史上初! の中学校給食の行政報告

11月11日に開催された文教委員会で11月から始まった中学校給食についての行政報告がありました。
報告によると、給食を選択した生徒の割合は約9割。一食の単価(給食法により食材費のみ)は320円でした。


武蔵野史上初の中学校給食は、今年の11月から市立第二中学校で実施されています。この日、議会に提出された資料によると実施状況は下記。

○11月の選択状況
生徒数258名中給食選択者数は232名。弁当選択者は26名。給食選択率は89.9%。

○給食の内容 
・基本として小学校給食より1品多い献立で中学生に合わせた給食を桜堤調理場で調理する。
・食器は、小学生用よりひとまわり大きい椀を1種類増やし4種類とした。食器のデザインは中学生の代表とデザイナーとで検討して決定。

○選択の方法
・選択期間は一ヶ月単位。
・選択の意思を確認するために「学校給食選択届」を学期ごとに提出する。選択を変更する場合、変更届を前月の10日までに提出する。給食費に未払いがある場合、原則として、全額納付してから給食の選択を受け付ける。

○給食費
・一食320円×月ごとの給食実施日数。指定口座から引き落とし。
(11月の場合、実施回数15回)

委員会では、給食の初日を視察した市長、教育長に感想を求める質問がありました。
市長は、小学校で経験していたこともあるのだろう、子どもは平然としていた。弁当の子どもいたが自然に昼食を共にしていた。あらためての思ったのは、いい香りがすること。食欲を進めることにもなるのではと思った。たんなる昼食ではなく、食育につなげるようにしたい。

教育長は、成功するかどうかは学校の体制にある。最初なので、もたつくところもあるので万全の体制にしていた。和やかに語り合っている姿がよかった。順調なスタートだったと思う、とそれぞれの感想を述べていました。

委員会では、弁当の意義についての質問がありましたが、給食を否定するような内容ではなく、意義も認めてはどうかとの趣旨に思えました。確かに弁当の意義は否定できませんから、愛情論だけでなく食育としても考えるべきでしょう。生徒が自ら作ってもいいはずですから。

武蔵野市政にとって長年の争点であり、予算否決による影響など懸念が多かった中学校給食ですが、実施が始まった今の段階での課題は議会内からは聞こえていません。
今までは一体何だったのだろうとも思ってしまいました。

これからの大きな課題といえば、三学期に1中、来年に3校の中学給食が始まる予定ですが、残される1校がどこになるかでしょうか。

■給食費の一食320円は、小学生高学年の240円に比較すれば、量の増加と一品増やしたことを考えれば妥当な額でしょう。気になるのは、昨今の物価上昇による影響です。

給食費の値上げについて、この日の委員会では示されませんでしたが、議論をすべき時期に来ていると思います。

これまで市としては、食材の選択による努力により現状の費用で対応しているとしてますが、武蔵野市の小学校給食は質の高さが特徴となっています。中学校給食実施にあたって、検討会が設置されましたが、この報告書でも、質の高い給食を中学校でも実施するべきとしていました。

費用を気にせず質だけを追求するべきとは思いませんが、どこまでの質を保つのか、物価上昇も含めて現在の給食費が妥当なのか考える時期ではないでしょうか。

冷凍餃子の問題などで学校給食でも使われていたことが明かになりましたが、冷凍食品を学校給食でも使うのは、コストを優先させているからに他なりません。武蔵野市の場合は、冷凍食品など加工食材を使っていないことが質の高さともなっているため、質を考えると現在の給食費のままで大丈夫なのか不安が残ります。

費用をあくまで優先させて質の低下に目をつぶるのか。あるいは、どの程度までならいいのかも含めて考える時期でもあると思います。