介護保険料をどうする? 健康福祉総合計画へのパブコメ募集中

14b5f6f4.JPG武蔵野市は、健康福祉総合計画の策定に向け「中間のまとめ」を公表、パブリックコメントを募集しています。武蔵野市の福祉の今後の方向を決める重要な計画で、細かなデータも掲載されていますので、ぜひご参照下さい。
このなかで気になるのは、今後の介護保険料をどう考えるか、です。
武蔵野市の介護保険の内容は非常に高いものですが、保険料も多摩地域で最も高額となっています。この中間のまとめでは、今後の保険料とどのような内容を望むのか、3パターンを示し意見を求めているためです。


中間のまとめは、第四期長期計画・調整計画に基づき、改定時期を迎えた高齢者福祉・介護保険事業計画、障害福祉計画に加え、同じく改定時期を迎えた健康推進計画を見直して新たな総合計画として再構築するために策定するもの。

さまざまな論点があり詳細は冊子をご覧いただくとして、介護保険料だけに今回は注目してみました。

◆◇保険料は都内で最も高額 中身は?◆◇

東京都が公表している都内区市町村の第3期(平成18~20年度)介護保険料を見ると、武蔵野市の介護保険料は島嶼を除くと、23区も含めて最も高額な月額4700円となっています(町田市も同額)。

保険料自体は安いにこしたことはありませんが、問題はその中身。中身が良く市民が納得できるのであれば、高額でも仕方がありません。

中間にまとめにあるアンケートは下記のように約8割が現在のサービスには満足していることになっています。

○介護サービスの満足度について
・「ほぼ満足している」(43.4%)
・「満足している」(39.0%)
・「不満である」+「やや不満」(9.2%)

◆◇武蔵野市の特徴◆◇

また、「居宅サービス+地域密着型サービス受給率」(画像上)と「居宅+地域密着型サービス受給者一人当たり給付月額」(画像下)の図があります。
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これを見ると、武蔵野市は給付費、居宅サービスの受給率がともに全国平均・東京都平均、都内の市町村の中で突出していることが分かります。このことは、武蔵野市が特別養護老人ホームなどの施設を重視しているのではなく、在宅重視の施策を進めていること。さらに、その利用率が高いことが分かります。

利用率が高いことは、先のアンケートと同様でサービスに満足しているからと考えられる反面、本当に必要な人が利用しているのかとの課題もありますが、この数字だけでは分かりませんので別問題として横に置き考えみると、次のアンケートが注目されます。

○介護サービスの水準と介護保険料の関係について

・「サービス内容を見直して、過度な保険料負担にならないようにするべき」(57.1%)

・「サービス水準は高いほうが良いので、保険料は高くてもやむを得ない」(21.6%)

・「サービス水準は下がっても、保険料は安いほうが良い」(4.2%)

つまり、現状の内容を低下しないことを求めている人が多いと言えるでしょう。

◆◇上中下の3パターン 保険料、選ぶのはどれ?◆◇

内容と保険料はリンクしますので、今後をどうするのか。中間のまとめでは以下の基本的な考え方のパターンを示しています。

【パターン1】
最小限の施設整備を行う。
●現行の居宅サービス水準を維持する。
●介護保険施設の整備は、現在、決定している特養100床など、最小限の施設整備とする。
●保険料基準額 4,700~4,900円

【パターン2】
居宅とのバランスに配慮し、介護療養型医療施設の廃止や認知症高齢者の増大など社会状況の変化に対応して一定の施設整備を行う。
●現行の居宅サービス水準を維持・拡充する。
●介護保険施設の整備は、現在、決定している特養100床、小規模老人保健施設の最小限の施設整備とする。
●認知症対応型共同生活介護(グループホーム)1施設(2ユニット)を整備する。
●医療連携が可能な特定施設(有料老人ホーム)を最小限整備する。特定施設の新設については、保険者として一定コントロールを行う。
●保険料基準額 4,800~5,000 円

【パターン3】
施設・居住系サービスに重点を置き、施設整備を積極的に行う。
●現行の居宅サービス水準を維持・拡充する。
●介護保険施設の整備は、現在、決定している特養100床、小規模老人保健施設に加え、老人保健施設の参入を誘致する。
●認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を積極的に拡充整備する。
●特定施設の新設については市場原理に委ね、保険者として原則コントロールしない。
●保険料基準額 4,900~5,100円

武蔵野市は土地代が高いことを考えると、施設を多く作るというわけにはいかないでしょう。有料老人ホームは介護保険料が上がることにつながること。低所得者対策にはならないこと、現状の満足度が高いことを考えると、パターン2かなと思いますが、さて市民意見はどうなるでしょうか。

パブリックコメントは12月5日(金)まで市役所高齢者支援課で受け付けています。
詳細は、武蔵野市 お知らせ 健康福祉総合計画の「中間のまとめ」を配布します のページをご参照下さい。

■中間のまとめには、武蔵野市が、高齢者の健康づくりの推進を目的とした主な個別施策一覧(p74)があります。これらを見ると、介護保険の介護予防と同じ目的の事業が多いと思えます。今後の財政を考えれば、あれもこれもとやるのではなく、資源や人の集中が必要になるはずです。これらの個別事業の見直しと集約化も保険料を考えるうえで行うべきです。

【参考】
武蔵野市健康福祉総合計画中間のまとめ

都内区市町村の第3期(平成18~20年度)介護保険料について(平成18年4月26日)

○都内の介護保険料 月額一覧(島嶼を除く)
武蔵野市 4,700
町田市 4,700
文京区 4,633
福生市 4,600
中央区 4,560
港区 4,500
荒川区 4,428
日野市 4,420
国立市 4,400
稲城市 4,400
足立区 4,380
豊島区 4,363
武蔵村山市 4,325
八王子市 4,308
新宿区 4,300
板橋区 4,300
北区 4,283
渋谷区 4,225
目黒区 4,220
台東区 4,217
杉並区 4,200
あきる野市 4,200
立川市 4,192
千代田区 4,100
昭島市 4,100
中野区 4,050
三鷹市 4,000
調布市 4,000
羽村市 4,000
世田谷区 3,983
清瀬市 3,983
墨田区 3,960
練馬区 3,950
府中市 3,950
狛江市 3,950
西東京市 3,950
品川区 3,900
大田区 3,900
東村山市 3,850
多摩市 3,850
東大和市 3,817
江東区 3,800
東久留米市 3,750
国分寺市 3,708
江戸川区 3,700
小平市 3,700
葛飾区 3,650
青梅市 3,600
小金井市 3,600