議会はみえているか

10月15日に開催された「第2回三多摩 議会改革フォーラム」(主催・多摩住民自治研究所)に参加してきました。
総選挙が近いともされていた時期でしたので、前回よりも参加者は少なかったのですが、内容は負けなかったと思います。テーマは、「議会は住民がみえているか。議会は住民がみえているか」でした。


このフォーラムは、議員研修会として企画されたもの。会の前半が、議会からの報告があり、後半はいくつかに分かれてのグループセッション。最後にグループから報告と講演会との構成となっていました。

報告があったのは、府中市議会と多摩市議会。二つの議会からの話をまとめると、議会の
定義ができない 役割りがひとことでいえない 市民には期待値があるが、現実の機能がマッチングしているだろうか。
議員と市民が得る情報にデバイドがある。しかし、市民が求めている情報と“市政オタク”である議員とでは必用とする情報が違うためどう伝えていくかの課題もあると思う。

議会に入ると、好むと好まざらなくとも地域代表になるが、その他のバックボーンが違い、同じテーブルで議論がしにくい。選挙制度も含めた議会の役割りを考えないといけないのでは、との問題提起がありました。

そのことも含め、議会をみえるようにためには、議会の客観的な評価、第三者評価が必要。市民による取り組みが必用では。ウオッチングを行う市民団体はあるが、横のネットワークも必要との議員の立場からの提起もありました。

そのうえで、当面の策として議会基本条例が必要ではないかとの提起もあり、現在進行形である多摩市議会からの報告もありました。

多摩市議会では議会改革特別委員会が設置され、決算委員会の改革などが進められています。
これまで、議会がどうみえているのかのアンケートの実施や出前委員会など住民にみえる場所で出向く行動を始めており、多摩地域では、議会改革のトップランナーとも言える存在です。
その理由のひとつには、議員の意識だけではなく、自治基本条例制定のさいに議論を重ねてきた経験があったとの報告もありました。議員同士が互いに違うことを認め合って議論を重ねることが出てきたということかもしれません。

ただし、議会で改革を進めても地域に戻れば違うでは困る。選挙での票を意識した場合、どのように行動するかが課題では、との指摘もありました。議員は支持者を見ているのと同じく、住民はみえている範囲だけ、知っている議員だけをみていて判断しているとの指摘には考えさせれるものがありました。

また、会場には市民団体である「多摩市議会ウォッチングの会」のメンバーの方が参加しており、議会について「面白くない。会社では、できないこと」と実際の議会内容について厳しい意見が述べられていました。しかし、投票率47%を考えると、議会は民意を反映するのだろうかと思う反面、実は市民のレベルを反映しているとも思っている、という趣旨の発言もあり、このことも考えさせられると思いました。

その後、グループセッションとなり、市民に分かるような議会にしなくてはならないが、多数の議員が認識しているとは思えない。市民の関心も低い。一方で、議会を変えていこうとの動きは出てきている、との現状分析やそれぞれの課題などついて各自治体議員や市民の方々と意見交換が行われました。詳細は記しませんが、立場を越えて話し合うことの重要さがよりみえたと思います。

■このフォーラムでは、議会改革がテーマになっていますが、議会改革を進めてもマスコミには注目されていない。事前取材もない、との問題提起がありました。

マスコミの関心が低いと言うことは、市民の関心はもっと低いということでしょう。改革とはいうものの、何が課題で何をどうすればどう良くなるのか。その前に、そもそも議会があることで、市民にとって何がどう良くなっているのかを明確にしない限り、マスコミどころか市民にも伝わらないのでは、と思います。その結果が、議会、議員は不要、となる可能性もあるのですから。
改革は必要ですが、その前にすることもたくさんある、と痛感したフォーラムでした。

【参考】多摩市議会からのお知らせ

・ストックマネジメント(資産管理)計画と公共施設の配置のあり方特別委員会」
・第2回調査中間報告書
・こんな議会にしたい!」多摩市議会出前委員会 市議会に対する市民の意識調査
などがあります。