献金してくれるという方に
ついて、このお金はどういうところから出ているのかという類のことは、普通の
一般常識として、個人の間でも同じだと思いますが、どこから持ってきた金だと
か、そういう詮索はしないのが、私は大多数だと思っています。その意味で、献
金してくださるみなさんの善意を信じてやってきているというのが現状だと思っ
ています。個人でいえば、全く知らない人からもたくさん献金をいただいていま
す。したがって、先般も申し上げた通り、その献金の原資そのものが違法である
ということが明らかになった時には、それは返却するということにして、けじめ
をつけているつもりであります。

【記者】小沢代表自身がディスクローズをしっかりとした政治資金を目指してい
ることは承知しましたが、問題になっているのは、個人の献金では本当はなくて
実は企業の献金だったという疑惑が持たれているわけですが、そういう脱法的な
献金の可能性が示唆されていて、それが国民に不信を与えているのだと思います
が、ご自身も政治改革を進めてきた政治家として、取り上げられている疑惑につ
いてはどう思いますか。

【代表】私どもの政治資金の処理の仕方としては、その政治団体の原資がどうい
う形で、どういうところから入っているのか、それは知る術もありません。です
から、政治団体からの寄付ということだったので、政治団体で受領したというこ
とであります。そして、もし、今あなたが言っているように、西松建設の中で、
そのような脱法というか違法な形で作られたお金であったということがはっきり
した時点において、さっき申し上げた通り返却するつもりであります。

【記者】昨日午後になって、報道から始まって秘書が逮捕される展開になったの
ですが、今日の会見まで時間がかかりました。この内容ならすぐにお話していた
だいてもよかったように思うが、説明が遅れた理由、その判断についてご見解を
お願いします。

【代表】別に意図的に遅らせたわけでも何でもありません。全く予期しなかった
ことでありますから、大久保がどうなっているのか、それすらも分かりませんし、
そういったことを問い合わせたりしている間に時間が経過したということだけで
あります。ですから、今日は役員会でお話し、そのすぐ後でみなさんにご報告し
ているということであります。

【記者】代表のご説明で、秘書は政治団体からの献金であるという認識だったこ
とと、便宜供与はなかったということですが、捜査の過程でそれが覆った場合、
どうするか。

【代表】私は覆ることがないと、さっきから言っている通り、必ず近いうちに嫌
疑は晴れると、正当に適法に対応してきたということになるものと信じておりま
す。

【記者】確認ですが、嫌疑は晴れると言っていますが、原資が脱法的であること
が確認されたならば返却するということですか。

【代表】そうです。過去にも確か水谷建設だったか、これも嫌疑が確定した段階
できちんと返却しました。確定したときにはそのつもりでおります。

【記者】代表は陸山会の代表者であって、法律上は会計責任者、事務担当者の行
為を監督する責任があると思いますが、代表者として、どこまで帳簿に目を通さ
れるか、代表者としてどのようなチェックをされてきたのか、教えてください。

【代表】政治家は1人で政治活動を全部やることは不可能です。ですからスタッ
フ、秘書のサポートを借りながら、活動を続けているわけであります。この政治
資金につきましても、私もみなさんご存知のように、非力ながら民主党の代表と
して選ばれて、務めさせていただいており、全国で一生懸命、国民のみなさんに
語りかけ、話しかけ、あるいは我々の政策を理解していただく努力が、最大の党
首、代表としての任務だと思って、ずっと就任以来やってきました。民主党になっ
てからだけではありません。私も40年やっていますので、最初に当選したとき
よりも、だんだんそういう仕事が増えてきています。したがって、細かな政治献
金の一つ一つについて、私が全部チェックするということはいたしておりません。
秘書を信頼してやる以外に、現実問題として不可能なことであります。全体の報
告は受けて、それを了としてきておりますが、個別の一つ一つについてまで目を
通す時間的、能力的余裕は現実にはないということであります。

【記者】献金を出す場合、企業側としても何となく自分たちが出しているとわかっ
ておいてほしいと一般的には思うと素朴に思いますが、西松建設のにおいもしな
かったのでしょうか。

【代表】私が直接窓口としてやっていたわけではありません。したがいまして、
大久保の話を、報告を聞けば、自分としては政治団体としての寄付行為、献金だ
という認識で、法律に則って処理した、という報告を受けており、さっきから申
し上げていますように、どういうふうにして原資が作られたかということまでは
知りうる術がありませんので、私は、秘書が、担当者が、それをそのまま受け取っ
たということについて、至極自然のことだと思っております。

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小沢一郎代表/定例記者会見要旨
2009年3月10日(火)
編集・発行/民主党役員室

★会見の模様は民主党ウェブサイトでもご覧になれます。
300k→http://asx.pod.tv/dpj/free/2009/20090310ozawa_v300.asx
56k →http://asx.pod.tv/dpj/free/2009/20090310ozawa_v56.asx

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<質疑応答>

【記者】今日午前の常任幹事会で、この間の経緯を説明されたというが、どのよ
うな説明をされたのでしょうか。また、週末の各社世論調査で、代表を辞任すべ
きだという声が5割を超えていますが、このことを受けて進退をどのようにお考
えでしょうか。

【代表】まず、先週から私の政治資金に関わることで、同志の仲間はもちろんで
すが、国民に皆さんにも大変ご迷惑をおかけし、ご心配をおかけしたことを、こ
の機会にお詫び申し上げたいと思います。

今日の常任幹事会では、まずそのことを申し上げましたが、特段そんなに詳しい
話をしたわけではありません。単純な事実です。皆さんもお分かりの通りです。
ちょっと経過を申し上げたとすれば、3日の朝に大久保から突然連絡があり、
「地検からちょっと話を聞きたい」という連絡があったということで、「ああそ
うか。それならありのままに話してくればいいじゃないか」「はい、分かりまし
た」と言って出かけたきりなのです。午後に会うということになっていたようで
すが、私は1時間、2時間すれば終わって連絡があるかと思っていましたが、全
然なくて、マスコミの情報で逮捕するとかされたとか聞いて、突然逮捕というこ
とで、大変びっくりしました。私が今日、常任幹事会で新たに申し上げたのは、
そのところでございます。

それから、もう一つ言いましたのは、私の政治家としての生涯かけての大目標は、
1つには、官僚主導の政治・行政を、国民主導の、国民の側に立った政治行政に
改める。もう1つは、日本に真の議会制民主主義を早く定着させなければならな
い。これは以前から記者の諸君にも話していたと思いますが、その2つを実現す
るには政権を変えるしかない。それが私の政治家としての生涯の大目標であり、
夢であり、使命であるということで、私個人云々の問題ではない、その大いなる
目標を何としても実現したい、ということを申し上げたということであります。

第二のことですが、大久保の逮捕から1週間が経過して、その間、私もこれもま
た申し上げている通り、収賄罪か何かの犯人かのように毎日報道されたので、国
民の皆さんがそういう中では辞めたほうがよかろうというふうに思われたとして
も、それはそう感じるだろうなと思っています。ただ、まだ収支報告書の事務処
理の問題以外に何も明らかにされていないわけですので、私はそういう意味で、
その他のことも含めて事柄が明らかになれば、その時点で国民の皆さんにご判断
いただければいいのではないか。したがって、私は進退については最終的な結論
が出るまで、現時点では全く考えていません。

【記者】最終的な結論が出た段階で判断されるということだが、世論調査でも厳
しい数字が出ていて、政権交代を目指すという衆院選への影響を考慮して、事件
の最終結果もそうだが、選挙や政権交代ができるかどうかも進退の判断となるの
でしょうか。

【代表】いま申し上げたように、私の政治家としての最大の大目標は、政権交代、
それによって国民主導の、国民の側に立った政治・行政を確立する。そして、こ
の世界的な激変が予想される今日、1日も早く議会制民主主義を日本社会に定着
させる。そのことが私の大使命である。また生涯かけての目標でありますが、そ
のためには総選挙で勝利しなければなりません。私の今後の行動基準は、あくま
でもその点に物差しを置いて判断したいと思っています。

【記者】一部報道では、小沢氏からの便宜供与に関して、小沢氏の地元の建設業
者からは、小沢氏と関係が深くないと公共事業が受注できないという声が挙がっ
ていますが、それについては代表自身はどう説明されますか。

【代表】それはどなたが言っているのか分かりませんが、いろいろな方がいます。
私どもとの関係と、そういった公共事業の受注の云々という結果とは、関係があ
るとは私は思っていません。

【記者】大久保秘書の逮捕に関して、任意の聴取もなく即逮捕だったということ
だが、その前の時点で大久保氏を含めて、代表の事務所の関連のところに地検側
から接触はあったのか。また代表は、地検が事情を聞きたいということなら説明
するという話をしていたが、現地点で地検からのアプローチがあったかどうか、
お聞きします。

【代表】第1問については、全く事前には何もありません。大久保自身も「何だ
ろうな」と、私自身も「何だろうな」と。「とにかく行って正直に答えてくれば
いいのではないか」という会話を電話で交して、それっきりということです。

それから、私は話をしたいというのであれば、時間が許す限りどなたとでも話し
ますよと申し上げましたが、地検当局から、そのような話は全くありません。

【記者】世論調査の中で、代表のこれまでの説明に対して、納得できないという
結果が出ていることにどう対応するか。また先ほど、進退について、政治資金収
支報告書やその他を含めて結論が出たらと話していたが、それは起訴された時点
なのか、捜査終結の時点なのか、どうでしょうか。

【代表】国民の皆さんがマスコミの調査に対して納得できないというのは、政治
資金規正法の虚偽記載と言われたって一般の人は何だかよく分からないでしょう。
携わっている人ならば、収支報告書の事務処理のことかと分かりますが、私とし
てもそれ以上の説明は、単純な事柄だからないわけです。政治資金規正法そのも
のについて国民の皆さんがよく分からないという点も多分にあると思います。

それから皆さんの報道だと、(献金を)「請求した」「要求した」という言葉が
躍っているようです。私は個別のことは秘書を信頼してみんな任せていますから、
個々の会社や個々の個人の献金については知りませんけれども、献金していただ
いている皆さんに、御礼を申し上げながら「今年もまたよろしくお願いします」
「今回もよろしくお願いします」と言うことは、できるだけやるべきであると思っ
ています。個人も数百の方ですので回りきれませんから、そうした方々には手紙
か何かで「今年もよろしくお願いします」と言うことをやっていることは、報告
を受けて知っています。「できるだけ丁寧にするんだよ」というふうには言って
いまして、これは社会通念上、何もおかしいことではないのではないでしょうか。
献金してくれる人に頼みにも行かない、何にも行かないということだと「何だ。
お願いにも来ないではないか」ということになってしまう。いただく方々には
「お願いします」と全員に言えればいいのですが、それは物理的に不可能だから、
郵便か何かでお願いしているということでありまして、それも社会常識上、当た
り前の行為ではないかと思っています。

それから、大久保が起訴になるとかならないとか、そういうこと以上に、その中
身の問題だと私は思っているのです。単に、収支報告書の処理の認識の違いでしょ
う。今までは、それは総理大臣であった人さえも、みんな修正報告で済ませてき
た問題です。私が「今度のように即逮捕というのはことはなかったのではないで
すか」と言ったのは、そういうことです。同時に、私が収賄罪みたいな犯罪に手
を染めているという事実があれば、私はどのような捜査を受けてもいたし方ない。
しかし、そのような事実はないと、最初から申し上げている。検察の捜査の区切
りということもありますが、中身がどういうものであるかということで判断しな
いといけないのではないかと思っています。

【記者】秘書の政治資金規正法違反にとどまる場合は、進退に発展するような問
題ではないというお考えでしょうか。もう一点は、選挙に勝つことが物差しだと
いうことですが、その判断基準で起訴云々とは関係なくご自身が判断するという
ことでしょうか。

【代表】秘書の起訴云々ということも1つの捜査の区切りだろうと思いますが、
あくまでもその中身を検討した上での判断になると思います。私は現時点におい
ては、政治団体からの寄付であるから政治団体で事務的に処理したこと自体に間
違いはなかったと思いますので、そういう意味でそれが起訴になったりすること
はないだろうと思っています。ですから、それによって、いま進退云々というこ
とを考えていません。

それから、私が大目標としている2つの日本の政治・行政の大改革を達成するた
めに、総選挙において、国民の皆さんの支持を得る。それを私の判断基準の中に
常に置いているということを申し上げました。ですからまさに、第1問と密接に
関連するのではないでしょうか。その中身が、国民が「ああ、そういうことか」
というようなことであれば総選挙に影響しないだろうし、「こんなことだったの
か」という大きな事柄であったとすれば総選挙に影響するだろう。それは(中身
と)裏表の関係ではないでしょか。

【記者】仮に起訴されたり、東京地検が虚偽記載の起訴にとどまった場合は、民
主党がこれから政権交代に向けて、政治資金規正法が法律としておかしいという
国民の認識があるだろうから、公共事業の受注企業からの献金は受けないという
ことを、代表自らの発案で決めていくということはないでしょうか。

【代表】それも1つの考え方だと思います。ただ公共事業は、皆さんは建設関係
の公共事業だけを念頭に置きますが、国の発注が、防衛省でもいろいろな役所で
もあります。だから、ほとんどの会社が国から発注を受けて納品したりしている
のではないでしょうか。そこのところの兼ね合いです。そうした公共的な事業を
しているところは一切だめだということにすると、まずほとんどの会社が、何ら
かの形で国や地方公共団体からの仕事をしていますので、そういう企業はないか
もしれません。それは非常に難しいことであって、献金を事実上なくすことにつ
ながります。そうすると、政治活動への公的な支援を、どういう形かは別にして、
もう少し充実するのかということとの兼ね合いだろうと思います。政治活動にお
金がかかるということは、アメリカの大統領選が象徴的ですが、あれほどではな
くても現実に一定のお金がかかるわけですから、それをまかなうために何らかの
形で政治資金をもらわなくてはならない。そうでないと、お金持ちしか政治家に
なれないということになってしまう。現実的にはどういう手法がいいのか、もう
少し検討したらいいかと思います。いずれにしても、私の基本的考え方は、全て
オープン、ディスクロージャー。日本の社会にはそれがもっと必要だと思います
し、政治資金についてはなおさら、その収支をオープンにする。そして、そのオー
プンな資料に基づいて国民が判断する。そうしたシステムにすることが現実的に
は最も考えやすく、またやる気になればできる方策でないかと思っています。

【記者】問題になった2つの政治団体が西松建設と関連があったというのはご存
知でしたか。

【代表】私は、そういう団体から献金をいただいているということも知りません
でした。個別のことについては秘書を信頼して任せています。それこそ何百とい
う相手ですから、私が1つずつどうなっているかを知ることは物理的にも能力的
にも不可能です。総括的な政治資金収支報告については報告を受けますが、個々
については知りません。どういう政治団体だったかも知りません。

【記者】先週の会見の時には国民に対してお詫びの言葉はなかったのですが、今
日は冒頭にお詫びされました。この1週間にどのような心境の変化があったので
しょうか。

【代表】先週、大久保が逮捕された時には、さっき言ったように、本当に「ちょっ
と話を聞きたい」と、「では行っておいで」と言っただけで、突然逮捕された。
翌日、逮捕理由を聞くと、単に収支報告書の問題だけだったというので、これは
そんなにずっとお騒がせするような問題ではないだろうと思っていたし、非常に
単純な事柄だったので、すぐ済むだろうと思っていた。それが、こうして1週間
以上も皆さまにご迷惑、ご心配をおかけする結果になってきたので、今日の会見
の機会に申し上げようと思い、話したわけです。

【記者】代表は先週の会見では、善意の献金者についてはノーチェックだと言っ
ていましたが、今日は社会通念上、献金をお願いすることがあると言っていまし
た。お願いするには誰かを特定しないといけないと思いますが、その点について
は事務所として献金者は把握していたという了解でいいのでしょうか。

【代表】献金してくださる方に「また今年もよろしく」というお願いをすること
は、社会通念上許されるのではないかということです。例えば個人であれ企業で
あれ、新たに献金の申し出があった場合、その方に関して「このお金はどういう
お金ですか」「違法な、脱法行為のお金ではないでしょうね」と詮索することは、
普通あり得ないのではないかと思います。例えば、慈善事業に普通の人が寄付す
る場合でも、寄付される方が「このお金は大丈夫でしょうね」と言うことは、ま
ず普通はないでしょう。そういう意味で(献金は)善意を信じていただく。そし
て、今までいただいていた人に対しては「今後も継続してよろしくお願いします」
と言うのが、普通の自然な形ではないかと申し上げたわけです。それだけのこと
です。

【記者】いまの質問に関連して、2つの政治団体の支出が突出していますが、代
表として総額どの程度献金を受けていたか実情を把握しているか。また、政治資
金規正法では政治団体の代表者は会計責任者の監督責任がありますが、これにつ
いてはどうお考えでしょうか。

【代表】先ほどの質問でも答えた通り、そういう名前の団体から寄付を受けてい
たことも私は分かりませんでした。ですから、その団体からいくら受けていると
いうことも分かりません。

2番目は、代表者は私ですから、結果として、私に監督責任があるというのはそ
の通りだと思っています。

【記者】2つの政治団体とも、背後に西松建設があるということを知らなかった
ということですが、また企業献金についてはディスクロージャーが大事だという
ことですが、今回のように実際には企業が献金をすることと同じような形で抜け
穴になっているような状態について、代表はどうお考えでしょうか。

【代表】その問題について言えば、例えばアメリカにはPACという制度があり
ますが、いろいろな企業が政治団体をつくって、その判断で献金するというよう
な仕組みも1つの考え方だと思います。いろいろな知恵を出して、結果として隠
れ蓑みたいな行為ではなくて、正々堂々のオープンな仕組みをつくることも大事
だと思います。

【記者】代表側のほうから西松建設に対して献金してくださいという請求書が出
されているとか、年間2500万円の献金の約束をしていたという話があるが、
それは事実としてご存知か。また、2つの政治団体は西松建設のダミーであった
ということを知っていたのではないかと推察されるが、どうでしょうか。

【代表】私は全く知りませんし、たぶん、西松建設の経営のトップの方とも面識
がないと思います。先ほどから申し上げているように、その他の犯罪的な行為に
関連したことをしたことはないということは、その一事をもってしても、会った
ことがなければ、頼むことも頼まれることもないわけですから、ご理解いただけ
るだろうと思います。

そして、これもまた先ほど申し上げましたが、献金をいただいている方に「今年
もよろしくお願いします」と言うことは、「要求」とか「請求」とかいう言葉を
使えば、いかにも無理矢理に出せといった意味合いに取られますが、そうではな
く、事務的には、事務処理的には請求書を送るということになると思います。ま
た、献金してくださる方に対しては、献金してもらう方が身を低くして頼むわけ
ですから、お願いに行っているということは知っています。しかし、個別の、ど
こにいくら請求したとか、お願いしたとかは知っていません。

【記者】代表の説明では、個別の献金については秘書に信頼し任せていて、総括
的な報告は受けていたということですが、総括的な報告はどのくらいの頻度と内
容で受けていたのでしょうか。

【代表】これもまた申し上げた通り、3月には収支報告書を出さなければなりま
せん。その時に、トータルこのくらいの献金を受けたと、概括的な報告を聞いて
いるくらいでありまして、それ以外の個々の具体的なことについては聞いていま
せん。それは実際上、何度も言いますが、個別のことを全部自分で精査すること
は、物理的にも能力的にも不可能です。秘書を信頼して任せる以外、実際には術
がないということです。

【記者】報告を受けていたのは大久保氏だけですか。

【代表】トータルの政治資金収支報告書を書いているのは事務代行です。それが
収支報告書を書いて届け出るので、届け出る前に概括的な報告を受けていたとい
うことです。

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