緑町きらきらプロジェクト

12月20日に「緑町きらきらプロジェクト」の話を伺ってきました。地域商店街の活性化に住民がどのようにかかわるか。行政がどのように支援できるのか、非常に参考になるプロジェクトだと思いました。


話を伺ったのは、武蔵野市社会教育を考える会が主催している連続講座『まちをつくる市民の力 第4回 「かがやく市民、つながる地域」』でのこと。

緑町きらきらプロジェクトは、武蔵野市の緑町を生活圏とする市民や事業所などかかわりのある住民で立ちあげた地域密着型のグループです。緑町は、コミセンが町の中心にないことや公立小中学校がないこともあり地域のつながりが薄いように思っていた人がメンバーとなって2007年の7月からはスタートしたのだそうです。

同プロジェクトが行ったのは、緑町にある商店と情報を紹介するマップづくりと武蔵野市の高齢者総合センターの敷地を活用して行ったコミュニティカフェでした。

このコミュニティカフェに私も出かけてみましたが、松ぼっくりを使ったクラフトコーナーや近くの商店街で販売されている商品を使った喫茶コーナーを開設するなどで賑わいを見せており、新たな人を呼び込むことで商店へと足を向けさせることができ、商店街の魅力にプラスアルファをもたらせたのではと思えていました。

このことを行政側として考えてみると、とかく補助金を出すことで終わってしまう商店街支援ですが、直接に補助するだけではなく、このような企画への支援による間接的な活性化をもっと考えてもいいとも思った内容でした。

以前、川崎市の例を視察したさい、対象となる団体などに直接支援をするのではなく、人を集めることなど間接的な支援を行政は行うべきではないか。直接の補助は、補助金が目的になってしまうから、との話を伺っていました。
来た人を呼び込むのは、商店の魅力であり努力となりますから、税金を使う意味では、話は分かりやすと思えたいたからです。そのため、このコミュニティカフェも同じベクトルにあると思えていました。

今回、あらためて話を伺ったのですが、マップ作りやコミュニティカフェ作りもそうは簡単にはいかなかったと苦労話が中心でした。詳細はメンバーの方々に伺ってもらうことにして、そのなかでも興味深かったのは、コミュニティカフェへの行政の対応でした。

緑町には、グリーパーク商店会、緑町商栄会と緑町一番街という商店街がありますが、その中心に市の施設である高齢者総合センターがあります。そのため、この施設の敷地を使えば、それぞれの商店に近いこともあり、使えないか相談をしたのだそうです。

しかし、施設は市の施設だが指定管理者がやっている。貸し出す権限がないと断られ、市に相談をしたところ、センターに相談と言われるなどたらいまわしになり、さらに、定期的にやりたいとしたら、特定団体に定期的に貸せないなどできない理由を並べられたことで一時期計画を断念されたと話されていました。

ところがその後、市の別のセクションに相談をしたところ、行政との交渉の仕方などを教えてもらい、再び熱意とともに行ったところ、半年後には許可があり、コミュニティカフェを開催することができた、と話されていたのです。

行政側でどのような判断があったのかは分かりませんが、特定団体への利益を目的としていないのですから、このような地域住民の行動にこそ支援をしていくべきではないでしょうか。
おそらく、前例がなかったことから判断ができなかったのだろうと思いますが、今回の例で言えば、半年程度で方向転換をしたことは、かなりのスピードで考え直しことになり、非常にいいことだと思います。目に見えないところで、市役所の意識も変わってきているということなのでしょう。この施設だけではなく、他の公共施設ももっと活用できるようになればいいのにな、とも思いました。

このコミュニティカフェは、商店街活性化へ行政がどのように対応するのがいいのか。良い事例ではないでしょうか。

また、同プロジェクトの特徴的なのことは、それまでにさまざまな市民活動を行ってきた人が地域で何かをしたいと集まったグループで、何かの目的が最初にあったのではないこと、とメンバーの方は話されていました。
行政や商店だけでなく、このような住民の力も使うことももっと必要です。何よりも最も身近な消費者でもあるのですから。