【外環道路】検討会終了 PIは続くものの内容は未定に

12月18日に第3回武蔵野市外環市民参画(地域PI)検討会が開催されました。終電ぎりぎりまで続いた長時間の会でしたが、結論といえるのは、検討会はこれで終了。国と都は、PIを続けていきたいと表明したものの、具体的には何もないということです。


今回の検討会を全てを傍聴できたのではありませんので正確ではありませんが、私が見ていた範囲では、国や都からの説明が以前よりも詳しくなってきていますし、疑問に応えようとの意思を感じました。

たとえば、懸念となっている地下水については、道路のルートを検討する段階で地下水は検討していない。計画が決まってから技術的に対応する。ボーリング調査で地下水に影響があることが分った場合、数メートルの変更をする可能性はあるが、最後の手段であり、今の状況ではない、という考え方が示されていました。

言い換えれば、地下水を理由としての計画変更は、これまでの例から考えればないということかもしれません。

また、地下水については、科学的に検証できるとはいえないこと。情報もなく文献を調査するしかないこと。本当に検証しようとすれば、地表を取り除くしかない。だから、いくつかのサンプルとなる箇所で調査し推測するしかない、などの返答がありました。

このような会では、不確実なことを行政側は言わないのが通例だと思いますが、この日では、確実性がどのくらいなのかについてや情報がないことも発言をしていました。

これまでの検討会の様子を見ていると、市民から何を問われているのか。何を示せばいいのか理解できていないことから、議論がかみ合わないように感じていましたが、データをどう見るかは別としても、国や都の考え方が示されており、少しずつですが論点がかみ合ってきたように思えた会でした。

しかし、会の終了間際で今後をどうするのかとの質問が参加者からあり、国、都とも検討会はこれで終了。これまれでの議論を元に対応の方針を作るとの見解が示されました。

参加者からは、対応の方針が出されたら、その方針の検討会を行うのか、との質問がありましたが、明確な返答はありませんでした。
ただ、議論はしたいし意見は聞きたい。このような検討会になるか具体的な形は分からないが、PIは続けていきたいと国、都からの発言があり、PI方式が今後も続くであろうことは明らかになっていました。

形はどうであれ、行政側と市民が時間をかけて議論をすることは必要です。具体的なことは決まっていないので何ともいえませんが、可能性が見えたような気がしました。
今回の様子を見る限りでは、もっと続けることで、互いも分かり論点も明確になると思えたのですが、検討会はこれで終了です。

一段階が終了したことになる外環道路ですが、今後がどうなるか。今のところ、皆目分かりません。

■会の終了時に行政側からのコメントがありましたが、そのなかで主催者として武蔵野市の担当者からの発言もありました。議会、行政も含めた市民参加でやるのは当然のこと。昨年、突然行われた国幹審のような国や都の手法に強い懸念を示す内容でした。通常はここまで言わないように思いますが、内容は正論であり参加者の思いとも同様ではないかと思います。よくぞ言った! との拍手を贈ろうかと思ったほどでした。

国、都がどう考えるかがこれからのポイントでしょう。検討会に参加していた担当者のレベルでは方針を決められないと思いますが、真摯に考えて欲しいと思います。外環道路が今の時代に本当に必要なのか。必要であるのなら、地上部までなぜ必要なのか市民に納得できるように科学的に議論すべきです。

【参考】
東京リングステップ(国土交通省東京外かく環状道路調査事務所)