【外環道路】対応の素案発表 パブコメを実施中

国土交通省と東京都は19日、今後の外環道路建設について「対応の方針(素案)」を発表、パブリックコメントの受付を始めました。意見を受けた後、正式版の「対応の方針」をとりまとめる予定。
注目される外環ノ2(地上部)については、本線(地下)の着工を優先させ、別の場を設けて話し合いは続けていくと記載されています。


素案は、外環道路の公式サイト、東京リングステップ東京外かく環状道路(関越道~東名高速間) 対応の方針(素案)で公開されていますのでご参照ください。

今後は、各地域でパネルや模型など使い個別での情報提供を行う情報コーナーを設置。対応の方針(素案)についての意見募集を2月28日(土)まで行います。

 ○武蔵野市での素案の閲覧場所
 ・市役所都市整備部(市役所4階)
 ・本宿コミュニティセンター
 ・吉祥寺東コミュニティセンター
 ・吉祥寺南町コミュニティセンター
 ・本町コミュニティセンター

 ○武蔵野市での情報コーナー開催日
  平成21年2月12日(水) 16:30~20:30 吉祥寺南町コミュニティセンター

 

武蔵野市域での外環道路については、ざまざまな論点がありますが、特に注目される外環ノ2について、素案から抜粋しておきます。

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外観整備に伴う課題と対応の方針

(外環の環の字が間違っているようですが、原文はこの字を使っています。他の箇所では環の字を使っているので、よほどあわてて作成したのかもしれません)

①外環ノ2の必要性についての懸念
②外環ノ2の計画が住民と行政との十分な話し合いが無いまま進められてしまうことについての懸念
③外環ノ2に関する地域住民への十分な情報提供への期待

これまでに頂いた意見
・外環ノ2を白紙撤回し、改めて外環の2の必要性の有無から検討すべきである。
・外環ノ2が、外環とは別の計画として立案されるとすれば、地域住民との話し合いがあってしかるべきだ。
・外環ノ2を検討したいが、必要性の有無などを検討するためのデータや、説明が少ない。

   ↓

(都)
・外環の地上部街路(外環ノ2)は、都内の都市計画道路ネットワークの一部として、昭和41年に外環本線と同時に計画決定されています。当時、外環本線と一体となって自動車交通に対応するとともに、地域の利便性や、沿線のまちづくりに地上部街路を含む規定の都市計画道路ネットワークについて、交通処理機能とともに、防災、環境などの観点からも検証を行い、その必要性を確認してきました。

・外環については、本線の事業着手を優先すべきと考えています。

・一方、地上部街路については、外環本線の都市計画を変更する過程において、沿線区市長の要望に対し、国と都は必要性の検証を行う旨を平成18年11月に回答しています。また、都市計画変更案に対して、沿線区市長から、
①区民及び区の意見を尊重して方向性を定めること
②必要性について、原点に立ち返ってオープンに議論することが重要である
③廃止することも含め、計画の方向性、検討のプロセスを早急に明らかにされたい
④住民、市の意見を十分尊重し、地域の特性に合わせた適切な対応を図ること
などといった意見をいただいています。

・これらを踏まえ、都は、平成20年3月に「外環の地上部街路について(検討の進め方)」を公表し、検討の視点と検討のプロセスを明らかにしてきました。

・都は、これに基づき、環境、防災、交通、暮らしの4つの視点で、地上部街路の必要性やあり方などについて、広く意見を聴きながら検討を進め、都市計画に関する都の方針をとりまとめていく考えです。

・検討にあたっては、今回の地域課題検討会等とは、別の場を設け、地元のみなさまとの話し合いを行ってまいります。また、地域課題検討会でいただいたご意見は今後の地上部街路の検討に引継いでまいります。

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以下は素案への感想。

★この対応の方針(素案)では、これまで外環道路予定地の各地域で行われたPIごとにどのような課題が出され、課題に対しての国や都の考え方や外環道路を建設することによるメリットが強調されているように思いました。

特にプレスリリースでは、韓国では都心部の環状道路が完成しており、中国でも今年の9月には完成するという国際比較。経済効果が年間約3000億円ある。昨年8月に首都高速であったタンクローリー横転事故から、災害時などの迂回機能を持っていることが参考として記載されています。

経済効果は数字ですの検証しやすいのですが、効果を得るための投資額。他の施策との優先度。今必要なのか。建設によるデメリットなどマイナス要素については、建設することが国や都の仕事と考えれば当然でしょうが、触れられていません。

★話し合いを続けることはいいことだと思いますが、疑って読めば、本線は何が何でも作る。地上部は時期をずらしても作りたい。廃止はしない。道路建設の既得権は離しませんよ、と思えてしまいますが、さて真相はどうなのでしょうか。廃止する、再び凍結するには、どのようなことが必要かも記載すべきと思います。

★昨年行われた武蔵野市での地域PIの様子を見る限りでは、建設以前の必要なのかどうかのそもそもを議論を続けたいとの意見が多かったように思いました。ですが、素案を見る限りでは、読み方には主観が入るので個人的な思いですが、各地域ごとのPIで議論が深まり、より必要性が高まった。課題を少なくして建設しようとの意思になっていると思えてしまいそうです。

【参考】
東京外かく環状道路(関越道~東名高速間) 対応の方針(素案)の意見募集について